「SSI」50周年特別企画 〜SSIでダイビングの冒険をはじめよう~(第14回)

【SSIが勧める!】死ぬまでに一度は行きたい!アジアの絶景ダイビングスポット10選【連載vol.12】

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ダイバーにとってアジア地域は、世界で最も人気のある旅行先のひとつとも言われています。色とりどりのサンゴから大物まで多種多様な生物が生息しているので、ダイバーにとってもアジアの海はまさに最高のパラダイス!ダイビングを始めたばかりのビギナーレベルのダイバーでも楽しめる海から、海外でのダイビングにも慣れているようなベテランダイバーも満足できるような海まで多くあります。
そこで今回は、世界150カ国以上に3,500以上のトレーニングセンター(加盟店)を展開するダイビング指導(教育)団体「SSI(Scuba Schools International – スクーバ・スクールズ・インターナショナル)」(以下、SSI)が、生物の多様性や特有の特徴があるダイビングスポットを厳選して「アジアの絶景ダイビングスポット10選」と題してご紹介します!

1. ラジャアンパット諸島(インドネシア)

(写真:SSIホームページより)

(写真:SSIホームページより)

多様な海洋生物の宝庫であり、豊富な植物プランクトンが酸素を発生することから「海のアマゾン」とも称される、コーラル・トライアングル(※)の中央に位置し、ひときわ輝きを放つ奇跡の海が、最初に紹介するこの「ラジャアンパット諸島」です。ラジャアンパット諸島はインドネシア東端に位置する、大小1500もの島々からなる群島。ここは、世界で見られる魚種の10%にも及ぶ1508種、そしてサンゴ種に至っては75%に及ぶ537種が生息しており、驚異的な生物多様性が最大の特徴の海。
大物でいうと、マンタやブラックチップリーフシャーク、ウミガメなどが生息。特に10月から4月はマンタのベストシーズン。遭遇率の高さや数の多さは、世界のマンタポイントの中でもトップクラス。初心者でも楽しめる水深の浅いポイントから、上級者向けのドリフトダイビングができるポイントまでさまざまな、ダイバーなら死ぬまでに一度は訪れたい世界的に有名なダイビングスポットです!

※パプアニューギニア、インドネシア、マレーシア、フィリピン、ソロモン諸島、東ティモールを結んだ三角形の海域のことで、なんと世界のサンゴの種の半分以上が生息し、3,000を超える種類の魚が集まる海域

▶︎ラジャアンパットでのダイビング(SSI)

2. コモド諸島(インドネシア)

インドネシア・バリ島から東へ約500kmに位置するコモド諸島。コモド島、 リンチャ島、パダル島の3島を含むエリアをコモド諸島と呼び、世界自然遺産に指定されています。水中には言葉を失うほどに美しい景観が一面に広がり、パウダーブルーサージョンフィッシュやグレーリーフシャーク(オグロメジロザメ)、ウミガメ、ヒョウモンダコなど多様な海洋生物が見られます。
ポイントによっては、上級者向けの強い流れのあるドリフトダイビングができるポイントもアドレナリンを感じるエキサイティングな体験になること間違いなし。

コモド諸島では年間を通してダイビングができますが、ダイビングのベストシーズンは乾季の3月から10月。透明度が最も高くなるのは11月から1月。また、ダイビング以外の時間はコモドドラゴンのトレッキングツアーに参加してみてもいいかも!?
▶︎コモドでのダイビング(SSI)

3. シミラン諸島(タイ)


プーケットの北西に約100km、アンダマン海に点々と浮かぶ小さな9つの島からなるシミラン諸島。 クリアな水中には海底を覆い尽くすようなソフトコーラル、そして圧倒的スケールで迫ってくる魚影。 そんなダイバーには堪らないシーンの中、突如出現するジンベエザメとマンタ!この光景を見れば誰もが興奮する、ダイバーを飽きさせない世界有数のダイビングスポットです。

モンスーン(季節風)の影響で乾季(10月末頃〜5月初旬)の期間のみダイビング可能。ダイビング以外の時間は、タイマッサージやスパなどを楽しむのもあり!
▶︎シミラン諸島でのダイビング(SSI)

4. トゥバタハリーフ(フィリピン)

西太平洋のスールー海に位置する世界遺産トゥバタハリーフは、97,030haの南北に分かれた広大なサンゴ礁。このエリアは未だに手つかずの自然が残る貴重な場所。保護区とされており、3月から6月までの期間限定でダイビングが可能。ダイビングスタイルは基本的にはダイブクルーズでのドリフトダイビングが主流となっています。水中には、360種のサンゴや640種の魚たちをはじめ海洋生物の楽園が広がっており、マンタやジンベエザメが姿を見せることもあるんだとか。30〜40mほどあると言われる海の透明度も魅力のひとつです!
▶︎トゥバタハリーフでのダイビング(SSI)

5. シパダン島(マレーシア)

 (写真:SSIホームページより)

(写真:SSIホームページより)

マレーシアのサバ州に属するセレベス海にある島は、水深600mを超える海底から立ち上がってできたサンゴの島。島の目の前にはドロップオフがあり、バラクーダやカンムリブダイの群れ、ギンガメアジのトルネードなど、世界各国のダイバーをとりこに!

