「SSI」50周年特別企画 〜SSIでダイビングの冒険をはじめよう~(第12回)

あなたはバディの役割をどのくらい果たせてる!? SSIによる8つのススメ!【連載vol.10】

スクーバダイビングで最も重要なルールは何でしょうか?答えは「決して一人で潜らないこと」。ダイビング経験が少ないビギナーにも、何十年も潜っているベテランにも、このルールは全ダイバーに当てはまります。ダイビングの講習を受けたとき、2人1組で潜る“バディダイビング”を学習したかと思います。ダイビングにおけるバディは、緊急時などに単なるサポートをする以上の存在です。ダイビングでのかけがえのない思い出を共創し、自分の人生をより豊かにしてくれる存在でもあるかもしれません。
今回は改めて、ダイビングにおけるバディとは何なのか?、そして世界的なダイビング指導団体「SSI」が薦めるバディとしてどのようなことを心がけると良いのか?を見ていきましょう!

ダイビングでのバディとは?

バディは、簡単に言うと2人1組でお互いに気を配り合う“相棒”のこと。バディとしての最大の役割は安全の提供です。たとえばダイビング前の器材チェックをお互いに行なったり、ダイビング中に深度や時間、タンク内の残りの空気量などを確認し合うことで、ダイビングの安全性をより高めることができます。また、水中で呼吸する空気がなくなるなど、万が一の緊急事態の際も、バックアップとして大きな役割を果たします。だからこそダイビングの講習で緊急事態に対処するためのスキルをしっかりと、学ぶ必要があるとも言えますね!

最高のバディであるためのススメ

ダイビングを始めたばかりのダイバーは特に、バディという役割に慣れず、「バディとしてどのようなことを心がけると良いのかわからない…」という方も中にはいるかもしれません。そんな方にぜひ意識してみてほしい、8つのことをご紹介!

1、一緒にダイビングを楽しむ仲間として楽しもう!

ダイビングは、常に仲の良い友人と一緒に行くわけではなく、時には1人でダイビングショップに行って、初めて出会う方とバディを組んでダイビングをすることもありますよね。でも、たとえ初めて出会う方でも、“ダイビング“という共通の話題でお気に入りの魚やダイビングでの思い出などについて会話をすれば、きっとすぐに親しくなれるはず。そうすることで、バディとして信頼もしやすくなりますし、リラックスしてダイビングを楽しむことができます!ぜひ、ダイビングポイントまでの道のりや、器材を準備する時間などに話しかけてみましょう♪

2、海に入る前にハンドシグナルの練習を!

水中では話すことができません。そこで、“ハンドシグナル”という水中で意思疎通をするための合図が決められています。何かトラブルが発生したときや意思を伝えたいとき、バディ同士でお互いに理解し合えるハンドシグナルを理解していることも大切!海に入る前に、バディ同士でハンドシグナルの確認をしておきましょう!ハンドシグナルには海洋生物を示すハンドシグナルもあるので、覚えてバディとダイビングをさらに楽しみましょう!
▶︎詳細はこちら(スクーバダイバー初心者が知っておくべき13のハンドシグナル(SSI))

3、 ダイビングの計画を立てよう!

ダイビングの計画を立て、バディやダイビングガイドとその内容を話し合うことは、ダイビングを安全に行う上で非常に重要。ダイビングの計画を立てる際には、どこから水中にエントリーするのか?どのようなルートでダイビングポイントを回るか?グループ内で誰と誰がバディか?どのタイミングで、戻る方向に泳ぎ始めるのか?バディや他のメンバーを見失った場合はどうするか?強い潮流に遭遇した場合はどうするか?安全停止はどのようにどこで行うか?などダイビングの実際の流れを想定して、確認していきます。このとき、現地の海をよく知るダイビングガイドに相談しながら確認していくことをおすすめします。

4、 バディは常に手が届く距離に!

バディとして一緒にダイビングをするときの基本的なルールは、常に手を伸ばせば、相手に触れることができる位置にいること!しかし、透明度が悪い場合は、安全性の観点からこれよりも近くにいることを選択するかもしれません。常にバディの近くを泳ぎ、定期的にバディの様子を確認することも必要です。そうすることで、緊急事態が発生したときに近くに助けがいない!という状況を防ぐことができます。これはバディとして、最重要事項と言えるので、必ず実践するようにしましょう!

5、 より良いダイバーになるためにお互いを高め合おう!

もしバディが、水中で生き物に触ったり、フィンがサンゴに当たっていたりなど、環境に負荷を与える行動などをしている場合は知らせてあげることが重要です。水中にいる場合は、軽く肩を叩いて、指で「それはダメ」という意味のハンドシグナルや首を振るなどすると良いでしょう。そしてダイビング後に、なぜ注意をしたのか説明してあげると、相手の理解も深まるので、なお良しです!

6、ダイビングが終わってもバディ同士でサポートを!

ダイビングが終わりに近づき、バディの安全停止が終了したことを確認したら、一緒に水面まで浮上します。ダイビングが終わったら、すぐにバディ解散!というわけではありません。エキジットするときも、バディのフィンを持ったり、タンクを支えたり、BCを脱ぐのを手伝ったりして、最後まで快適にダイビングを楽しみましょう!チームワークこそ、最高のダイビングをする鍵ともいえますね!

7、ダイビングのコミュニティを広げよう!

ダイビングを通じて出会ったバディ。その日限りでもう会えないのは寂しいですよね。お互いが許すのであれば、ぜひソーシャルメディアのアカウントなどを交換して、ダイビングのコミュニティを広げちゃいましょう♪一緒にダイビングしたバディと繋がりを持つことで、また一緒にダイビングを楽しむことができるかもしれません!

8、スキルアップして、より良いバディに!

自分自身のダイビングスキルをアップさせておくのも、良いバディになるためにおすすめしたいことのひとつ。ダイビングの講習を受けたり、ダイビングの経験を積めば積むほど、ダイビングスキルに自信を持てるようになり、バディとしても相手に信頼感を与えることができます!SSIではドライスーツでのダイビング方法を学べるプログラムや、器材の選び方・メンテナンス方法を学べるプログラムなど学びたいことに合わせてさまざまな講習が用意されています!
▶︎詳細はこちら(ダイビングの冒険をはじめよう ー SSI でスクーバダイビングの方法を学習する(SSI))

ここでご紹介した8つのススメはあくまでも一例。バディと一緒に実践しながら、より自分らしく、安全なダイビングライフを謳歌していきましょう!

また、SSIが提供する全ダイバー向け無料ダイビングアプリ「MySSI 3.0」では、バディの登録ができ、誰といつ潜ったかを確認することもできるので、こちらも要チェック!

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50年以上の伝統をもつ指導団体「SSI」と創業75年を迎える老舗ダイビング器材メーカー「mares」を運営。自然を舞台に楽しむことをサポートする会社として、サスティナブルな社会への取り組みにも力を入れている。

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PROFILE
ダイビング指導団体「SSI(Scuba Schools International – スクーバ・スクールズ・インターナショナル)」 。
日本におけるSSIは、オーストリアに本部を構えるスポーツ総合メーカー「HEAD」の子会社「HEAD Japan株式会社」にあるダイビング事業部が、創業70年を迎えるイタリアの老舗ダイビング器材メーカー「Mares」とともに運営。 「トレーニング、器材、旅行を一1つにする」というSSIのビジョンを見据えている。
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