2015トンガ・ホエールスイミング(第5回)

ローカルと過ごすトンガの日曜日

トンガの生活(撮影:越智隆治)

フルーツバッドにパパイヤをあげた

私たちのトンガの日曜日はちょっと遅めに始まる。

トンガの日曜日は、基本的に法律で働いてはいけないことになっているので、ホエールスイムも町のほとんどのレストランも、国際線・国内線の飛行機でさえも飛ばなくなる。

トンガホエールスイミング2015(撮影:稲生薫子)

Week1が始まる前と終了後の日曜日は両日とも、スキッパーのナティの家にランチに呼ばれた。

ナティが茂みで狩って来たという豚の丸焼きや、スローフードであるウム(タロイモの葉で豚やコンビーフなどを包み、ココナッツミルクで蒸してある)や、オタイカ(ツナなどのローフィッシュと野菜などをココナッツミルクとマヨネーズなどで味付けしたセビーチェみたいなもの)などを作ってくれ、それを食べながら、ビールやラムを飲んで楽しんだ。

トンガ・ナティ(撮影:稲生薫子)

できたての豚の丸焼き

フルーツバッドも初めて間近で見たけど、猿のようなリスのような顔つきで愛らしい。

鍵爪になっているので、腕を綱渡りのようにして移動されるとかなり痛いけど、このフルーツバッドは子供ということもあってか特に悪さもしないので、どんどんフルーツをあげたくなってしまった。

この日は、入れ替わり立ち代わりいろんな人が出入りし、ビールを飲みつまんでは立ち去った。

私たちも、ナティの家で豚の丸焼きを楽しんだあとは、隣の家で、一昨年スキッパーとしてお世話になったノサの仲間がBBQをしているというので、そちらにもお邪魔した。

トンガ・ププレシー(撮影:稲生薫子)

ププレシーというスローフード。パパイヤの中にココナッツミルクを入れ焼いてある。パパイヤを中から削りながら食べるのが美味しい

顔を出す毎に「ランチは食べたのか?食べていきなよ」と声をかけてくれ、走り回る子供がどこの娘とか息子かとかも関係なく、いろんな家族がごちゃまぜになって日曜日を楽しんでいた。

トンガ(撮影:越智隆治)

土曜日の夜は、普段は海で会うスキッパーやガイドも一同にお気に入りのBARやレストランに集まり、ビリヤードをしたり、踊ったり、飲んだりしていた。

皆、酔っ払っていてかなり陽気なので、海にいる時とは、ほぼ別人のように見えたけど(笑)

Week1でお世話になった、アル、ゲリー、レッド、ナティ、ウィリアム、キティにはBARやレストランでも会ったし、一昨年お世話になったノサやその兄弟とも土日には交流して楽しんだ。

トンガ・BBQ

BBQにて。1~2年程前までトンガの大使館にいて今は大学院でトンガの研究をしている北原さん(左下)にもBBQでお会いした


特に8月15日(土)はスポーツバーでラグビーの試合(ニュージーランドVSオーストラリア)を観戦したのだが、ノサの兄弟には、昨年まで日本でも活躍していたラタ(日本ではラトゥー。今年ババウに帰国した)もいるので、ラタを始め大騒ぎで観戦。
まさしく大盛り上がりというより、大騒ぎといった感じ。

土曜と月曜にホエールスイムに出ない限り、金曜の夜から日曜の昼にかけて飲んだくれの時間となることもあるけれど、海以外のところで会うことは、次に海でスキッパーやガイドとしてお世話になる際のコミュニケーションがスムーズになるきっかけにもなるので、大切にしたいと思っている。

トンガ・ホエールスイミング2015親子(撮影:稲生薫子)

リサーチの日に遭遇した親子

そんな、トンガの日曜日。

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PROFILE
成蹊大学文学部国際文化学科卒業。
ナレーター、司会、ダイビング・モデルとして、TV、雑誌、モーターショー、トークショーなどで活躍。宝くじのキャンペーンガール「幸運の女神」では、46都道府県を旅する。

2013年からは、大物運・海況運をつかさどる「海の女神」へと転身し、舞台を海に変えてオーシャナの突撃体験レポートを担当。
潜水士資格も取得し、2014年は伊豆大島復興観光大使「ミス椿の女王」として、伊豆大島をはじめとした被災地復興支援活動にも尽力する。

「ダイビングがきっかけで、物の見方も感じ方も生き方も180度変わり、自分の周りまでもキラキラ輝き出したことを実感。 
いろんなことを体験しながら、たくさんの“きっかけ”を届けていきたいです」

【経歴】
・第25期 日本テレビイベントコンパニオン
・第11~12期 スバルスターズ
・第33期 宝くじ「幸運の女神」
・第23代 ミス椿の女王(2014.2~)
・第29代「ミス熱海・桜娘」(2016.1~)
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