オーストラリア・グレートバリアリーフでダイビング!(第18回)

美しい!グレートバリアリーフのまさにグレートなサンゴ礁

グレートバリアリーフのサンゴ(撮影:越智隆治)

ケアンズのあるクイーンズランド州の沿岸一帯に広がるグレートバリアリーフ。

長さ2,600キロ、総面積344,400平方kmと数字で言われてもピンときませんが、“宇宙からも見える”、“生物が作り出した単一構造物では世界最大”ということで、とにかくスケールが大きく、世界遺産で、7大世界の驚異で、ダイバーにとっては生物豊かなサンゴ礁の海なのです。

初めて訪れる人は、ビーチの目の前にサンゴの海が広がっているものだと勘違いするようですが、“沿岸”といっても地球規模のお話なので、出発する港やリーフによっても異なります。
ケアンズ発のデイトリップでも、1時間は沖にボートを走らせることになります。

そういう意味では、ビーチに寝そべっていてもグレートなリーフ体験はできず、グレートバリアリーフを最も体感できるのはダイバーというわけです。

グレートバリアリーフ(撮影:越智隆治)

グレートバリアリーフでのロケ。
もちろん、美しく元気なサンゴ礁を最高のコンディションで撮影するのが大きな目的でしたが、ずっと天候がグズグズの状態。

最後のチャンスとばかりに、ダイブセブンシーズのゲンさん(濱岡尚治さん)に「グレートなリーフを見せてつかあさい!」と頼み、もともと興味があったこともありますが、ポートダグラス発で行くエイジンコートリーフへ。

そして、やっと会えました、This is グレートバリアリーフ!

グレートバリアリーフのサンゴ(撮影:越智隆治) グレートバリアリーフのサンゴ(撮影:越智隆治)

外洋のコーラルシーのエッジにあるためか、潮当たりも透明度もよく、元気なサンゴが群生していました。

栄養分を生み出し、多くの魚たちの生息場所にもなり、幼魚も多いサンゴ礁はまさに“生命のゆりかご”。
元気なサンゴは元気な海の証ですから、会えるとやっぱり嬉しくなります。

サンゴ礁というと、日本でよく見られるような、海岸から一面に続くサンゴ礁(裾礁・きょしょう)のイメージがありますが、GBRでよく見るのはインリーフの砂地に点在する根やGBRダイビングの名物でもあるボミー(小山のような隠れ根)の群生。

グレートバリアリーフのサンゴ(撮影:越智隆治)

ダイビングポイントによってサンゴの状態もまったく違うので、世界遺産の海の中にいるというダイナミズムを感じながら、グレートバリアリーフの自分なりのベストシーンを探してみてください。

グレートバリアリーフのサンゴ(撮影:越智隆治)

※ちなみに、ベストシーズンはまさに今ごろからで、サンゴの産卵は11、12月ごろ。

撮影協力:ダイブセブンシーズ

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PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
https://divingman.co.jp/profile/
〇NPOプロジェクトセーフダイブ
http://safedive.or.jp/
〇問い合わせ・連絡先
teraniku@gmail.com

■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
http://safedive.or.jp/journal
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