「SSI」50周年特別企画 〜SSIでダイビングの冒険をはじめよう~(第4回)

ユーザー300万人!全ダイバー向け無料ダイビングアプリ「MySSI 3.0」【ログメモリー・生物検索・書類管理ほか】注目機能5選

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ダイビング指導団体を問わず、すべてのダイバーが無料で利用できるダイビング専用アプリ「MySSI 3.0(マイエスエスアイ3.0)」がアツい!
スマホやタブレットで操作でき、潜水データや観察生物を記録する「デジタルログブック」や、Cカードや書類を保存する「デジタルトレーニングレコード」など、ダイビングライフを楽しく便利にする機能が盛りだくさん。

ダイビングに必要なあらゆる情報を見やすいアイコンで表示

ダイビングに必要なあらゆる情報を見やすいアイコンで表示

提供元は「SSI(エスエスアイ)」。世界約150カ国に3,500以上の加盟店と10万人以上のプロフェッショナダイバーを擁し、国際ISOの承認を受けた数少ないダイビング指導団体だ。「MySSI 3.0」の使い方や楽しみ方について、SSI事業部 マネージャー・ワカス ナキさんに伺った。

「MySSI 3.0」を公私にわたるダイビングで利用しているワカスさん

「MySSI 3.0」を公私にわたるダイビングで利用しているワカスさん

安全なダイビングを目指し遊びゴコロも満載!「MySSI 3.0」の機能5選

SSIが誕生したのは1970年。ダイビングのマニュアルを構築する際に航空パイロットの育成プログラムを手本とするなど、設立当初からダイビングの安全性を追求。時代の変化に合わせてビデオやWEBを学習コンテンツに取り入れ、質の高い講習を提供してきた。そして2015年に、満を辞してダイビング専用アプリ「Dive SSI」の開発に至る。
その後、3度の大型バージョンアップを経て、2022年10月にリリースしたのが「MySSI 3.0」。Apple StoreやGoogle Playから無料でダウンロードでき、世界中でなんと約300万人ものアクティブユーザーを持つというから驚きだ。
ダイビング指導団体を問わずすべてのダイバーが利用できる「MySSI 3.0」のおすすめ機能を、ここに5つ紹介しよう!!

「MySSI 3.0」を無料でダウンロード!

スマートフォンのGoogle PlayもしくはApple Storeでダウンロードし、無料アカウントを登録(ブラウザからでも登録可能)。
▶︎iOSの方はこちら(Apple Store)
▶︎Androidの方はこちら(Google Play)
▶︎ブラウザを使用する方はこちら

機能1【デジタルログブック】潜水データや観察生物をクラウドに蓄積

「MySSI 3.0」をダウンロードすれば誰でも無料で利用できる「デジタルログブック」。中でも特筆すべきメニューは「ログメモリー」「ワイルドライフ(生物登録)」「器材登録」「デジタルサイン」の4つ。その詳細がコチラ!

・潜水データをデジタル保存する「ログメモリー」

ダイビングログをアプリに記録する時代が到来!「スクーバ」「フリーダイビング」「リブリーザー」などの項目から該当するスタイルを選び、「潜水時間」「最大深度」「水温」「エントリー方法」「透明度」など、用意された項目に潜水データを入力していくだけ。
感想や課題はノート欄に書き込めるほか、シェアボタンを押してログを友人に送ったりSNSで公開したりできる。

ダイブ本数は任意で指定でき、年月を遡ってログを入力することも可能。試しに直近のログを入力して、使い勝手を確認してみるのもOK。実際に活用する際は、今後のダイビングから記録するのも、過去のログデータをコツコツと移すのも自由。紙のログブックと併用するのも楽しいかも!?

左/タンク容量や残圧の記入画面 中/直近のログを表示 右/潜水時間の総計などが蓄積される

左/タンク容量や残圧の記入画面 中/直近のログを表示 右/潜水時間の総計などが蓄積される

ワカスさんのココがポイント!

器材メーカー「Mares(マレス)」のダイブコンピュータなら、Bluetooth経由で接続し、潜水データを保存できます。潜水深度を秒単位でグラフ表示するなど、デジタルならではのログを残せますよ。

ダイビングギアメーカー「Mares」の最新ダイブコンピュータ「シリウス」から潜水データをインポート

ダイビングギアメーカー「Mares」の最新ダイブコンピュータ「シリウス」から潜水データをインポート

・観察生物をデータベース化する「ワイルドライフ」

ダイバーのコレクション魂をくすぐる「ワイルドライフ」。「ログメモリー」の中に観察した生物を記録する項目があり、登録された生物の中から魚や甲殻類などを選択できる。
チェックした生物は「ワイルドライフ」のメニュー内でデータベース化されるので、自分が今までどんな生物と出会ったのか、また、その生物はいつどのダイビングポイントに現れたのかなどを、一目で振り返ることができる。

左/生物の選択画面 中/ログに観察した生物を記録 右/過去に記録した魚が一覧表示される

左/生物の選択画面 中/ログに観察した生物を記録 右/過去に記録した魚が一覧表示される

ワカスさんのココがポイント!

