オーストラリア東海岸、関戸紀倫Dialy〜ドライブ&ダイブサファリ〜(第4回)

【Day4、5】 なんだか伊豆っぽい!? ネルソンベイでマクロと遊ぶビーチダイブ

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猛毒をもつ色鮮やかなヒョウモンダコ オーストラリア東海岸、関戸紀倫Dialy〜ドライブ&ダイブサファリ〜

4日目は、ネルソンベイ(Nelson Bay)でビーチダイビング。

圧巻のサメダイビングに酔いしれた、ネルソンベイの1日目。
実は、ネルソンベイは、オーストラリアのベストダイブサイトにもランクインしている、知る人ぞ知るポイントだ。
ビーチでは、どんな生き物と出会えるのだろう。

そして、5日目は、次の目的地、サウスウエストロックス(South West Rocks)へと車を進めていく。

Day4〜ネルソンベイのビーチダイブ〜

盛りだくさんのマクロダイブ
あっという間の70分

今日はボートダイブではなくビーチダイブへ。
カナダ人のガイドのミーガンが「マクロもものすごく面白いよ」と言うので、見せてもらうことに。

お店の近くにはダイビングポイントが3つあって、今回はお店に一番近い「パイプライン(Pipe Line)」というポイントをマンツーマンでガイドしてくれた。
ネルソンベイは半島になっていて、細長い湾内に町がある。

そして、潮の満ち引きの差が激しいため、満潮の潮止まり時を狙ってしかダイビングができない。
本当に残念だが一日一本限定のダイビングとなってしまう。
(うまく行けばナイトもできなくはないが、可能性は低い)

満潮の潮止まり時しか潜れないビーチポイント「パイプライン」

満潮の潮止まり時しか潜れないビーチポイント「パイプライン」

ミーガンの話によると「パイプラインは深くても水深15mくらいだよ!」とのこと。
エントリーするとゴロタみたいなところに海藻がいっぱいあり、そこを過ぎると、小さな根などがあったりして、なんだか伊豆半島を思い出させる雰囲気が漂ってきた。

エントリーしてすぐ出迎えてくれたのがコブシメ達

エントリーしてすぐ出迎えてくれたのがコブシメたち

しばらくするとコブシメが次から次へと出てくる。
続いては、体長5cmくらいのタツノオトシゴの仲間や、海藻の間に隠れている小さなアオサハギの幼魚などを次から次へといろいろ紹介してくれた。
そしてしばらくして、タツノオトシゴを撮影していると、ミーガンが僕のフィンを引っ張り、呼んでいた。
撮影をやめて、行ってみるとヒョウモンダコがいた。

しかも、隣にはタツノオトシゴちゃんが……。
「狙われているのか?」と、ちょっと心配だったけど、うまく擬態して大丈夫だったことを願う。
と、気づけば70分くらい潜っていた。

海藻類などに多く付いていたのはタツノオトシゴの仲間

海藻類などに多く付いていたのはタツノオトシゴの仲間

猛毒をもつ色鮮やかなヒョウモンダコ

猛毒をもつ色鮮やかなヒョウモンダコ

丁寧なガイドに感謝
なんだか伊豆っぽい!?

正直、海外でこんなにも日本っぽいガイドをしていただけるとは思ってもおらず、ビックリした。
そして何より心の底から「楽しい」と思えたダイビングだった。

一本しか潜れないから気を使ってロングダイブしてくれたところとかも、なんだか日本人っぽい。
昨日は思いっきりシロワニでワイド大物ダイブで、今日はゆっくりまったりマクロダイブ。

ネルソンベイは、予想以上の感動をもたらしてくれた。

そして、器材を片付けて、午後からは時間が余ったので、この辺のおもしろポイントを聞き出すことに。
あるポイントに行けば「ユーカリの木にコアラがいるぞ」という有力な情報を聞いたので、プランを立てて車を走らせた。

