水中撮影あれこれ失敗談と対処法
オーシャナをご覧の皆さま!
あけましておめでとうございます。
年末年始に南国へダイビング旅行にお出かけされた方もたくさんいらっしゃるでしょう。
楽しかったですか? いい写真は撮れましたか?
私はというと地元の北海道積丹半島で水温8度の中、ホッケを追いかけていました(笑)。
さて、この連載も10回目、新年1発目と言うことで今回は少し趣向を変えて……。
「水中撮影の失敗談」
自分がしでかした失敗談がメインですが、他の方の話も織り交ぜながら、失敗は成功のもと、反面教師、とにかく皆様の糧になれば幸いです。
水中にて気づく……その1
意気揚々とエントリー。
「さーて! ガンガン撮るぜ!」とカメラの電源を入れるもウンともスンとも言わず……。
まさか水没か? などとハッとしてハウジング内をのぞくも浸水の様子はなし。
なぜ? なぜ? と焦りながら電源スイッチを押しまくるも一向に電源が入る気配なし。
冷静になってふと気づく。
そう言えば、バッテリー入れるのを忘れました……。
水中にて気づく……その2
エントリー早々に大好きなウミウシを発見!
とりあえずの1枚をパシャ! アングル変えてもう1枚♪
絞りも変えて、さらにもう1枚☆ と思ったら、「撮影枚数がいっぱいです」の表示。
いやいやいや、そんな事ないよ!
昨日ちゃんとデータをPCに移して空にしてきたよ!
再生してみると画像が2枚しか記録されていません。
よくよく画面を確認してみると「内蔵メモリー」の表示が……。
そういえば、メモリーカード入れてくるの忘れました。
水中にて気づく……その3
オーシャナ寺山編集長と伊豆の八幡野に撮影に行った時のこと。
「マクロもワイドも行けますよ!」とのガイドさんの説明に2台のカメラを持ってエントリー。
カエルアンコウやウミウシ、甲殻類などマクロを撮りながら移動していくと、砂に隠れるカスザメの砂を掃っているガイドさん。
よーし! ワイド用カメラにチェーンジ♪と電源を入れるも画面は真っ黒。
あれ? なんで? 画面の文字は表示されているのになんで???
はっ!もしや。
やってしまいました。レンズキャップ外すの忘れました。
寺山編集長に水中で「さーせんっm(_ _)m」の平謝り。
ワンポイントアドバイス
これら失敗は、出かける前に陸で1枚試し撮りをする事で気づくことができますね。
ダイビングが終わってから気づく……
とある旅行先での出来事。
初日のダイビングを終えて宿で休んでいるとダイビングサービスから電話が。
「すみません、バッテリー充電してもらえますか?」
よくよく話を聞くと、ゲストさんが充電器を忘れてきたとのこと、偶然同じカメラだったため充電してほしいとの依頼。
困ったときはお互い様、もちろん快くお預かりしました。
オリンパスXZ-1&2あるある
このカメラを持っている人で、この失敗をやったことがない人はいないでしょう。
内臓フラッシュをポップアップし忘れたことを水中で気づいても後の祭り・・・
ハウジングの外からはONに出来ない構造なのです。
ひたすら青カブリの写真を撮るしかありません(笑)。
ワンポイントアドバイス
ハウジングに「ストロボをポップアップしましたか?」と注意書きを張り付けておくとうっかりさんでも気づくことが出来る・・・はず!
カメラがない……を防ぐ便利アイテム
水中では急に何かにつかまったり、あわててマスククリアをしたり、インフレーターに手を伸ばしたりと、カメラから思わず手を放してしまう事もありますよね。
ハウジングにはストラップが付属していますが、気づかないうちに手首から抜けてしまって紛失する人をたまにお見かけします。
そんなことを防ぐために……。
ハウジングとBCDをつなぐ、「スナッピーコイル」や「クイックリリース・ランヤード」と呼ぶものがあります。
このフックをBCDに固定しておくことによりカメラの紛失を防ぐことができます。
使う時にはバックルを外してビヨーンと伸ばせるのでフックを外す必要なし。
思わず手を離さなければならない時にも躊躇せず離せるので、ダイビングのストレスを減らすにも有効だと思います。
ちなみにカメラ(ハウジング)がプラス浮力の場合、手を放すと浮きます。
あわてず、フックから伸びるコイルを手繰れば手元に還ってきますよ(笑)。
2015年はトラブル知らずで楽しいフォトダイビングを!
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