【動画あり】鳥取・田後でシイラの群れが出たー!自然写真家・関戸紀倫さんが撮影に成功
先日、「田後でシイラの群れの動画、撮ったよ~!」と、自然写真家・関戸紀倫さんから編集部に一報が届きました。
シイラと言えば、私が初めて知ったのはヘミングウェイの『老人と海』。
中学生の頃に読んで、外国人はお刺身に塩とかライムかけるのか……醤油じゃないんだ……なんて思い(え、そこ?)、以来名前を覚えた魚です。
そんな超どうでもいい話はさておき(笑)、早速、その時の状況をお聞きしましょー!
鳥取県田後の海で
シイラの群れに遭遇!
ーーシイラの群れに遭遇したときの状況を教えてください。
紀倫さん
今回、鳥取県岩美町のプロモーションビデオを撮影するため、田後(たじり)の海を訪れていたんです。
目撃したのは田後港からボートで10分ほどのポイント「ヤマダシ」。
イサキやスズメダイの群れを撮影するのに深場で潜って、そろそろ上がろうと浅場で安全停止中のことでした。クラゲがいるなと撮っていたら、その奥に青黒い影がバーーーッと!!
実は撮影中は何の群れかわからなかったんですが、とにかくすごいなと思って興奮して撮っていました。ブルーライン田後の山崎さんとショップに戻り、確認したら「シイラですね」と。
ーーラッキーでしたね! シイラって大きい魚ってイメージがあるんですけど、大きさはどれくらいでしたか?
紀倫さん
山崎さんにも「紀倫くんの近く通ってたよね? いいな~!」と言われました(笑)
体長は30㎝ほどかなと思います。なので、成魚というよりは若魚なのかなと。
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シイラと言えば特徴的なのが、大きくて平べったい体、二股に割れた“くの字”の尾びれ、そして出っ張った“おでこ”。
大きいものは2m、重さも40㎏近くになるそう!
よく、釣り人の写真でシイラを抱えて記念撮影していますけど、なんかもう、わが家の小学3年生の娘(130㎝・26㎏)を釣り上げて抱えているくらいだな……めっちゃ重そう!!と想像してしまいます。(娘、すまん)
出っ張った“おでこ”に関しては、実は出っ張っているのはオスだけで、メスは普通にまん丸いらしい。
成長に伴ってどんどん出っ張り、老魚になると直角近くまで張り出す個体もいるんだとか!
今回、紀倫さんが見た群れは、ほとんどの個体がおでこが丸っぽかった(出っ張ってなかった)そうなので、大きさからいっても若魚。つまり、出っ張る前なのかもしれませんね。
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ーー昨年、ブルーライン田後の山崎さんからシイラの幼魚が出たと情報をいただき、オーシャナでも記事にしています。田後は結構、シイラが見られるんですかね?
▶鳥取県・田後の海でミラクル連発! カエルアンコウ、シイラ、ソデイカなど珍しい生物のオンパレード
紀倫さん
いや、山崎さんは「群れは初めて見た!」とおっしゃっていました。
ただ、釣りの方に言わせると、たまにいるよ~とのことなので、釣りのポイントくらい沖合いに出ればいるんでしょうね。今回は恐らく、何かの小魚を追って岸のほうまで泳いできたところを、たまたま目撃できたのかもしれません!
お待たせしました。それでは、撮影された動画をご覧ください!
シイラの群れに遭遇 〜鳥取県田後の海〜
ーーちなみに紀倫さん、シイラは「マヒマヒ」の名でも人気の“おいしい魚”と言われていますが、好きなシイラ料理は?
紀倫さん
やっぱり、ムニエルですかね……(笑)
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ステーキやソテー、フライなど、いろいろな料理でも私たちを楽しませてくれるシイラ。
うーん、やっぱりシイラはおいシイラ!!(さ、寒……)
紀倫さんが今回撮影した岩美町のプロモーションビデオは来年公開予定だとか!
こちらも楽しみですね。
紀倫さん、またいいネタあったらお願いします~!
■撮影協力/ブルーライン田後
関戸紀倫さん
プロフィール
1988年7月6日生まれ。
写真家で、ダイビングインストラクターでもあるフランス人の父と、日本人の母の間に生まれ、幼い頃から父に連れられて、ガラパゴス諸島やタイ、フィリピンなど自然豊かな処に訪れるうちに、自然が大好きになる。
2010年にダイビングを始め、翌年には沖縄でダイビングインストラクターとして活動をスタート。2013年からは、オーストラリアのダイビングクルーズにて働くことになり、そこで船内販売用の写真を撮り始める。2014年10月にクルーズ船の仕事を終え、帰国前に念願の一眼レフを手に入れオーストラリアを放浪。
現在は、自然写真家として水中写真をメインに、世界で活躍中。
▶関戸紀倫さんオフィシャルウェブサイト
▶YouTubeチャンネル「KIRIN SEKITO」
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