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はじめての水中写真上達サプリ(第7回)

無重力の世界では自由自在!? アングル(視線)を変えるだけで劇的に変わる水中写真閲覧無制限

カテゴリ:
器材(カメラ)
タグ:

はじめての水中撮影上達サプリ!

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写真は構図。
そんな言葉を聞いたことはありませんか?
でも構図ってなに? アングルって言葉も聞いたことあるし!?

「よく見える写真」のコツとして、ピント、ストロボを取り上げて来ましたが、今回は写真の構図のお話をしたいと思います。

構図とは、“どこに主人公を配置するか”

構図と言うのは、ざっくり言うと、“背景に対してどこに主人公(被写体)を配置するか?”ということです。
のっけからこんな事を言ってしまうのはどうかと思うのですが、構図って難しいと思うのです。
黄金分割比や三分割比、三角構図や逆三角構図、日の丸構図は初心者だけどシンメトリーは上級者、対角線構図に遠近法、・・・etc。
詳しく知りたい方は「構図」で検索すると山ほど情報が得られます。笑
例)女子カメwatch

目線を変えて、構図からのスタートではなく、水中でお魚やウミウシなどを撮るときにどういうアプローチをすれば見栄えのいい写真に辿り着くかを考えてみたいと思います。

“アングル”を変えるだけで写真は劇的に変化する!?

ダイビングを始めて、カメラを持って入るようになって、こんな感じの写真を撮ってしまいませんか?

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ダイビングは水平に姿勢を取りますので、視線は前方斜め下に向きますよね。
「あーウミウシいたー」と近づくとほぼ真下にウミウシが来ます。
そのままパシャっとシャッターを押すとこの写真の完成です。

もうちょっといい写真にしたいですよね。
まずカメラを下に向けるのではなく、自分自身がウミウシの目線と同じ高さになってみましょう(かつ、正面側にまわり込む)。

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自分自身がウミウシの目線のところまで深度を下げてカメラを構えることにより、背景が水になりました。
海らしさが少し増したと同時に、写真の中に「手前と奥」が出来上がって、奥行きが感じられるようになったと思いませんか?
さらにウミウシの特徴である「触覚」が立っている様子が分かるようになりましたね。

次にもう少し近寄って違う方向から撮ってみると・・・

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撮る向きを変えて背景を水だけになるようにしてみました。
そして近づいたことでウミウシが主人公であることがハッキリしてきました。

ピントが合う範囲でもうひと寄りしましょう(もう一度、撮る向きも変えました)。

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ここまで寄れると、余計な要素がそぎ落とされ写真がシンプルになりましたね。

ウミウシの触覚も顔も(目はありませんが・・・)わかるし、体の模様や形もわかる。
背景には海の青が感じられますし、ちゃんと手前と奥の遠近感も出ています。
そして、近寄ることでフラッシュやライトの光がしっかり当たって色合いも綺麗です。

※作例はフラッシュではなくライトを使用しています(RGBlue system01)。
※前回説明したとおり、水中は光が吸収されやすくフラッシュの光が届き難いのです。

※前々回で説明した、画面中央でピントを合わせる撮り方をしています。

このように、撮る向きのことをアングルと言います。
向きは左右方向だけではなく上下方向も含みます。

知っておくと発想が広がる構図の基本

ここまでを整理すると・・・

  • アングルをいろいろ試す。 → 主人公をしっかり見せる。背景の整理をする。
  • 撮影距離を縮める。 → 主人公を強調出来る。光をしっかり当て色合いを整える。
  • 奥行き感も出せればなお良し。

加えて、「目線方向にスペース」という構図の基本があります。

尻尾のほうではなく、顔のある方向にスペースが空く構図とすることで、窮屈感を感じない自然な構図となります。
これは、主人公の斜め前方アングルから構え、ピントを合わせる画面中央付近に目が来るように構えれば、自然とこの構図になると思います。

また、斜め前方アングルを意識することにより、構図の基本とされる「対角線構図」が出来上がりやすくなります。

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もちろん構図はほかにもパターンがありますし、自分が見せたいものにより変化します。

同じ対角線でも真横から撮って透けた体を見せる

同じ対角線でも真横から撮って透けた体を見せる

目線スペースを狭め、向こう側から一生懸命移動してきた物語性を加えた・・・つもり。笑

目線スペースを狭め、向こう側から一生懸命移動してきた物語性を加えた・・・つもり。笑

と言うことで、アングルをいろいろ試していく中に構図が生まれる部分もありますし、構図を整えていくためにアングルを調整していくという事でもあります。
つまりアングルと構図は切っても切り離せない関係なのです!
水中は360度自由な無重力世界。陸上では考えられない方向からも自由自在!?
基本は学びつつも、あまり理論に縛られすぎず、思い付きや偶然も含めて自由な発想で創意工夫するのも楽しいのではないでしょうか~!

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