“セルフダイビングの海”潜り歩き・おすすめコース攻略法(第21回)

和歌山 串本のセルフダイビングコースと見どころ-本州最大のテーブルサンゴ-

※この記事は2018年9月2日の記事を加筆・訂正しています。

串本はこんなところ

南紀串本は、大阪市内から車で約3時間の紀伊半島の最南端に位置する本州屈指のダイビングスポット。黒潮の恩恵を強く受けていて年間を通じて水温が高く(真冬でも15℃を下回らない)、100種類以上あるといわれる多種多様なサンゴが生息し、温帯と熱帯の生物が入り交じった独特の海中景観が魅力。内海でのフィッシュウォッチング、外洋での大型回遊魚との遭遇など、ワイドもマクロも両方楽しむことができる贅沢な海だ。

また、串本海中公園は複合施設になっているため、宿泊施設やレストランのほかに、水族館、海中展望塔、半潜水型海中観光船などノンダイバーも一緒に海を楽しむことができる。

BU9C8845_2

光を浴びながら泳ぐニザダイ

串本「串本ダイビングパーク前ビーチ」
海の見どころ

串本海中公園と隣接している串本ダイビングパークの目の前にあるビーチポイントで、最大水深は8m、平均水深も浅い。水中にはチェーンと番号を打ったブイ、矢印が道標として設置されていて、コース取りがとても分かりやすい。セルフダイビング初心者でも、ナビゲーションに戸惑うことなくダイビングを楽しむことができる。

海の中には本州最大といわれるテーブルサンゴの群生に、色とりどりの種類豊富な季節回遊魚が集う。ビギナーはもちろん、ベテランダイバーも存分に楽しめるとても魅力的な海だ。

串本に群生するテーブルサンゴ

串本を彩る多種多様なサンゴ達

セルフダイビングに
おすすめのコース

おすすめは番号のついたブイを目印に、チェーンに沿ってぐるっと一周するコース。詳しくご紹介していこう。

初心者でも安心! ブイを目印にぐるっと一周コース

root

1.階段を降りると二手に分かれているので、左側に進んでエントリー

01_BU9C8938

エントリー付近は磯場になっているので、波に揺られて転ばないよう足元に注意しよう。

2.チェーンを探して沿って進む

02_BU9C8672

エントリーしてまっすぐ進むと「←→」の矢印がついたチェーンが目に入る。まずはチェーンに沿ってまっすぐ進む。

3.「0」のブイが初めの分かれ道

BU9C8690

チェーン沿いに進むと「0」と書かれたブイが浮いている。ブイの真下でチェーンの進行方向が二方向に分かれているので、北東へ進む。

▼CHECK

少し高い位置に浮いている「0」のブイ もし見逃してしまっても「6」のブイにたどり着く。おかしいなと思ったら、焦らずにチェーンに沿って来た道を戻ろう

少し高い位置に浮いている「0」のブイ
もし見逃してしまっても「6」のブイにたどり着く。おかしいなと思ったら、焦らずにチェーンに沿って来た道を戻ろう

4.「1」の数字が書かれたブイを確認

BU9C8746

少し進むと「1」のブイが見える。
進んできた方向が正しいことを確認して、安心してチェーンに沿って進もう。

▼CHECK

途中ゴロタに目をやるとコケギンポの一種がこちらを見ていた。他の岩を除くと、そちらにも別の個体が…。道中たくさん落ちている何気ない岩も素通りせずに注目してほしい

途中ゴロタに目をやるとコケギンポの一種がこちらを見ていた。他の岩を除くと、そちらにも別の個体が…。道中たくさん落ちている何気ない岩も素通りせずに注目してほしい

5.「3」の数字が書かれたブイを確認したらチェーン沿いに南東へ

BU9C8778

▼CHECK

「3」のブイから「4」のブイの間はルートからそれると展望塔に近づいてしまうことがあるため、あまりチェーンから離れないようにしよう。また「4」のブイから「6」のブイの沖側はグラスボートの航路に近くなるため、浮上する場合は注意。平均水深が浅いので潜りやすいポイントとなっている。セルフダイビングでもし迷っても落ち着いて浮上し、方向を確認しよう

「3」のブイから「4」のブイの間はルートからそれると展望塔に近づいてしまうことがあるため、あまりチェーンから離れないようにしよう。また「4」のブイから「6」のブイの沖側はグラスボートの航路に近くなるため、浮上する場合は注意。平均水深が浅いので潜りやすいポイントとなっている。セルフダイビングでもし迷っても落ち着いて浮上し、方向を確認しよう

