ミンククジラに逢いに行く!グレートバリアリーフ特集(2014.6-7)(第4回)

初日から7頭のミンククジラに遭遇!2日目には貴重な親子の写真も

オーストラリア、グレートバリアリーフのミンククジラ(撮影:越智隆治)

ダイブセブンシーズ(D7S)のケアンズロケで、バハマから帰国し、成田で乗り継いで、オーストラリアのクィーンズランド州ケアンズへと向かった。

23日早朝着のフライトでケアンズに到着し、D7Sのゲンさんに出迎えてもらい、ゆっくりする暇も無く、先に到着していた他のゲストと共に、慌ただしくセスナに搭乗してリザード島へ。
そこで、マイク・ボールのSpoil Sport号に乗り込むと、早速最初のダイビングポイントのイーグルロックへと向かった。

今回、Spoil Sport号の他、Deep Sea Divers DenのTAKA号、TUSA Diveが所有している自社クルーズ船のSpirit of Freedom号の3隻が行なうミンキークルーズ船に乗り込んで、計10日間、ミンククジラの撮影にチャレンジする。

これだけあれば、期間中1回くらいはミンククジラを撮影できるだろうと思いながら訪れたGBR。
1本目のダイブサイト、イーグルロックは、カメラの調整とチェックダイブくらいに思っていたのに、なんと、その1本目から、いきなりミンククジラが出現!!

早速ここでのルールに従って、バックデッキから出される長いロープにつかまって、スノーケルでミンククジラの撮影にチャレンジ。

1頭だけでもまともな写真が撮影できればと思っていたのに、この日現れたのは、なんと7頭!
透明度は悪かったものの、1頭どころか、1カットの写真に5頭が写っている写真を撮影することができた。

初日からラッキーな遭遇。
しかもガイドのゲンざんも納得するくらい、半ば取材は終了したかなと思えるくらい撮影ができてしまった。

・・・にも関わらず、2日目の今日は、ライトハウスボミーでもまたミンククジラ計9頭程に遭遇。
しかも、一組は親子。マイク・ボールで長年働くスタッフでも過去に一度しか見た事が無いらしい水中での親子。当然の事ながら、写真は撮られていない。

ミンキークルーズの船には、リサーチ機関からボランティアのリサーチャーが乗船しているのだけど、その人に聞いても、ミンキーの水中での親子写真は見たことが無いということだった。

なのに、遠目で、証拠写真程度とはいえ、その親子の写真も撮影できてしまった。

オーストラリア、グレートバリアリーフのミンククジラの親子(撮影:越智隆治)

絵的には、どうでもいいような写真だけど、記録写真としてはとても価値の有る貴重な写真なのだとか。

これは、やんちゃそうな赤ちゃんクジラが母親の制止を振り切って、元気よく逃げ回っているようにみえたシーン。
ロープにつかまる僕らの前で、「わ〜い!わ〜い!」と言いながら逃げて行く子クジラを、母親が「も〜この子は!待ちなさいって言ってるでしょ!」と追いかけている感じで、とっても微笑ましい光景でした。

ということで、ケアンズに残っている寺山編集長には申し訳無いけど、一人、ミンキーを堪能しています。

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PROFILE
慶応大学文学部人間関係学科卒業。
産経新聞写真報道局(同紙潜水取材班に所属)を経てフリーのフォトグラファー&ライターに。
以降、南の島や暖かい海などを中心に、自然環境をテーマに取材を続けている。
与那国島の海底遺跡、バハマ・ビミニ島の海に沈むアトランティス・ロード、核実験でビキニ環礁に沈められた戦艦長門、南オーストラリア でのホオジロザメ取材などの水中取材経験もある。
ダイビング経験本数5500本以上。
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