海の生物と出会った思い出を、ゲーム感覚でコレクションできます。「自分はこんなにたくさんの魚をゲットしたよ♪」なんて、バディに自慢するのも楽しいですよ。

・適正ウエイトの確認にも欠かせない「器材登録」

ウエイトを借りるときに「この前はどの器材で何キロだったっけ?」なんて、慌てた経験がある人も多いのでは。「MySSI 3.0」には自分の器材一式を登録できるメニューがあり、「ログメモリー」に保存した「器材」「スーツ」「タンク」「ウエイト」などのデータを振り返りながら、適正ウエイトをチョイスできる。
さらに、「器材登録」メニューでは、「商品名」「購入日」「オーバーホール日」「シリアルナンバー」などの基本データのほか、商品や請求書の画像を保存できる。ログだけではなく器材の管理まで、オールインワンで済んでしまうのだ。

右/マイ器材の登録画面 左/アクセサリー欄も充実 右/商品や請求書の画像も保存可能

右/マイ器材の登録画面 左/アクセサリー欄も充実 右/商品や請求書の画像も保存可能

ワカスさんのココがポイント!

器材は一度登録すれば、ログ画面からすぐに呼び出せます。軽器材や重器材からアクセサリーまで、いつも使う装備を「器材セット」にまとめれば、ワンタッチでログに入力できますよ。

・バディやイントラとつながる「デジタルサイン」

一緒に潜った証としてバディやインストラクターと交換する「デジタルサイン」。マイページに必要事項を記入するとQRコードが付与されるので、スマホやタブレットを通じてサインのやり取りを楽しめる。
アカウントの作成とバディの登録は自由なので、指導団体を問わずに利用できるのが魅力。SSIから認定を受けたダイバーであれば、プロフィール写真の表示が可能になるなど、より楽しみ方が広がる。

左/ダイブ本数が表示されたスタート画面 /QRコードでサイン交換が可能 右/登録したバディを表示 

左/ダイブ本数が表示されたスタート画面 /QRコードでサイン交換が可能 右/登録したバディを表示

ワカスさんのココがポイント!

デジタルサインを交換したダイバーや登録したバディは、「バディ」メニューに保存されるので、誰といつ潜ったかを確認できます。SSIのインストラクターやダイバーには、「MySSI 3.0」のマイページをダイビング用の名刺として使っている人も多いですよ。

機能2【ダイブサイト検索】世界のポイント情報をアプリでサーチ

「デジタルログブック」と並び、あらゆるダイバーが活用できる「ダイブサイト検索」。Googleマップを利用した世界地図にダイビングポイントがプロットされているので、エリアやポイント名で検索をかけたり、スワイプしながら世界のポイントをチェックしたりできる。

SSIが承認したポイントには、ダイバーが「デジタルログブック」に記録したログ情報の一部が蓄積されるのも注目すべき特徴。「ワイルドライフ」に登録された「観察生物」をはじめ、「平均深度」「平均水深」「平均水温」、さらには「ログ記録されたダイブ数」「サイトの5つ星評価」などがデータベース化されているので、潜水データとポイントの人気度や満足度を重ね合わせながら、次のダイビングツアーを検討できるのだ。

左/世界地図からサイトを検索 中/ダイバーがログを登録した生物の一覧 右/登録されたダイブ数や評価を表示

左/世界地図からサイトを検索 中/ダイバーがログを登録した生物の一覧 右/登録されたダイブ数や評価を表示

ワカスさんのココがポイント!

ダイビングをする目的として、「こんなスタイルを経験したい」「こんな場所で潜ってみたい」「こんな生物を見てみたい」などが挙げられると思います。「ダイブサイト検索」では、「ウミガメを見るにはどこに行けばいいのか」「リゾートで講習を受け入れているショップはどこか」などを、横断的に調べられます。「次のダイビングはどこで何をしようかな」と、ワクワクしながらツアーを企画するきっかけにしていただけたら嬉しいです。

機能3【デジタルトレーニングレコード】Cカードや書類をデータで管理

従来は紙で管理していたダイビングの書類を、デジタルで管理する「デジタルトレーニングレコード」。SSIで講習を受けるダイバーは、「オープンウォーター」「アドバンス」「スペシャルティ」などのCカードがデジタルで発行されるので、必要なときにアプリを開いて提示するだけ。他の指導団体のCカードも、SSIの加盟店に申請すれば登録できる。

