オーストラリア・グレートバリアリーフでダイビング!(第5回)

サメが集まる狂乱の宴!オスプレイリーフのシャークフィーディング

オスプレイのシャークフィーディング

リボンリーフからひと晩かけてSOF号はコーラルシーのど真ん中、オスプレイリーフへ。
360度大海原のコーラルシーど真ん中。
オスプレイリーフは、海の生き物たちのよりどころ、オアシスとなっています。

中でも欧米人の好きなシャークの宝庫で、シャークフィーディングが名物。

エントリーするとすぐに、ダイバーを見つけたグレイリーフたちが集まり始めます。

オスプレイのシャークフィーディング

円柱状の根を囲むようにドロップオフの一角がくぼんでいて、ダイバーたちは壁沿いにスタンバイ。
ちょうど観客席から舞台を見つめるような恰好となり、根の上の食卓を皆で見つめます。

オスプレイのシャークフィーディング

水面にテンダーボートがやってくると、サメは数を増し、 ホワイトチップシャークは水底を、グレイリーフシャークは中層をソワソワと泳ぎ回り、動きは次第に激しくなって、興奮が高まっていくのがわかります。

そして、ボートからマグロの頭の入った鉄柵がロープ伝いに降ろされると……

It’s Show Time!

オスプレイのシャークフィーディング

鉄柵めがけてホワイトチップシャークは下段から急上昇、グレイリーフは上段から急下降し、一斉にアタック開始。
その周りをシャークに遠慮するように、ジャイアントポテトコッドをはじめとする魚たちが取り囲みます。
さらに体のひとまわり大きなシルバーチップが遠巻きに様子をうかがい、ときにはタイガーシャークがやってくることも。

狂乱の宴。

オスプレイのシャークフィーディング

狂乱したシャークはくさりや鉄柵にまでかじりつき、ブルンブルンと激しく体を振って根こそぎ奪いにかかります。
中にはほかのシャークをかじるものもいて、こうなるとエサもへったくれもありません。

ごちそうはあっという間に跡形もなくなり、しばらく名残り惜しそうに根の周りをグルグル回っていたシャークたちもやがてブルーの彼方へと去っていきます。

そして、宴の跡には鉄柵に噛みついた代償として無数のシャークの歯が……。

サメの歯

シャークの歯は何度でも生え変わる

通常のダイビングとは一線を画したショータイム。
もともとシャークの多いオスプレイリーフだからこそ可能なショーで、辺り一面シャークだらけという、ちょっとスリリングでかなりエキサイトなダイビングとなりました。

シャークフィーディング後のダイバー(撮影:越智隆治)
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PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
https://divingman.co.jp/profile/
〇NPOプロジェクトセーフダイブ
http://safedive.or.jp/
〇問い合わせ・連絡先
teraniku@gmail.com

■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
http://safedive.or.jp/journal
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