慣れた様子で釣り人が釣った魚のおこぼれを狙うオーストラリアペリカン

慣れた様子で釣り人が釣った魚のおこぼれを狙うオーストラリアペリカン

港のすぐ横、地元の釣り人が使う船着場に寄ってみると、大きなオーストラリアンペリカン(コシグロペリカン)が、釣り人がさばいた魚のおこぼれを狙っていた。

もう少し進むと「ワンマイルビーチ(1Mile Beach)」というビーチがある。
この辺が、さっき聞いた“コアラがユーカリの木に住んでいる”と聞いた場所だ。
車を止めてひたすら探す。

……が、なかなか見つからない。
思い切って諦めることにして(!?)、宿に戻り明日の帰り支度などをすませて、今日は早めの就寝。

自然はいつもうまくいくとは限らない。
また次回は見られますように。

Day5〜ネルソンベイからサウスウエストロックス〜

朝日を撮影したら
一路、次なる目的地へ

6:00に起床し、ネルソンベイにあるワンマイルビーチに、朝日の撮影にやってきた。
昨日のビーチダイビングで潜っていたのは半島の北側、湾内に面する方で海は比較的に静かだったが、ワンマイルビーチは、外洋の南側に面していて少し外洋からのうねりが感じられる。
そのため、地元のサーファーなどが集まるポイントのようで、朝からサーファーが集っていた。
朝日をバックに、ボードを持ってビーチを走っている姿が絵になる!

ワンマイルビーチで見た朝日

ワンマイルビーチで見た朝日

ワンマイルビーチには砂丘があり、頂上まで登ると綺麗な景色が一望できた。
思う存分撮影した後は宿に戻り、朝食を済ませてお世話になった「レッツゴー アドベンチャーズ ダイブ ネルソンベイ(Let’s Go Adventures Dive Nelson bay)」のスタッフたちに挨拶をしにいった。
ちょうどバーベキューをしていて(ちなみにオーストラリア人は大のバーベキュー好きなのだ)、「食べて行きなよー」と誘ってくれた。
ロングドライブの前に腹ごしらえをしてから出発した。

次の目的地は、「サウスウエストロックス」という小さな町。
ネルソンベイからはおよそ319kmの距離で、3時間半くらいのドライビングの予定だ。
道中、A1(オーストラリアを一周する国道)からサウスウエストロックス方面に入ると、一面牧場が広がるのが印象的で、かわいい牛さんなどが出迎えてくれる。

牧場を通過して、サウスウエストロックスに到着した。

ダイビングサービスで
旧知のスタッフと再会

そのまま、今回お世話になるサービス「サウスウエストロックスダイブセンター( South West Rocks Dive Center)」に行き、明日のダイビングの準備。
隣接している宿も紹介してもらった。

今回お世話になるサウスウエストロックスダイブセンター

今回お世話になるサウスウエストロックスダイブセンター

ここのダイビングサービスは世界中から来るゲストが多いが、小さな町であるために、他にあまり宿がない。
だから、ドミトリールームとプライベートルームをあわせて、多くの部屋を設けている。
実は、2年前にも訪れたことがあり、その時に話したケビンがいて、僕のことを覚えてくれていた。

一番左が、ケビン。あたたかく出迎えてくれた

一番左が、ケビン。あたたかく出迎えてくれた

すごく親切なスタッフが多く、とても楽しい雰囲気のサービスなのが印象的だった。
とりあえず今日は準備をして、明日に備えて早めの就寝です。

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writer
PROFILE
1988年7月6日生まれ
東京にフランス人の父、日本人の母の間に生まれる。生まれて間もなくフランスのパリに移りフランス人として成長し10年。父は写真家、ダイビングインストラクター。
小さい時から父にフィリピン、タイ、ガラパゴス諸島など自然豊かな場所に連れて行ってもらい、いつの間にか自然が大好きになる。時が経ち2010年にダイビングを始め2011年から沖縄でダイビングインストラクターとして活動。2013年からオーストラリアのダイビングクルーズ船にて働くことになりそこで船内販売用に写真を撮る。今度は撮った写真をソーシャルネットワークにも載せたりするようになり友達に『世界にはこんな場所がある!こんな海がある!』などと紹介するのが楽しくなる。2014年10月にクルーズ船の仕事を終え帰国前にオーストラリアを一周することに決め念願の一眼レフを手に入れ放浪。 現在は、自然写真家として水中写真をメインに世界中を撮影し活躍中。
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