サンゴの海のど真ん中、絶海のオアシス「オスプレイリーフ」の実力

マンタがたびたび登場。調査が進めばかなり見られるのかもしれない
ひと晩かけてスピリット・オブ・フリーダム(SOF)号でやってきたオスプレイリーフ。
2日間潜る予定でしたが、悪天候のため1日で帰ってくることになってしまいました。
360度大海原で島影のないオスプレイリーフ、仕方ありません。
逆にこうした条件が厳しいからこそ、豊かな海が守られているのでしょう。
たったの1日でしたが、だからこそ“1日でこれだけ見られた”という、ポテンシャルの高さを感じました。
※
エントリーするとまず温かい!
潮当たりがよいためかGBRより1~2度高く感じます。
そして、地形はダイナミック。
リーフ沿いを潜るので、基本はドロップオフやコーナー、オーバーハングなどが続くポイントで、イコール、大物の通り道。
“出そうな予感”がビンビンします。
毎日潜っている場所ではないので、潜るまで何が出るかわからないのもむしろ気分を盛り上げてくれます。

ドロップオフには美しいソフトコーラルが咲いている

浅瀬のリーフは複雑な迷路のようになっていて探検気分が味わえる

気持ちのいいホワイトサンドが広がる場所も
生物は、まずサメが多い。
ホワイトチップはそこら中、グレイリーフがウロウロ、そしてときにシルバーチップ。
今回は会えませんでしたが、ハンマーやタイガーが出現することも多々あるようです。

グレイリーフシャークよりひと回り大きく、威風堂々のシルバーチップシャーク
ダイバーの人気者・マンタも何度か目撃。
発見されているクリーニングステーションでは見られなかったものの、おそらく、他にもクリーニングステーションはたくさんありそうな地形。

地形を撮影中、越智カメラマンの後ろをマンタが横切り、慌てて志村後ろ後ろ
中層や船底には銀鱗のスピードスター、回遊魚たち。
ギンガメアジ、ロウニンアジ、カッポレなどが群れを成し、ダイバーを怖がらずに割と寄らせてくれます。

カッポレが群れを成すのを初めて見た
ドロップオフを流していると、湧き上がるように登場したのはバッファローフィッシュ。
ダイバーに一瞥くれて、リーフ上に消えていきました。

30匹くらいの編隊が目の前まで迫る
※
オスプレイリーフを潜っているクルーズはSOF号を含めて2社しかなく(日本人向けはSOFのみ)、しかも毎日潜っているわけではないので水中は手つかず。
逆にまだまだリサーチが進んでおらず、何に遭遇するかわからないワクワク感があります。
GBRの北端、さらに東へひと晩というプレミアムな海、コーラルシーのオアシス「オスプレイリーフ」は1日で十分なポテンシャルを見せつけてくれました。
今度はじっくり潜りたい…。
オーストラリア・グレートバリアリーフでダイビング!(連載トップページへ)
- グレートバリアリーフのその先へ、スピリット・オブ・フリーダム号でコーラルシーへ向けて出発!
- 巨体がすぐ目の前に!ジャイアントポテトコッドとにらめっこ
- こんなナイトダイビング、経験したことない!大物狙いのワンダフルナイト
- トカゲが歩く自然豊かな島、リザード・アイランドでの小休憩
- サメが集まる狂乱の宴!オスプレイリーフのシャークフィーディング
- サンゴの海のど真ん中、絶海のオアシス「オスプレイリーフ」の実力
- 地味でも美しい、グレートバリアリーフの小さな魚たち
- 大人だけどダイビング中にうんちをもらしました
- グレートバリアリーフをクルーズで潜る良さとは?スピリット・オブ・フリーダム号の全て
- グレートバリアリーフを洋上ステイで楽しむダイビングスタイル
- 一緒に自分撮りできるナポレオンのウォーリー~バディ潜水で気ままに潜るGBR~
- 「ニモはカクレクマノミ?」を本場グレートバリアリーフの海で考える
- 【水中写真4コマ漫画】寺山編集長がナポレオンにはたかれた理由
- サメとロウニンアジが眼前を飛び交う!GBRの衝撃ナイトダイビング
- バディ潜水とガイド付きダイビングを使い分けられるグレートバリアリーフ
- 迫力のナイト含め1泊2日で7ダイブ!洋上ステイでグレートバリアリーフ満喫ダイビングクルーズ
- グレートバリアリーフをポートダグラス発のデイトリップ(日帰りツアー)で楽しむ!
- 美しい!グレートバリアリーフのまさにグレートなサンゴ礁
- グレートバリアリーフダイビングをポートダグラス発デイトリップで楽しむ!まとめ
- 【プレゼントあり】人懐っこいヤイトハタのセリフを考えてみよう!
- ダイビングデビューの理想形?「Cカード取得後そのままバディ潜水」に密着!(前編)
- バディ潜水(セルフダイビング)を後押しする規定とは~Cカード取得後そのままバディ潜水(後編)~