徹底! サイパン発テニアン・ダイビング ~行き方とスケジュール編&マリアナブルーマジック~
前回、テニアン島の2大ポイントをご紹介しました。
壮大なドロップオフや、テニアン・グロットなど、ダイナミックな地形が見応えのあるテニアン島ですが、そもそもどうやって潜りに行くの?
ということで、テニアン島での潜り方、スケジュールをご紹介していきます!
サイパンからテニアンまで
どのくらいかかる?
サイパンからテニアンまでの距離は約8km。
スターマリアナス航空の小型飛行機を使えば15分の距離ですが、日帰りでテニアン・ダイビングを楽しみたい場合には有効的ではありません。
したがって、多くのダイバーは船を利用してテニアンまで向かいます。
船はダイビングショップによって、自社ボートだったり乗り合いだったりと形態が異なりますが、今回利用したダイビングサービスワンダーシーでは、自社ボートに器材を積んで、サイパン近海でダイビングをするときと同じ要領で向かいました。
サイパンからテニアンまでの所要時間は1時間弱となっています。
※海況などによって時間は前後します。
一日のスケジュールは?
一日のスケジュールを具体的にご紹介していきます。
■7:30 ホテルでピックアップ、準備が完了したらテニアンへ
ダイビングショップを出発し、船に荷物を乗せ、テニアンへ向かいます。
ボート上は天候によっては寒く感じることもあるので、ウインドブレーカーやあるいは乾いたラッシュガード、Tシャツなどがあるといいかもしれません。
■9:00 ポイントに到着し、エントリー!
サイパンとはまた少し違った情景が味わえます。
サイパンのダイビングが比較的のんびりしているのに対して、8kmしか離れていないテニアンの海は、打って変わって地形がダイナミックになるので驚きです。
■10:00 エキジットし、水面休息
水面休息時に、時間に余裕がある場合にオススメするのは、スノーケリング!
ダイビングポイントから少し離れると、水が更にきれいで、プールのように透き通っています。
※ダイビング後なので、素潜りはしないように。
■11:30 2本目のダイビング
引き続き、ダイナミックな地形ポイントを楽しみましょう。
■12:30 エキジットしてサイパンへ帰港
少し休憩してからサイパンへ戻ります。
行きと同じく1時間弱かかるので、気温や自分の体調に合わせて、一度ウエットスーツを脱いでしまってもOK。
ウエットスーツを脱ぐ予定の方は、乾いた洋服などを持参して、風邪を引かないように努めてください。
特に冬場は北風が吹くことが多く、気温自体は高くても、体感温度は寒いと感じることも。南国だからといって侮れません。
■13:30~14:00 ショップに到着
3本目のダイビングに行く方はランチを済ませて、午後の準備を。
2本でダイビングを終わらせる方は器材を洗って、ホテルへ戻ります。
基本的には2本潜ってサイパンへ帰島することが多いです。
もしテニアンで3本潜りたい場合は予約時に伝えると、他のお客さんやボートの状況で可能になることもあるそう。
一度聞いてみて、プランニングするのがよさそうですね。
ガイドも麻痺する、マリアナの海の脅威
3本目はどんなポイントに潜れるの?
3本目のダイビングなので、なるべく近場で水深も浅めのポイントを選ぶといいと思います。
取材班がテニアン2本行った後に潜っておもしろかったのは、水深約12mのところに約2mの船のアンカーが沈んでいる「オールドアンカー」というボートポイント。
船を停泊させたのは、港からボートで約5分のところに位置する「オールドアンカー」。
ポイントに到着すると、今回海を案内してくれたガイドのメイさんは、「う~ん、ちょっと透明度が悪そうですね~。見てきますね!」と海に飛び込んでいきました。
水面に顔をあげて一言、「透明度、悪いです~。どうします~?」
同行しているカメラマンの関戸紀倫さんが「(透明度)何mくらいですか~?」と訪ねると……
「そうですね~~、20mちょっとくらいしかないと思います~」
20m? なんの問題もありませんけど(笑)
20mあればなにも問題はないと判断し、ダイビングをするために船のアンカーを降ろすことになりました。
するとまたも船首から、「透明度が悪くて、水底のアンカーが見えないので船のアンカーが降ろせません~」というメイさんの声。
なにやら、“透明度が悪くて”、オールドアンカーの名物の2mもある巨大アンカーが船上から見えないので、目印にするものがわからず、船のアンカーが降ろせないと言っています。
操船を担当していたパラオ出身の船長も「トウメイドワルイ」と日本語で説明してくれました。
透明度約20mの海を目の前にして、透明度が悪い! と言い切るガイドたち……マリアナの海、恐るべしです。
普段から透明度の良すぎる海に潜っていて感覚が麻痺しているのでしょう。
アンカーの先には、これまたびっくりな、ハマサンゴの巨大な群生が!
さらにエキジットのほうに進むと、真っ白の砂地が現れました。
興味のある方はぜひ3本目のダイビングにチャレンジし、「オールドアンカー」も潜ってみてください。
普段はあまりリクエストのないポイントだとは言っていましたが、今回の取材班はとてもお気に入りのポイントになりました。
マリアナの海の透明度、恐るべしですね。
テニアンで潜る際、
持っていったほうがいいもの
テニアンに行くにあたって、あったほうがいい持ち物も紹介します。
■ウエットスーツ
いくら水温が温いからといって水着で潜るのはやめましょう。
洞窟の中や根にあたって怪我をする恐れもありますし、安全のためにも浮力の確保と保温が可能なウエットスーツは着用してください。
■ウインドブレーカーなどの防寒具、あるいは乾いた洋服やラッシュガード
テニアンへは、海峡によりますが、片道約1時間かかります。
濡れた身体で船上にいると体温が奪われますので、これらのものを持っていくといいでしょう。
■タオル
少し身体が拭けるようなタオルがあると便利です。
■酔い止め薬
海峡によってはゆれますので、必要な方は飲んでおいたほうが安心です。
■カメラ
水中、陸上両方あると楽しみが倍増します!
とくに、テニアンに行く途中は虹が見えることも多いので、陸上のカメラもあってもよいかもしれません。船上で使用するときにはストラップなどをつけて、落とさないように注意してください。
■ウォータープルーフバック
上記の物たちを、ウォータープルーフのバックに入れておくと、何かと便利です。
船の形によっては、水しぶきがかかることもあります。
*
羅列したもの以外にも必要なものは持参して構いませんが、他の方の迷惑にならないよう、最小限にまとめるのが、かっこいいダイバーのマナーでもありますので、参考程度にしてみてください。
サイパンから日帰りで行くことのできるテニアンのポイントは、マリアナ海溝を少し感じることができるような、ドロップオフの深場のポイントも多いので、水深の管理と中性浮力が必須スキルになります。
その分、巨大な根、ドロップオフ、ダイナミックな洞窟と、ワイド派のダイバーを唸らせる、魅力的な海なので、ぜひ潜りに行ってみてはいかがでしょうか。
Supported by ワンダーシー
ワンダーシー
2隻の自社ボートを所有し、サイパン、テニアンの海を自由自在に動きまわるダイビングショップ。
ダイビングインストラクターは全て日本人なので、言語の心配もありません。
日本人ならではのきめ細やかなサービスを受けることができます。
女性スタッフが多く、皆明るく元気ハツラツ。女性ゲストも安心して楽しめますよ。
◯NMDOA(北マリアナ諸島ダイビング事業者協会)
◯株式会社キヌガワ cocoloa
◯株式会社タバタ TUSA
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