フィリピン台風被災地への援助活動2日目。レイテ島の避難民3000人がセブに到着予定
今日も、午前中3本のダイビングロケを行なった後、BLUE CORALのヒロさんやスタッフたちとともに、支援物資を購入して、受け入れ先のフィリピン民放テレビ局ABS-CBNセブ支局へと運び込んだ。
同局内では、日が暮れても、物資の運搬、仕分け作業を行なうボランティアたちが、活動していた。
この日運び込んだのは、お米(一袋25ポンド、約11.3kg)60袋、ミネラルウォーター(350ml)264本、ソーセージの缶詰360個、総額P95,980.45(約¥240,000)。今現在、集まっている寄付金は、約180万円。昨日購入した35万円相当の物資と合わせて、合計約59万円分を物資に換えた。
物資を購入した大型スーパーで、軽トラックに物資を積み込んでいるときに、女性二人に声を掛けられた。
「この大量の物資は、タクロバンに持っていくの?危険だから止めた方がいいわよ」と話す二人は、今朝船でレイテ島のタクロバン市から、脱出して、セブシティの友人宅に身を寄せたそうだ。
二人の話では、「食べ物は十分にある。でも、それを奪いに来る暴徒を鎮静化し、治安を維持するために必要な軍隊の数が全然足り無い」と不満を述べた。
女性の一人は、タクロバン市で、グロセリーストア(雑貨店)を営んでおり、比較的裕福な生活をしていたようだ。彼女たちの意見は、「物資を持つ側」の意見。
食べ物を求めて、暴徒と化した人がお店を襲う。
それを鎮静化させるための軍隊を必要とするということは、当然の事ながら、食料が足りていないということだ。
「こんなに物資を送るなんて、島に親戚か友人でもいるの?」と聞かれたので「いえ、そうではなくて、日本の震災の時にも、フィリピンの多くの方から支援を頂いたので、ここにいる自分たちが、何かできればと思って」と伝えた。
二人からは、「本当にありがとう。でも、現地は危ないから無理しないでね」とお礼を言われ、別れた。
テレビ局では、担当者に、今現地が必要としているものは何かを再確認した。
この日も変わらず「お米と水」と言われたので、極力希望に沿ったものを購入して持ち込む予定だ。
物資が確実に被災者に届く所を見届けたいので、現地に物資を運び込む船か飛行機に乗せてもらえないかと聞いてみたが、「危険だから、我々でさえ、現地に入ることを許可されていない。一般人が現地に入れるようになるには、もうしばらくかかるだろう」と言われた。
正規のルートでは難しいようだ。
さらにいくつか質問をしていると、15日、レイテ島のタクロバン市から、軍の船に乗って、3000人規模の被災者が、一時避難先として、セブに到着し、仮設のキャンプ村に収容されるとのこと。
これほどの数の被災者が、一度に島を脱出して収容されるのは、台風後初めての事のようだ。
15日は、ボランティアがそのキャンプ村にも支援物資を届けるということなので、今のところ被災地レイテ島には行けないが、そのキャンプ村の様子を取材し、継続して物資を運び込めればと考えている。
日本のオーシャナオフィスからの連絡で、BLUE CORALとEAST BLUE(オーシャナ)で募っている、募金の総額が、2日間足らずで、180万円を越えました。
多くの方にご協力頂き、心より感謝するとともに、セブ滞在期間中は皆様の信頼を裏切らない様、支援金を援助物資に換えて、被災者に届けるべく、努力していくつもりです。
15日は、ダイビングロケを行なわず、キャンプ村の取材と、引き続き物資の購入を行なう予定でいます。
引き続き、支援金のご協力は、以下にお願いします。
ジャパンネット銀行
すずめ支店
普通口座 2048472
ド)イーストブルー
※お振込の際、できれば「振込人名」の冒頭に「シエンキン」と付記ください。
重ね重ね、皆様のご協力に感謝いたします。
BLUE CORAL代表・下釜宏
合同会社EAST BLUE(オーシャナ)代表・越智隆治
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