「SSI」50周年特別企画 〜SSIでダイビングの冒険をはじめよう~(第10回)

フリーダイビングを始めたい方は知っておくべき、代表的な競技種目2つをわかりやすく紹介【連載vol.08】

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特にスキンダイビングやドルフィンスイムをする方の中には、「水中でもっと長く余裕でいられるようになりたい!」、「もっと海で深く潜りたい!」と思う方も多いのではないでしょうか?そんな方にもおすすめなのが、「フリーダイビング」!日本でフリーダイビングというと、スクーバダイビングのようにシリンダー(呼吸器)を使わずに、“自分の呼吸だけで水中を潜る競技(スポーツ)”を意味します。競技ならではの自分の記録に挑戦する楽しさはもちろん、それ以上に水との一体感が得られる感覚や、自分の体のことをよく知るきっかけになるなど精神的・身体的にもさまざまなメリットがあるとして、日本でも注目され始めています
そこで今回は、「フリーダイビングに興味があるけど、どんなことをするのかよくわからない…」、という方のために、フリーダイビングで代表的な2つのプールの競技種目(※2)についてわかりやすくご紹介したいと思います!

※1:英語圏ではスキンダイビングもフリーダイビングも全て「フリーダイビング」と言います
※2:フリーダイビングにはプール競技と海洋競技があります

代表的な競技種目その1、スタティックアプネア

「スタティック=静止している状態」、「アプネア=息を止める」という文字通り、このスタティックアプネアという競技種目は、脱力して水面にうつ伏せで浮かび、閉息時間の長さを競います。閉息中は酸素の消費をできるだけ抑えるために全身の力を抜いてリラックスし、身体を動かすことはほぼありません。しかし、これがシンプルでいてかなり奥が深い競技なのです…。

スタティックアプネアはほとんどの場合、波や風の影響を受けないプールで行うことが多い

スタティックアプネアはほとんどの場合、波や風の影響を受けないプールで行うことが多い

フリーダイビングでは、水中でより長く息を止められるように単発的なトレーニングではなく、継続的なトレーニングが重要になります。その点で、このスタティックアプネアは、息を止めるための基礎づくりには重要な種目。トレーニングの一環として、もしプールでできない場合には、陸上でも簡単に取り入れることができます。だからといって、知識がないまま1人でおこなうのは厳禁。必ずバディと安全管理をした上でおこないましょう!

代表的な競技種目その2、ダイナミックアプネア

スタティックアプネアとは対照的に、ダイナミックアプネアは継続的に動きながら息を止める競技種目。一呼吸で水平方向に移動できる距離の長さを競います。ダイナミックアプネアでは、メンタルのコントロールはもちろん、泳いでいる際の身体の位置、キックの角度、足の使い方などが息の持ちや距離に大きな影響を与えます。

このダイナミックアプネアの競技種目は、フィンを付けないもの、2枚のフィンをつけるもの、1枚の大きなフィンをつけるものに分かれているので、自分が得意な種目を選んで極めてみるのもいいですし、全種目満遍なく挑戦してみるのもいいでしょう。さらに海(オープンウォーター)でフリーダイビングに挑戦してみたい方が、基礎体力やキックの仕方を学ぶためにまずはプール競技から始めるのもおすすめです!

スタティックアプネアと同様にプール(競泳用の25m、もしくは50mプールが多い)で行います

スタティックアプネアと同様にプール(競泳用の25m、もしくは50mプールが多い)で行います

スタティックアプネアとダイナミックアプネアは、一見、まったく別の種目に見えますが、フリーダイビングを上達するためには、この2種目をじょうずに組み合わせて、トレーニングすることが効果的なのです。そうすることで、「まさか自分がこんなにも水中で息を止めていられるなんて!」と思うはず!なにより水中でリラックスすることの気持ちよさやリラクゼーション効果にも驚くこと間違いなし。これが、フリーダイビングの醍醐味で、きっと始めたらハマってしまうかも…!?

フリーダイビングに挑戦するなら、ライセンス(Cカード)で
正しい知識を身につけるのがおすすめ

ここまでお読みいただき、始めてみたい!と思った方。フリーダイビングを始めるためにライセンス(Cカード)を取ることは必須ではありませんが、趣味として続けたり、もしくは選手を目指したい場合には、ライセンス取得を通じて正しい知識とスキルを身に着けることがとても重要になります。

SSIでは、呼吸方法などの基礎知識や、水深10mを目指して潜る技術など、トレーニングプログラムが細分化されているので、体力や目標に合わせて、国際的な基準をクリアしたインストラクターから受講できます。そしてCカードの認定ランクを重ねれば、選手としてフリーダイビングの競技会に出場できるレベルにだって到達できる可能性が!

もっと詳しくフリーダイビングを知りたい方もぜひ近くのSSIフリーダイビングセンターにお問い合わせください。
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▶︎フリーダイビング(SSIホームページ)

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ダイビング指導団体「SSI(Scuba Schools International – スクーバ・スクールズ・インターナショナル)」 。
日本におけるSSIは、オーストリアに本部を構えるスポーツ総合メーカー「HEAD」の子会社「HEAD Japan株式会社」にあるダイビング事業部が、創業70年を迎えるイタリアの老舗ダイビング器材メーカー「Mares」とともに運営。 「トレーニング、器材、旅行を一1つにする」というSSIのビジョンを見据えている。
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