“ミスターオリンパス水中”清水淳の水中カメラレビュー(第2回)

【“ミスターオリンパス水中”清水淳のカメラレビュー】オリンパスカメラTough TG-5 + PT-058

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新しく搭載された便利な機能

フラッシュ補正が水中モード以外でも使用可能に!

フラッシュ補正:-1.7EV
撮影モード:顕微鏡モード
絞り値:F14.0
シャッター速度:1/100
ISO:800
露出補正:±0.0EV
WB:水中WB
フラッシュ:ON(内蔵)

フラッシュ補正:±0.0EV
撮影モード:顕微鏡モード
絞り値:F14.0
シャッター速度:1/100
ISO:800
露出補正:±0.0EV
WB:水中WB
フラッシュ:ON(内蔵)

フラッシュ補正:+1.7EV
撮影モード:顕微鏡モード
絞り値:F14.0
シャッター速度:1/100
ISO:800
露出補正:±0.0EV
WB:水中WB
フラッシュ:ON(内蔵)

TG-4から搭載されたフラッシュ補正は、水中モード使用時のみ可能だったが、TG-5では他のモード(使用できないモードもあり)でも使用が可能になった。極小の被写体を撮影する顕微鏡モードではフラッシュ補正を使用することで表現の幅が大きく広がる。

MFアシスト

ミラーレス機に搭載されていたMF(マニュアルフォーカス)アシスト機能が新しく搭載された。微小なマクロ撮影に便利。

拡大は、MF時に希望するポイントを拡大表示させる機能。

ピーキングはフォーカスが合っているポイントを色を変えて表示させる。

表示罫線選択

バランスよく構図を決めるのに便利な罫線表示が、方眼タイプと黄金分割から選んで表示が可能に。

カラー設定

色空間をsRGBとAdobeRGBから選択が可能に。

画質設定

画質の細かい設定が可能に。画像のピクセルサイズと圧縮率を細かく設定できる。

カメラ内情報表示

温度センサーが新たに追加された。TG-Tracker同様、OI.Trackとのコンビネーションで、撮影したデータとフィールドセンサーによるトラッキングデータをリンクし、スマートフォン上で表示が可能に(防水プロテクター使用時は正しく作動しないことがあります)。

カメラコントロール表示

ミラーレス機の流れを組み、カメラコントロール表示がOKボタンを押すと表示されるように。表示方法はLVコントロールで操作。メニューの表示もミラーレス機と同様の表示になり、普段ミラーレス機に慣れているユーザーにも扱いやすくなった。特に、RCフラッシュの設定やコンバージョンレンズの選択がメニューに入らず、すべてカメラコントロール上で行えるのは便利。

水中撮影のためのセットアップ

各種設定

画質の設定

高画質になったTG-5。最高画質でデータを残すため、JPEGデータの圧縮率を落としてLSFとして記録させる。

省エネモードのセットアップ

画像処理エンジンの高速化と高速読み出しのセンサーの搭載で、若干バッテリー消費がTG-4に比べて早くなった感があるように感じる。スリープ時間を最短の1分にセット。

水中顕微鏡モードの設定
微小な被写体を拡大して大きく撮影したいときに便利な、清水オリジナル水中顕微鏡モードのセットアップ。このセットアップをカスタムチャンネルに登録すると、いつでもワンタッチで呼び出しが可能。ダイヤルをC1にセットすればOK。

ダイヤルを顕微鏡モードに。
顕微鏡モードを選択

OKボタンを押しLVコントロールから、仕上がりをVivid

感度をAUTOにセット

WBは水中

フォーカスはAF

内蔵フラッシュで十分に撮影が可能。UFL-3を使う場合はRCにセットする。

メニューからカスタム登録を設定

セットアップした顕微鏡モードの設定を登録。

チャンネルをC1にセットするとワンタッチで呼び出せる。

>>次のページ:TG-4 VS TG-5

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writer
PROFILE
1964年生まれ。水中写真や海辺の風景を撮り続けている。執筆や撮影を行ないながら、沖縄・那覇にて水中写真教室マリーンプロダクトを主宰。 また、カメラメーカーの研究開発にも携わり、水中撮影モードや水中ホワイトバランスの開発アドバイザーも務める。1998年にデビューしたOLYMPUS C900Zoomから最新機種まで全てのOLYMPUS水中モデルのチューニングテストを行なっている。カメラ機材に精通し、機材の特性を生かす能力が評価され、水中撮影アクセサリーメーカーのアドバイザーやテスト撮影の要望も多い。執筆活動では、水中撮影機材の解説や撮影の仕方、楽しみ方の記事をPADI Japan/デジカメ上達クリニック、OMDS/水中デジタルカメラ・インプレッション、マリンダイビング.ウェブ/水中デジカメ撮影教室、オーシャナ/カメラレビューを現在連載中。最近では、「清水淳のマンツーマン水中写真教室」が好評いただき熱意あふれるフォトグラファーたちと一緒に撮影をしている。
公式ホームページ https://shimizu.marine-p.com/ 公益社団法人日本写真家協会会員。
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