お悩み解決&トラブル対処60(第5回)

【潜降編】トラブル対処ワンポイント・アドバイス20~23

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潜降

20. なかなか沈めない

まずは、ウエイトが足りているか確認しましょう。安易に足しすぎてオーバーウエイトにならないよう、適正ウエイトに調整することが大前提です。
そして、最大のポイントは、落ち着いて呼吸をコントロールするすること。大きく息を吸い込んだら、ゆっくりと息を吐き出していきます。8割吐き出したところで息を止め、苦しくなったらひと呼吸し、また息を止めます。
ある程度沈めば、あとはどんどん沈んでいきます。
耳ぬきに問題がなければ、ジャンピングフィートファーストもおすすめです。水面に向かってフィンキックし、体が水面より浮いたら気をつけの姿勢をとります。勢いがつくことで、スムーズに潜降しやすくなります。

21. お尻から落下してジタバタ

体勢を立て直すために、無理に体を起こそうとすると無駄な体力を消耗するはめに。お尻から落ちてしまったら、そのまま横回転し、正しい潜降姿勢へと移行しましょう。
そもそもお尻から沈んでしまうのは、潜降姿勢が悪いのが原因です。
タンクを背中に乗せるイメージで、前傾姿勢をとります。首を前に折り、潜降地点に目線を向けながら、この基本姿勢を保って沈んでいきます。

22. 急スピードで墜落!?

オーバーウエイトが原因です。適正ウエイトを再チェックしましょう。
しばらく沈んでからは、フィンでスピードを調整しながら、BCに給気します。

23. 耳ぬきがうまくできない

焦れば焦るほど、うまくいかなくなる耳ぬき。耳管は緊張すると開きにくくなるため、まずは落ち着きましょう。
水深を浅くしてこまめに耳ぬきしたり、抜けにくい耳を上にしてトライを。
また、花粉症などのアレルギー性鼻炎を背景に、耳ぬきがうまくいかないケースもあります。痛みを我慢して無理に続けると耳を痛める原因になるので、耳鼻科で医師に相談しましょう。

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PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
https://divingman.co.jp/profile/
〇NPOプロジェクトセーフダイブ
http://safedive.or.jp/
〇問い合わせ・連絡先
teraniku@gmail.com

■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
http://safedive.or.jp/journal
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