“ミスターオリンパス水中”清水淳の水中カメラレビュー(第4回)

【“ミスターオリンパス水中”清水淳のカメラレビュー】-オリンパスカメラE-M1 Mark II + PT-EP14-[前編]

水中撮影向けのカメラセッティング

E-M1 Mark IIの水中向けセッティングは、今現在でも試行錯誤中だ。基本的なポイントは変わらないのだが、ボタンの割り振りは、マクロ撮影向けのセットとワイド撮影向けのセットを切り替えた方が便利だと言える。ここでは、基本的なセットアップの方法を紹介する。

RCフラッシュの設定

水中フラッシュUFL-2、UFL-3使用時はRCモード撮影をOnに。

ボタン設定

マクロ撮影に便利なプリセットMFやAFリミッターは撮影状況やシーンによりFn2に割り振ると使いやすい。動画を撮らない場合にはRECに割り振っても良い。

Fn1にAF選択、Fn2にAFリミッター、AELにデジタルテレコンを割り振ったパターン。

Fn1にAF選択、Fn2にプリセットMF、AELにデジタルテレコンを割り振ったパターン。

十字キーにはダイレクト機能、右ボタンにフラッシュ、下ボタンには水中モードの切り替えを割り振る。

ダイヤル設定

ダイヤルに露出補正、フラッシュ補正を割り振る。

親指側ダイヤルに露出補正、人差し指ダイヤルにフラッシュ補正。

AFターゲット選択の設定

AFターゲット選択をセットアップする。

セット1を呼び出す。

ダイヤルでAFターゲットの位置を変更、十字キーでAFターゲットのグループ選択を可能に。

画質の設定

静止画の画質を設定する。

JPEGで記録する場合、最高画質にセットする。

ガイド線の設定

ガイド線の設定はモニター・EVF同時反映が可能。

ガイド線の表示色と罫線のパターンを選択する。水中では黄色に設定するとガイド線がはっきり見えてわかりやすい。

省エネモードのセットアップ

バックライト時間は8秒、スリープ時間は1分、自動電源Offは4時間にセット。

内蔵EVFの設定

防水プロテクター使用時はEVF自動切換設定をOffに。

撮影確認の設定

撮影確認は好みの長さに設定する。初期設定は0.5秒。確認中でもレリーズを触れば終了するので長めでOK。

防水プロテクター PT-EP14のセットアップ

ポートリングのロック機構。スライドするとポートリングが回る。ポートリングを反時計方向に回し、ポートを脱着可能な状態にする。

ポートのOリングをメンテナンス。Oリングを一度外して、Oリング溝とOリングの清掃、グリスアップを行なう。グリスは純正Oリンググリスを使用する。

ポートを上から押さえたまま、ポートリングのみをカチッと音がするまで時計方向に回す。

カメラをセットする。ストラップ取り付け部が干渉しないように注意。フラッシュは電源ONにしてセットする。

シリカゲルは5Sタイプを使用する。

リアケースについている、メイン開口部のOリングをメンテナンスする。Oリングを一度外して、Oリング溝とOリングの清掃、グリスアップを行なう。

リアケースを閉める。押しつけなければ閉まらないような場合は、カメラが正しく入っていないので注意する。ロックは確実に。

外部フラッシュを使う場合は、フラッシュ窓カバーを装着する。

>>次のページ:撮影シーンによって撮影モードを使い分ける

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writer
PROFILE
1964年生まれ。水中写真や海辺の風景を撮り続けている。執筆や撮影を行ないながら、沖縄・那覇にて水中写真教室マリーンプロダクトを主宰。 また、カメラメーカーの研究開発にも携わり、水中撮影モードや水中ホワイトバランスの開発アドバイザーも務める。1998年にデビューしたOLYMPUS C900Zoomから最新機種まで全てのOLYMPUS水中モデルのチューニングテストを行なっている。カメラ機材に精通し、機材の特性を生かす能力が評価され、水中撮影アクセサリーメーカーのアドバイザーやテスト撮影の要望も多い。執筆活動では、水中撮影機材の解説や撮影の仕方、楽しみ方の記事をPADI Japan/デジカメ上達クリニック、OMDS/水中デジタルカメラ・インプレッション、マリンダイビング.ウェブ/水中デジカメ撮影教室、オーシャナ/カメラレビューを現在連載中。最近では、「清水淳のマンツーマン水中写真教室」が好評いただき熱意あふれるフォトグラファーたちと一緒に撮影をしている。
公式ホームページ https://shimizu.marine-p.com/ 公益社団法人日本写真家協会会員。
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