パプアニューギニア ”濃密の瞬間(とき)”(第8回)

国旗にデザインされた美しい鳥“極楽鳥” ~レッジーナ・バードオブパラダイス~

パプアニューギニア(撮影:中村卓哉)

パプアニューギニアの国旗にあしらわれている鳥の名をご存知だろうか。

ニューギニア島の一部にしか生息しない “極楽鳥“(バードオブパラダイス)である。

正式な和名は風鳥(フウチョウ)と付けられていて、全44種類のうちパプアニューギニアだけで39種類生息している。

パプアニューギニア(撮影:中村卓哉)

国旗にデザインされた南十字星と極楽鳥

中でも深紅の飾り羽をもつ赤飾風鳥(レッジーナ・バードオブパラダイス)はその見た目の美しさと希少性からパプアニューギニアの国鳥となっている。

ポートモレスビー大学に隣接しているナショナルボタニカルガーデン(国立植物園)を訪れると、その貴重な極楽鳥が熱帯雨林のような広々とした環境の中で飼育されている。

やはりここの一番人気の被写体はレッジーナなのだが、他の鳥より警戒心が強く撮影も難しい。
できれば美しい飾り羽を広げたカットを撮影したいものだが、未だ満足のいく写真は撮れていない。

そんな貴重なレッジーナの飾り羽はパプアニューギニアの民族衣装や髪飾りなどの装飾品の材料として重宝されている。
中でも「シンシン」と呼ばれる伝統儀式の際は、女性も男性もカラフルな飾り羽の装飾品を身につけパワフルに踊り歌う。

もともと戦士たちの闘いの士気を上げるための儀式だったようだが、今はパプアニューギニアの各地にあるリゾート内でゲストを歓迎するショーとして披露してくれる。

パプアニューギニア(撮影:中村卓哉)

極楽鳥の羽を使った髪飾り

ダイビングがメインの旅行の中でも、様々な自然や異国の伝統文化に触れることができるパプアニューギニア。
ぜひ海だけではなく市内観光やヴィレッジツアーなども満喫してもらいたい。

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PROFILE
1975年東京都生まれ。

10才の時に沖縄のケラマ諸島でダイビングと出会い海中世界の虜となる。

師匠は父親である水中写真家の中村征夫。
活動の場を広げるため2001年に沖縄に移住。その頃から辺野古の海に通いながら撮影を始める(現在は拠点を東京に置く)。

一般誌を中心に連載の執筆やカメラメーカーのアドバイザーなどの活動もおこなう。
最近ではテレビやラジオ、イベントへの出演を通じて、沖縄の海をはじめとする環境問題について言及する機会も多い。

2014年10月にパプアニューギニア・ダイビングアンバサダーに就任。

■著書:『わすれたくない海のこと 辺野古・大浦湾の山 川 海』(偕成社)、『海の辞典』(雷鳥社)など。