また、「健康診断書」「免責同意書」などの講習やファンダイビングで必要となる書類も、オンライン記入や画像アップロードをして、アプリで管理できる。SSIの加盟店など書類のデータ化を認めているショップであれば、「デジタル健康診断書」をもとにダイビング前の相談をしたり、「デジタル免責同意書」をシェアして記入を簡略化したりできるのだ。さらに、各種講習のマニュアルも、デジタルブックとしてアプリで管理される。内容は常にアップデートされるので、自宅や海を問わずいつでも最新の知識を確認でき、安全にダイビングを続ける支えとなるのだ。

左/認定を受けたデジタルCカード 中/書類の記入やアップロードが可能 右/最新情報に更新されるデジタルマニュアル

左/認定を受けたデジタルCカード 中/書類の記入やアップロードが可能 右/最新情報に更新されるデジタルマニュアル

ワカスさんのココがポイント!

SSIの学科講習は、アプリで事前学習を行います。動画やクイズ形式の設問をチェックしながら、スキマ時間で予習ができます。そのあとショップでは、インストラクターとワークショップ形式でおさらいをします。会話のキャッチボールをしながら、楽しく知識が身につくと評判ですよ。

機能4【スクーバアワード】到達レベルやこれからの楽しみを段階表示

楽しく安全にダイビングを続けるための、プラスアルファの要素として用意された「スクーバアワード」。「デジタルログブック」メニューの「アワード承認」からインストラクターと加盟店が持つQRコードを読み取ることで、1ダイブごとに経験本数がカウントされ、「スクーバ記録」が上がっていく。承認はSSIの加盟店だけではなく、他の指導団体でもSSIの認証を受けたショップなら可能。事前に確認を。

加えて、「ボート」「ディープ」「ストレス&レスキュー」などのSSIのスペシャルティを修了すると、「経験レベル」がアップ。興味があるスペシャルティを受講して知識とスキルを向上させながら、デジタルのメダルを集めることができるのだ。SSIでは、他の指導団体で修了したスペシャルティの一部を適用しつつ「アドバンス」や「マスターダイバー」などを取得することもできる。詳しくは問い合わせを。

左/経験本数やスペシャルティ数でレベルが上がる 中/アワードの紹介ページ 右/アワード承認画面

左/経験本数やスペシャルティ数でレベルが上がる 中/アワードの紹介ページ 右/アワード承認画面

ワカスさんのココがポイント!

SSIにはたくさんのスペシャルティがあり、興味のあるコースを自由に受講しながら、「知識」「スキル」「経験」を深めることができます。「スクーバアワード」でレベルを確認しながらトレーニングを積み上げ、インストラクターのサポートがなくても潜れるようなダイバーに成長していただくことが理想です。

機能5【ダイビング情報】ショップのイベントや世界のトレンドをチェック

ここに紹介した以外にも、お気に入りのショップのツアー情報などが手に入る「イベント情報」など、機能が充実。現在は英語版のみだが、ダイビングや環境に関する情報を発信している「ニュース」や、最新トピックやスキルを動画で確認できる「ビデオ」も、注目のメニューだ。
あらゆるダイバーのために進化を続ける「MySSI」から、今後も目が離せない‼️

ワカスさんのココがポイント!

「MySSI」が、ダイビングに関わるすべての人のダイビングライフを、楽しく充実したものにできたとしたら、これ以上に嬉しいことはありません。使ってみた感想やリクエストなど、気軽にお問い合わせをいただければ幸いです。SSIはこれからも、みなさんが安全にダイビングを続けるための情報発信やシステム開発を行っていきます!

「MySSI 3.0」を無料でダウンロード!

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50年の伝統をもつ指導団体「SSI」と創業70年を迎える老舗ダイビング器材メーカー「mares」を運営。自然を舞台に楽しむことをサポートする会社として、持続可能な社会への取り組みにも力を入れている。
 
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  1. 世界基準で認められた「SSI」はどんなダイビング指導団体?50周年の歴史を振り返る【vol.01】
  2. ダイビング業界のイノベーター「SSI」 が新たに導入した「デジタルトレーニングレコード」とは【vol.02】
  3. トレーニング教材はスマホだけ。DXの先端を行くSSIが取り組む環境保全とは【連載vol.03】
  4. ユーザー300万人!全ダイバー向け無料ダイビングアプリ「MySSI 3.0」【ログメモリー・生物検索・書類管理ほか】注目機能5選
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writer
PROFILE
学生時代にアルバイトをしながらダイビングを始め、『マリンダイビング』編集部を経て独立。2007年にオーシャナの前身となるダイビング・ドット・コミュを立ち上げる。
現在はフリーライターとして活動。旅行ガイドブックや企業インタビュー、WEB記事など、多くのジャンルとメディアにおいて、取材・撮影・執筆を行なっている。
モットーは「楽しく安全なダイビング」。苦手なスキルは耳抜き……。
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