しかし、海洋生物の保護の観点から現在は入域制限がされており、1日に120人しか入ることができないエリアとなっています。その効果は徐々に現れており、魚影が戻り始め、バラクーダの玉のような群れも驚くほど大きくなってきているんだとか。
▶︎シパダンでのダイビング(SSI)

6. 慶良間諸島(沖縄)


日本からは慶良間諸島をご紹介!沖縄本島南部の那覇市から西に約40kmの東シナ海に点在する、大小20余りの島からなる島々「慶良間諸島」。「ケラマブルー」とも称される透明度は世界トップクラス!ボートの上からでも地形がわかるほど、透き通った海はこの世のものとは思えぬ美しさ。
もちろん透明度だけでなく、ウミガメや色鮮やかなサンゴやカラフルな魚をはじめ、1月〜3月にはザトウクジラ、6月〜10月マンタ、まで多彩な表情を持っており、日本だけでなく世界中のダイバーをとりこにしています。
▶︎慶良間諸島でのダイビング(SSI)

7. メルギー諸島(ミャンマー)

ミャンマー南部、マレー半島西岸の沖合のアンダマン海に浮かぶ800以上の島々からなると言われているメルギー諸島。メルギー諸島は1997年までは軍事的な理由から立ち入りが制限されていたため、真っ白な砂浜や洞窟など未だ手付かずの自然が残っており、水中にも美しいサンゴ礁が広がっています。「世界最後の秘境ダイビングスポット」とも言われ、世界中のダイバーから注目されています!

日本人ダイバーにはまだあまり馴染みがありませんが、プランクトンが多く、栄養豊富な海にはジンベエザメやマンタ、ロウニンアジなど大物なども出現!10月から5月の間、ダイブクルーズのみで行くことができます。
▶︎メルギー諸島でのダイビング(SSI)

8. デラワン島(インドネシア)


インドネシア領土のカリマンタン島の東に浮かぶデラワン島。島の周りでは、バラクーダやギンガメアジの大群が狙えるポイント、マンタのクリーニングステーションが点在するポイントなど、迫力満点のシーンを楽しむことができます。

また毒のないクラゲとシュノーケリングで一緒に泳ぐことができる湖「ジェリーフィッシュレイク」もカカバン島という島にはあるので、ぜひチェックしたいところ!海外で潜ってみようとダイバーが憧れるジパダン島から、約200km南下した場所に位置するデラワン諸島は、ジパダンに通い詰めたダイバーが次に目指すダイビングポイントとも言われているそう。

9.バリ島(インドネシア)


アジアを代表するリゾートでありながら、ダイビングのメッカでもあるバリ島。初めてのバリ島でのダイビングで外せないのは、バリ島を代表するダイビングエリア「トランベリン」にある全長120mの沈船「リバティ号」でしょう。このリバティ号はビーチからわずか30m、水深5mの場所にあり、世界で一番手軽に沈船ダイビングを楽しめる場所としても有名です。1963年に沈み、今ではカラフルなサンゴやたくさんの魚たちの楽園になっています。9月から11月は透明度が特に高くなるので、特におすすめ。
沈船以外にもマンタやマンボウに高確率で出会えるポイントや、ビーチダイビングでも南国の色鮮やかな魚の大群に会えるポイントが点在しています。
▶︎バリ島でのダイビング(SSI)

10. 緑島(台湾)

台湾でのダイビングに特におすすめなのが、台湾本島の台東から東に約30㎞の海上に浮かぶ、中型フェリーで50分ほどの場所に位置する緑島という小さな離島。ここは海底火山の噴火によりできた島で、海岸間際まで迫る緑の丘陵地帯が、青い海と美しいコントラストを演出!

沿岸部にはサンゴ礁が広がっており、さらに島の周りには黒潮が流れているため、豊かな生態系と平均20m以上の透明度を誇ります。1月から3月にかけてはハンマーヘッドシャークとの遭遇チャンスも!台湾ダイビングの聖地とも言われているほどローカルダイバーに愛されているのがこの緑島です!

いかがだったでしょうか。もし気になるダイビングスポットがあれば、旅とダイビングをサポートする最高のツールとして、SSIが提供する「MyDiveGuide(※)」を使って、見られる生物やダイビングショップ(トレーニングセンター)などを検索してみましょう!
▶︎ブラウザからアクセスする場合はこちら
▶︎SSIの無料ダイビングアプリ「MySSI 3.0」からもアクセス可能。iOSの方はこちら。Androidの方はこちら

※世界中の600以上のダイビングエリア、各地のダイビングポイント、そしてダイビングポイントで見ることができる生物の情報を、オンラインでわかりやすく紹介しているデータベース。

SSI の 「MyDiveGuide 」で世界中のダイビングポイントを探検!ダイバーのログからデータを反映!? 【連載vol.07】

今回で、2023年2月からスタートしたSSI連載が終了となります!SSIを通じて、一人でも多くの方が、海の楽しさに気づいてもらえたら幸いです。まだ過去の記事をチェックしてないという方はぜひ下記からご覧ください!
▶︎「SSI」50周年特別企画 〜SSIでダイビングの冒険をはじめよう~

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50年以上の伝統をもつ指導団体「SSI」と創業75年を迎える老舗ダイビング器材メーカー「mares」を運営。自然を舞台に楽しむことをサポートする会社として、サスティナブルな社会への取り組みにも力を入れている。

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HEADグループのウォータースポーツ(ダイビング)ブランドである Mares / SSI では、現在セールスメンバーを募集しています。詳しくは、お問合せください。

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PROFILE
ダイビング指導団体「SSI(Scuba Schools International – スクーバ・スクールズ・インターナショナル)」 。
日本におけるSSIは、オーストリアに本部を構えるスポーツ総合メーカー「HEAD」の子会社「HEAD Japan株式会社」にあるダイビング事業部が、創業70年を迎えるイタリアの老舗ダイビング器材メーカー「Mares」とともに運営。 「トレーニング、器材、旅行を一1つにする」というSSIのビジョンを見据えている。
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