6.「4」の数字が書かれたブイを確認したらチェーン沿いに南西へ

BU9C8906

7.「6」の数字が書かれたブイを確認したらチェーン沿いに北西へ

BU9C8916

8.チェーンを逆方向へ戻り、エキジット

BU9C8855

そのまま行き道に通ったチェーンを逆方向に辿り、チェーンの終点まで着いたら、おすすめコース終了です。
おかえりなさい。

おすすめセルフダイビングコース
ワンポイント・アドバイス

サンゴ礁にすむチョウチョウウオやスズメダイなど多種多様な生物のほかに、黒潮に乗ってやってくる幼魚たちも見どころの一つ。時間を自由に使えるセルフダイビングでは、好きな魚を好きなだけ観察したり撮影したりすることができる。番号のついたブイとチェーンという非常に分かりやすいコースなので、ほとんど迷う心配がない。また、平均水深も浅いので、安心してフィッシュウォッチングを楽しもう。

▼CHECK

350A1439

岩の隙間に隠れていたトカラベラ(yg)

石の隙間からチョロチョロ顔を出すイチモンスズメダイ若魚

石の隙間からチョロチョロ顔を出すイチモンスズメダイ若魚

(撮影/塩崎仁美)

串本ダイビングパーク

<住所>
〒649-3514 和歌山県東牟婁郡串本町有田1157
<TEL>
0735-62-6091
<営業時間>
09:00-16:30
<URL>
https://kushimoto.co.jp/diving/

\メルマガ会員募集中/

週に2回、今読んで欲しいオーシャナの記事をピックアップしてお届けします♪
メールアドレスを入力して簡単登録はこちらから↓↓

“セルフダイビングの海”潜り歩き・おすすめコース攻略法(連載トップページへ)

  1. 神奈川・江之浦のセルフダイビングコースの見どころ-充実のガイドロープとドラえもん-
  2. 神奈川・福浦のセルフダイビングコースの見どころ-シンプルな地形と豊富な生物-
  3. 神奈川・石橋のセルフダイビングコースの見どころ-豊かな生物相を見せる水深20m以浅-
  4. 神奈川・三浦のセルフダイビングコースの見どころ -フォト派向け!ナビがしやすい海-
  5. 神奈川・城ヶ島のセルフダイビングコースの見どころ-水深浅めのマクロ王国-
  6. 西伊豆・土肥のセルフダイビングコースの見どころ-沈船に住み着くさまざまな生物たち-
  7. 西伊豆・井田のセルフダイビングコースと見どころ-トサカに潜むアイドルたちに胸キュン!-
  8. 西伊豆・井田のセルフダイビングコースと見どころ-井田ブルーの世界に広がる魚群!ワイドな景観を満喫-
  9. 西伊豆・雲見のセルフダイビングコースと見どころ-壮大な地形を豊富なコース取りで楽しむ-
  10. 【獅子浜】アイドルからレアものまで潜む、お宝満載ビーチ
  11. 東伊豆・熱海のセルフダイビングコースと見どころ-ボート乗船たった5分で色とりどりの海!国内最大級の沈船-
  12. 西伊豆・黄金崎のセルフダイビングコースの見どころ-シンプルな地形とネジリンボウ-
  13. 【白崎】海藻の森、季節来遊魚など、季節感あふれる海を楽しめる
  14. 【すさみ】海中ポストから季節来遊魚まで! 黒潮の恩恵を受けた誘惑だらけの海
  15. 伊東・白根南のセルフダイビングコースの見どころ-ダイナミックな地形と魚群-
  16. 非公開: 【稲取】初心者でも安心の簡単コースでネコザメに会いに行こう! 
  17. 東伊豆 稲取のセルフダイビングコースと見どころ-充実ビーチでスキルアップ-
  18. 東伊豆・菖蒲沢のセルフダイビングコースと見どころ-マクロからワイドまで楽しめる遠浅ビーチ-
  19. 東伊豆・伊豆海洋公園セルフダイビングコースと見どころ-豊富なコース取り-
  20. 紀伊半島・日高のセルフダイビングコースの見どころ-四季折々の海中景観とレアな生物-
  21. 和歌山 串本のセルフダイビングコースと見どころ-本州最大のテーブルサンゴ-
PROFILE
バディダイビング(セルフダイビング)の情報サイトです。

予約はもちろん、バディダイビングを楽しむ方法など、どんどん情報を充実させていきまよ!
  • facebook
FOLLOW