はじめての水中写真上達サプリ(第2回)

2014年版・水中写真デビューにおすすめのカメラ・ベスト3

水中世界。それはダイバーだけが実際に見ることができる特別な景色。
美しい水中世界に魅せられ「写真を撮りたいっ!」と思うことは自然な流れでしょうね!

魚の群れ(撮影:大川拓哉)

とは言え、まずどんなカメラを買えばいいのかわからない・・・
ウェブでもいろんな情報が載っているけど、何を基準に選べばいいのかわからない・・・

家は2回建てなきゃ満足のいくものは出来上がらないと言いますがカメラも同じ事。笑
まして水中用となると使ってみて初めて分かる事も多いのではないかと思います。

連載1回目は、無駄に遠回りと散財の無間地獄を彷徨ってきた筆者が独断と偏見で最初の一台を選ぶ「考え方」を書きたいと思います。

まずはお得にいこう!
防水ケースがあるメーカー

まず、カメラ本体以外で水中で写真を撮るために必要なものは「水中ハウジング」と呼ばれる防水ケースです。

メーカーにより防水プロテクター、ウォータープルーフケース、マリンケースなど呼び方が違いますが、基本的には同じものです。

コンパクトデジタルカメラと水中ハウジング

コンデジとハウジングの一例

最初の1台と考えたとき、この「水中ハウジング」がカメラメーカー側で専用アクセサリーとして用意されているカメラを選ぶのが現実的な選択となるでしょう。
(ハウジングの値段が安い、と言うのが大きな理由です。)

コンパクトデジカメに絞ると、水中ハウジングを現行製品で用意しているメーカーは、キャノン・オリンパス・パナソニック・富士フイルムのはずです。

この中からお好きなものをどうぞ!…で終わらせるわけにはいきませんね。
独断と偏見で三台ピックアップします!

オリンパス STYLUS XZ-2

STYLUS XZ-2(カメラ)
PT-054(ハウジング)
PT-054に浸水の可能性 ~無償交換のご案内~

キヤノン PowerShot S120

PowerShot S120(カメラ)
WP-DC51(ハウジング)

オリンパス STYLUS TG-3

STYLUS TG-3(カメラ)
PT-056(ハウジング)

この中でも特筆したいのはTG-3は防水カメラであると言うことです。
水中ハウジングの中に水が浸水してしまう事を俗に「水没」と呼ぶのですが、実はかなり多くのダイバーが経験していると思います。
もちろん水没するとカメラは故障してしまい、買った値段より高い修理費となることも少なくありません。

カメラ本体が防水機能をもっていると、速やかにエキジットが出来れば助かる確率が高く、最初の一台として大きなおすすめポイントになります。

もちろん防水カメラではなくても、ハウジングを適切にメンテナンスし慎重に扱えば水没は防げます。
が、慣れてきた頃に失敗するのが常。だって人間だもの!?みんな失敗を経験して大人になっていくのです。笑

三台とも比較的、値段が高い部類のコンパクトデジカメなのですが、とりあえずオートモードで水中スナップ写真を撮ることから始めて、その後ステップアップしていったときに良さを実感できるカメラだと思います。

この3台がオススメのポイント

そのポイントを独断と偏見で!

  • 画質的に有利
    → 大きめの撮像素子(S120、XZ-2)
  • ノーストロボのワイド写真に有利
    → ワイド側F値が明るいレンズ(三機種とも)
  • ボケ味を生かしたマクロ撮影に有利
    → テレ側F値が明るいレンズ(XZ-2)
  • 外付けストロボ撮影に有利
    → 絞り優先モードを装備(三機種とも)
  • 高度なストロボ撮影に有利
    → マニュアルモード、調光補正を装備(S120、XZ-2)
  • マクロ撮影に有利
    → 最短撮影距離が短い(特にTG-3)
  • ストロボ光の反射防止に有利
    → 不透明(黒)のハウジング(XZ-2、TG-3)
  • 外付けレンズ使用時に有利
    → ハウジングのレンズ先端部にネジ切り(XZ-2、TG-3)

何の事かわからない項目も多いかもしれませんが、連載の中でおいおい触れていきます。
すでに水中写真を始めている方にも有益な情報を織り交ぜていければと思います。

次回は水没を避けるハウジングの扱い方を書きたいと思います!

\メルマガ会員募集中/

週に2回、今読んで欲しいオーシャナの記事をピックアップしてお届けします♪
メールアドレスを入力して簡単登録はこちらから↓↓

writer
PROFILE
グアムでCカードを取得~沖縄リゾートダイバーだったはずが、新千歳-那覇直行便が廃止となったのを機に?北海道で潜り始める。
 
セルフでしっかり潜りたくてプロダイバーになったはずなのに、インターンで目覚めて?ガイド業へ。

テレビのカメラマンだったはずが、水中デジフォトインストラクターに。
 
積丹半島をベースに、北海道を幅広く潜っています。
  • facebook
FOLLOW