編集部員オススメのモノコト(第19回)

新生活にいかが?3月の編集部員オススメのモノコト

オーシャナ編集部員のオススメアイテムや物事を紹介する連載「編集部オススメのモノコト」。実際に使ってみてよかった、読者にオススメしたいあんなモノやこんなコトをジャンルレスに紹介していきます。

3月は、水中カメラハウジングやカメラのお掃除グッズなど、3つのオススメのモノコトが登場。4月からの新生活に向けて新しいアイテムの購入を考えている方、参考にしてみては。

1. 「SEA&SEA MDX-αU」のハウジング

《紹介者》常にカメラの買い替えを考えているWebディレクター/フォトグラファー・坪根

ニッポンの海と文化のロケにて中村卓哉氏に「カメラは2台持ちがいいよ」と強く勧められ、ミラーレスカメラをワイド用、APS-C一眼レフカメラをマクロ用として運用し始めた。

しかし、ワイド用は静止画に特化したカメラ(α7RⅣ)なので、動画撮影の仕事で困っていた。そんな時に、2022年4月のマリンダイビングフェアでお披露目されていたSEA&SEAのハウジングを思い出した。「未来を見据えたハウジング」と呼ばれる国産のハウジングは、SONY αシリーズにユニバーサル対応可能。通常、カメラのハウジングを購入する時は1つの機種に対して1つのデザインしか対応していない。上位モデルにするか、型落ち機種にするか最新機種にするか、どのカメラを買うかとても悩む。しかもαシリーズは、静止画特化、動画特化、どちらもいける、どちらもめっちゃいける、と機種が多い。

このハウジングなら、
・静止画も動画も撮影する時はα7Ⅳ
・静止画の日はα7RⅣ
・クオリティ重視の動画の日はα7SⅢ
と使い分けができる。

ちなみに、すべてカメラ本体だけでも30万円以上するので、所有していないものはお借りしている。さらに「今後の新型にも対応できるサスティナブル設計」というだけあり、昨年の11月に登場したα7RⅤにも対応。カメラの買い替えを一瞬検討してしまった。本体価格は437,800円。人気海外メーカーのハウジングだと同カメラのハウジングが約620,000円なので、少しお得だ。

もちろんデメリットも少しあり、一部の機種では使えないボタンやダイヤルがあったり、水没予防のリークアラームユニットが使いづらかったりする。
だが、カメラ本体のボタンカスタマイズ機能を駆使することで前者はクリアできた。カメラを使いこなしているようでなんだか気分がいい。
このハウジングはSONY最高機種のα1にも対応しているので、時々アップグレードを考えてしまうが(沼)。α1の本体価格935,000円という恐ろしい価格を前にいつも諦めている。

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https://www.seaandsea.co.jp/product/housing/mdx-au.html

2. 「PENTAX」のイメージセンサークリーニングキット

《紹介者》新しいミラーレス一眼カメラを買うかどうか迷っている、ライター山崎

取材に備えてデジタル一眼カメラでテスト撮影をしたところ、画面の左上に黒っぽい汚れのようなものが映り込んでいました…。やばい…。本来ならメーカーにメンテナンスに出すのが正解だとは思うのですが、時間がなかったことから解決策をネット検索。

イメージセンサーというデリケートゾーンを自分でお掃除するのは大丈夫なのかと不安もありましたが、こちらの「イメージセンサークリーニングキット」を入手。動画で手順などの紹介があったので、その通りに行ってみたところイメージセンサーに付着していた小さなゴミが取れて、黒い汚れのようなものは画面に映り込まなくなりました!

メーカーの説明によると「各メーカーのデジタル一眼レフカメラのCCDをクリーニングするキット」とあり、オレンジ色の特殊なウレタンゴムをやさしく当てていくことで、細かなゴミも取り除くことができます。

今回は便利なアイテムに助けられましたが、普段からカメラはちゃんとメンテナンスしておかなきゃと反省しました(汗)。

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3. 『アルケミスト – 夢を旅した少年』


《紹介者》読書と運転にハマりすぎて車を運転しながらオーディオブックを聞くのが最近の楽しみであるライター・中西

奄美大島の図書館で出会った小説『アルケミスト – 夢を旅した少年』。
ブラジている。オバマ元大統領、ウィル・スミス、ブリトニー・スピアーズも愛読しているとか。

あらすじは、主人公であるスペインの羊飼いの少年サンチャゴが、ピラミッドに宝が眠っている夢を度々見るようになり、実際に宝探しの旅に出てしまうという、子どもから大人まで楽しめる冒険険物語。全部読まないと理解することができない、感動と唖然が入り混じったクライマックスは最高でした。

それにしても、ピラミッドを目指す道中が本当に面白かった。まずは、いろんな「前兆」に出会い、宝があるなんて保証はないのに旅に出てしまうという夢のある始まり方。エジプトのカラッとした空気や匂い、砂漠の砂を肌で感じれそうなほどリアルな情景。サンチェゴの心の声が作中に多く書かれているのだが、心の声の性格が変化していく様子から、旅の道中で出会う人々が彼の考えを成長させていること知らせてくれる。小説でありながらどこか人生の教訓的な要素もあり、「なんだか私もなんでもできる気がする!」という感覚に。初心取り戻したい時、人生に迷ってしまった時に読んでほしい学びになる1冊。

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PROFILE
奄美在住。高校生の時にブラジル留学を経験。泳ぐのが苦手で海とは縁がない人生だと思っていたが、オーシャナとの出会いを通じてOWD(BSAC)を取得。オーシャナを通じ、環境問題や海のことについて勉強中。
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