【ビーチエントリー編】トラブル対処ワンポイント・アドバイス11~14
ビーチエントリー
11. 波に翻弄されてしまう
波に向かえば吹っ飛ばされ、また、引き波の時に歩くと、足元をすくわれて……。
なかなか前に進めないのは、波のサイクルを理解していないことが原因でしょう。波とうまく付き合うことがスムーズなビーチエントリーへの近道です。
まず、「波が動いている時は、ダイバーは動かない」が鉄則。
進行方向から波が来たら、その場に踏ん張って止まり、波をやり過ごしたら少し進んでいきます。
12. 波にもまれて転んでしまった
波のパワーをやり過ごすには、基本姿勢をとることが大切です。
肩幅よりやや広く足を開き、腰を落として前傾姿勢を保ち、常に波を見ながらカニ歩きをします。イメージは、野球の盗塁を狙うランナー。
大波が来たら、腰を落として波に体重を預けてしまいましょう。
13. 波に巻き込まれてパニックに
転んでしまったとき、もがけばもがくほど立ち上がれなくなってしまうものです。
エントリー時には、「呼吸・視界・浮力」の確保、つまり、レギュレーターをくわえ、マスクをつけ、BCに吸気しておくことを習慣づけましょう。
波に巻き込まれても呼吸ができることに意識を向ければ、パニック防止にもつながります。浮力もあるので、体勢を整えやすいはずです。
14. スムーズにフィンが履けない
フィンを履くタイミングが違っていませんか? エントリー口の状況を観察して、フィンをどこで履くべきかエントリー前に見極めることが肝要です。
▶足場が悪いとき:岩場や遠浅の海などすぐに泳ぎ出せない場所では、フィンを持ってエントリー。腰から胸あたりの水深になったら、浮力を味方につけ、波に体重を預けながら履きましょう。
▶足場がいいとき:エントリー口がコンクリートなどで整備され、すぐに泳ぎ出せる場合は、フィンを履いてからエントリーしたほうがスムーズです。
※エントリー口の状態だけでなく、海況、混雑、足場などを考慮しながら臨機応変の対応も求められます。
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