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はじめての水中写真上達サプリ(第13回)

水中ストロボの正しい取り付け方 ~アームから光ケーブルまで~閲覧無制限

カテゴリ:
器材(カメラ)

水中写真連載(提供:大川拓哉)

前回は外付けのストロボを2機種ご紹介しました。

今回はそのストロボを、カメラに取り付ける方法を説明します。

※ストロボ、フラッシュ、スピードライトなどいくつかの呼び方がありますが、本記事ではストロボで統一します。

ストロボ取り付けアームには種類がある

ストロボをカメラに取り付けるためには別途パーツが必要になります。

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ストロボ取り付けアームの一例(オリンパス製)

カメラのハウジングの多くにはアクセサリーシューと呼ばれる“取り付け座”が備わっており、このシューに対応した接続パーツでアームをカメラハウジングに接続します。

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アクセサリーシューとシュー接続パーツ

アームの先端はストロボへ取り付ける構造になっています。

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ストロボとの接続部分(YS)

この写真の形状の接続パーツを「YS」形式と呼びます。
前回紹介したストロボのうちYS-01(SEA&SEA製)はこのYS形式での接続です。

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YS形式での接続例

一方、S-2000(INON製)のストロボは、パーツにより接続方式を選ぶことができます。

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一番左のパーツ(Zジョイント)を使うと、YS型式の接続に対応します。
真ん中(ダイレクトベース)、もしくは右側(Zアダプター)を使うと“ボール”型式の接続に対応します。

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ボール形式での接続例

ボールはクランプと呼ばれるパーツでボール同士を挟んで締め込み接続します。

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クランプでの接続例

なお、YS形式をボール形式に変換するパーツもあります。

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YSアダプター

なんだかパズルのようになってきました(笑)。
ややこしいので整理しますね。

  • カメラハウジングの台座は「アクセサリーシュー」(単に「シュー」とも呼ぶ)
  • ストロボ側は「YS」と「ボール」形式の2種類
  • どちらも相互に変換できるパーツがある

ということで、どちらのメーカーのストロボでも、接続パーツによりYSにもボールにも対応可能なのでご心配は無用です。

光ケーブルの種類

外付けのストロボを光らせるためには“光ケーブル”でつないで、カメラの内臓ストロボの光を導いてあげる必要があります。

というのも、一見ストロボは一瞬光るだけのように感じますが、実はシャッターが切れるまでの短い時間の間に、複雑なパターンの発光を複数回行っています。
そしてカメラはこの短い時間で、光るタイミングや明るさなどを計算しつつ、ちょうど良い写りになるよう制御しながら光らせています。

光ケーブルでその光を導くことにより、外付けストロボは内蔵ストロボの光り方を真似して光ります。
つまり「なりすまし」…カメラをだましているのでした(笑)
だまされている事に気づかず、カメラは内蔵ストロボのつもりで、実は外付けストロボを細かく制御して、きれいに写すことが出来るといった仕掛けです。

その内蔵ストロボの光をこっそり横取りするための穴がこちら。

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ハウジングの光ケーブル接続部分(丸い穴)

カメラハウジング側は直径6㎜ほどの丸い穴が備わっている形式がポピュラーです。

一方、ストロボ側は……。

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INONの光ケーブル接続部分

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SEA&SEAの光ケーブル接続部分

やはり、メーカーにより接続形式が違うのでした。
ということで、光ケーブルも各メーカー対応の2種類が存在するのです。

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(左)SEA&SEA、(右)INON

ストロボは光ケーブルで導かれてきた内蔵ストロボの光を、光センサーで読み取って、「なりすまし」発光を行うのです。

※実際には外付けストロボ側でもメーカー独自の制御が加わります。

アーム選びは、ステップアップを考慮して!

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この写真のような一体型アームでの取付方法がいちばんシンプルですが、可動範囲が前後方向に限られているのがデメリットでもあります(うっかり左右にブレてしまわないのはメリットとも言えますが……)。

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将来的なステップアップを考えた場合、個人的にはボール形式での接続をお勧めしたいと思います。

その理由は、前後左右上下に可動範囲が広い事。
光を当てる角度で写真の雰囲気がガラリと変わることを学ぶのに適しています。

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加えて、パーツを増やしてステップアップするときに部品が無駄にならない事。

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より多彩な角度や距離から光を当てることができます。

アームや接続パーツは色々なメーカーからラインナップがありますので、お店やインストラクターさんにも相談しながら、ぜひあなたに合った一台を仕上げてみてください!

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