おさかなアートクリエイター・すずきしょうた、今月の1枚(第18回)

[連載]「アート」は世界共有言語。鈴木翔太君、中国へ行く

自分が実際に見たさかなをビビットな色合わせでダイナミックに表現する沼津市公認おさかなアートクリエーターの鈴木翔太君(以下、翔太君)の作品を紹介するとともに、おさかなアートや海のこと、最近の出来事などについて掘り下げてインタビューする連載企画「おさかなアートクリエーター・鈴木翔太、今月の1枚」。

「僕はまだ13歳ですが、僕にしかできないことで、僕の大好きな海を守りたい。」

と話す翔太君は、海洋問題の解決に向けたプロジェクトを進めるべくクラウドファンディングを実施し、見事目標金額である100万円の調達を達成。そこで、プロジェクトのこと、クラウドファンディングで調達した資金で達成したいことについて話をお伺いしました。

そして、今回で最終回となる本連載「おさかなアートクリエーター・鈴木翔太、今月の1枚」。最後に、翔太君よりみなさんへメッセージも届いています!

「アートの力」で海洋問題の解決策を考える

去年、「海外で展示会をしたい!」という大きな夢を、中国湖南省岳陽市で叶えた翔太君。コロナ禍だったこともあり、その際は現地へ行くことができず、学生とオンラインで海洋問題やアートについて交流をしていたという。それから約1年が経ち、新たなプロジェクトを掲げ中国へ向かうこととなった翔太君の経緯と心境とは?

編集部

プロジェクトを立ち上げたいと思ったきっかけはどんなことだったのでしょうか?

しょうた君

世界の海洋ごみ問題を、中国の学生さんたちと解決したいと思ったのがきっかけです。

編集部

このプロジェクトでは、①岳陽市にある3つの学校での交流、②岳陽市市長による表敬と交流、③岳陽市国立美術館へ水彩画「dream dragon fish(龍魚)」の収蔵を行うとのことですが、岳陽市に行き一番実現したいことはなんですか?

しょうた君

昨年、僕が小学3年生のときに描いた絵「駿河湾の海洋生物」を岳陽市で展示しました。その時に岳陽市に行く予定でしたが、コロナのため行くことができなかったので、このプロジェクトを通して岳陽市に行くことを実現したいと思いました。一番実現したいことは、学生との交流は互いの文化や絵についてはもちろん、海洋ごみ問題についても話したいと思っています。

岳陽市の中学生・美術の時間に翔太君の絵が紹介された時の様子①

岳陽市の中学生・美術の時間に翔太君の絵が紹介された時の様子②

中国岳陽市で開催された陽太君の展示会

編集部

数ある翔太君のアート作品の中から、なぜ「dream dragon fish(龍魚)」を岳陽市へ収蔵することになったのですか?

しょうた君

岳陽市国立美術館から昨年収蔵依頼が来たので、昨年の夏休み期間に描きました。夢の中に出てきた魚を描いたのですが、綺麗な海に生息する魚だったらいいなと思い、自分で色々想像して描きました。

編集部

アートを通して、海洋問題について国際的な交流につながっていることに「アートの力」を感じます。翔太君は「アートの持つ力」についてどう思っていますか?

しょうた君

アートは言葉が通じなくても、絵を通して色んな人と繋がることができたり、メッセージを発信できる力があると思います。

編集部

最後に、このプロジェクトを通して、叶えたいことはなんですか?

しょうた君

翔太君:海からごみがなくなって、海に住む海洋生物が幸せになってほしいです。

今月の1枚!

ダンゴウオの会議

編集部

「今月の1枚」についてご紹介をお願いします!

しょうた君

ダンゴウオの会議です。海の未来について、皆に考えてほしいという思いから、ダンゴウオが海洋ごみ問題や海の未来について話し合っている様子を描きました。

編集部

「今月の1枚」のこだわったポイントを教えてください。

しょうた君

ダンゴウオのとぼけた表情と体の色です!

編集部

18回にわたりお届けしてきた連載「おさかなアートクリエーター・鈴木翔太、今月の1枚」が今回で最後となりました。オーシャナの読者のみなさんへメッセージをいただけますか?

しょうた君

いつも、連載を読んでくれてありがとうございました。
連載中、体験ダイビングやCカードの資格を取らせてもらったとき、オーシャナの皆さんと一緒に海の話をしたことが一番楽しかったです。いつか、オーシャナのみなさんと沖縄の海を潜りたいです!この前も、沼津市のダイビングショップ「ふらら日和」で2回目のダイビングをしました。海藻が森のようで驚きました。ごみ拾いもしました。これからもダイビング楽しみたいと思います!

海藻の森(写真提供:ふらら日和

沼津平沢のうみ(写真提供:ふらら日和

海で拾ったごみをごみ箱へ

新しい挑戦をし続ける翔太君。連載は終了しますが、今後も翔太君の活躍やニュースをオーシャナでは取り上げていきます。

すずきしょうた君
2010年1月31日生まれ 静岡県沼津市内の中学1年生沼津市公認おさかなアートクリエイター

\メルマガ会員募集中/

週に2回、今読んで欲しいオーシャナの記事をピックアップしてお届けします♪
メールアドレスを入力して簡単登録はこちらから↓↓

おさかなアートクリエイター・すずきしょうた、今月の1枚(連載トップページへ)

  1. 連載スタート!おさかなアートクリエーター・すずきしょうた、今月の1枚
  2. おさかなアートクリエーター・すずきしょうた、今月の1枚 VOL.2
  3. おさかなアートクリエーター・すずきしょうた、今月の1枚 VOL.3
  4. おさかなアートクリエーター・すずきしょうた、今月の1枚 VOL.4
  5. おさかなアートクリエーター・すずきしょうた、今月の1枚 VOL.5
  6. おさかなアートクリエーター・すずきしょうた、今月の1枚 VOL.6
  7. おさかなアートクリエイター・すずきしょうた、今月の1枚 VOL.7
  8. [連載]おさかなアートクリエイター・すずきしょうた君がこれから挑戦したいアートとは?
  9. [連載]すずきしょうた君、アートを通し国境を超えた交流が実現
  10. [連載]すずきしょうた君、キャンパスの枠を超えた巨大なアート活動に挑む
  11. [連載]いつか大好きなサメと泳ぎたい!Cカード取得直後のしょうた君にインタビュー
  12. [連載]魚が生きているように見える描き方をしていきたい。鈴木翔太君とおさかなアートの出会い
  13. [連載]自分の目で海洋生物を見てみたい!Cカード取得を目指すしょうた君、いよいよ海洋講習へ!
  14. [連載]夢で見た魚を描いてみた。新たな挑戦を続ける翔太君
  15. [連載]できることからすぐ行動。翔太君の海ごみ問題に対する考えとは
  16. [連載] おさかなアートクリエイター・鈴木翔太君、西伊豆・静浦で人生初のファンダイビングにチャレンジ!
  17. [連載]部屋に飾ったり、着たり。おさかなアートクリエーター・鈴木翔太君のアート作品が買える ECサイト「shota+ shop」
  18. [連載]「アート」は世界共有言語。鈴木翔太君、中国へ行く
writer
PROFILE
奄美在住。高校生の時にブラジル留学を経験。泳ぐのが苦手で海とは縁がない人生だと思っていたが、オーシャナとの出会いを通じてOWD(BSAC)を取得。オーシャナを通じ、環境問題や海のことについて勉強中。
  • Instagram
FOLLOW