ミンククジラに逢いに行く!グレートバリアリーフ特集(2014.6-7)(第9回)

ミンククジラ遭遇率100%をキープできるか?GBRクルーズ6日目

オーストラリア、グレートバリアリーフのミンククジラ(撮影:越智隆治)

ミンキー(ミンククジラ)狙いのディープシーダイバーズデン・TAKA号クルーズ。
ダイビング最終日は、午前中のファンダイビングからスタート。

グレートバリアリーフのレオパードシャーク(撮影:越智隆治)

午前中の主役はレオパードシャーク。何度も言うが、ミンキー狙いだが、ダイビングも面白い

 

午後は、GBRを代表するポイントのひとつ「スティーブズボミー」へ。

リサーチャーのデータによれば、シーズン中の「スティーブズボミー」でのミンキー遭遇率は23%。
最も遭遇率の高い「ライトハウスボミー」の61%に比べれば低いが、1クルーズ目で越智カメラマンが大当たりしているように、十分、ミンキーの狙えるポイントだ。

尖がったボミー(根)の先端に群れるキンギョハナダイが美しいポイントだが、あえてボミーから少し離れた位置で、視線はボミーと反対方向の水面付近。
前日ミンキーを外していることもあり、心と目は完全にミンキーモードだ。

オーストラリア、グレートバリアリーフの魚(撮影:越智隆治)

ミンキーのシーズンでなければ、この美しさが主役

 

結果は、ノーミンキー…。

最後のミンキー狙いポイントだったこともあり、エグジット後、「結局、初日だけだったか…」と落胆しつつ部屋で休憩していると、ドアをコンコンコンと激しくノックされ、「ミンキー!」の声。

急いでスノーケルの装備で海へ飛び込み、スタッフが流したミンキースイム用のロープにつかまり、待つこと数分。

ミンキー大接近!

オーストラリア、グレートバリアリーフのミンククジラ(撮影:越智隆治)

流線型の光沢ある美しい肢体が目の前までやってきて、その優しい眼差しで見つめられると、出会った瞬間の興奮は徐々にクールダウンし、穏やかで幸せな気分に満たされる。

好奇心旺盛なミンキーは、一度出現すると、平均2時間近くは周囲を行ったり来たりしているので、急がずエントリーしなくても十分にウオッチング可能。
向こうから接近してくるチャンスは結構ある。

手が届くほどのミンキー体験。
最後の最後でラッキーだった。

…と思いきや、さらなるサプライズ。

ミンキーにはまったく期待せずに潜った最終ダイブ。
潜降し終えて、さあ移動を開始しようと思ったその時!
視界の悪い海の向こうから、ぬぅっと巨体が目の前に。

ダイビングでミンキー!

オーストラリア、グレートバリアリーフのミンククジラ(撮影:越智隆治)

最終ダイビングで、ミンキーが3頭出現

 

ミンキーを見つけてから海へ入るスノーケリングと異なり、ダイビング中は“遭遇”に期待するしかないが、最終ダイビングで劇的な遭遇。

これで、越智カメラマンは1クルーズ目の3日間に続き、2クルーズ目でも毎日のミンキー遭遇率100%継続中(水中での遭遇率は5/6)。
クルーズ1航海での遭遇率はもちろん100%だ。

「シーズンを狙えば、ミンキーは100%会えますよ」を検証する取材。
残り1クルーズを残して信憑性を帯びてきた。

グレートバリアリーフのTAKA号のスタッフ・、マサさん

国際色豊かなTAKA号だが、GBR歴11年を超える、経験豊富な日本人スタッフ・マサさんがいるから安心

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PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
https://divingman.co.jp/profile/
〇NPOプロジェクトセーフダイブ
http://safedive.or.jp/
〇問い合わせ・連絡先
teraniku@gmail.com

■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
http://safedive.or.jp/journal
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