“セルフダイビングの海”潜り歩き・おすすめコース攻略法(第8回)

西伊豆・井田のセルフダイビングコースと見どころ-井田ブルーの世界に広がる魚群!ワイドな景観を満喫-

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※この記事は2017年11月11日の記事を加筆・訂正しています。

東名高速道路沼津インターより車で約50分。西伊豆の静かな村に位置する井田の海。伊豆縦貫道が完成してからはアクセスが簡単になり、都心からの多くのダイバーにも人気で日帰りダイビングも気軽に行うことができる。
「海の恵みは山の恵みから」とも言うように、自然豊かな真城山から流れてくる水が山の栄養をいっぱい吸収してそれを井田の海に届けてくれているので、今日も井田の海には多くの魚や珊瑚で溢れかえっている。

ワイドで潜る「井田ビーチ」の見どころ

井田(撮影:関戸 紀倫)

前回は、マクロで潜る井田を紹介したが、今回はワイドで潜る井田の魅力に注目したい。

山からの恵み豊かな川の流れと黒潮の恩恵で、伊豆の海は見られる生物が豊富。中でも西伊豆の井田は「井田ブルー」と称される透明度の高い海が、多くのダイバーを魅了している。

とにかく、ポテンシャルの高い「井田ビーチ」。井田ビーチはマクロ生物が豊富と先日紹介したが、イサキ、タカベ、ネンブツダイ、スズメダイなどの群れ系、大きなトサカや水深20m付近に広がるムチカラマツなど、ワイド派にもおすすめの生物が盛りだくさんなのだ。

井田のエントリー口(撮影:関戸 紀倫)

おすすめセルフダイビングコース

井田名物の「井田ブルー」を背景に展開するワイドな景観を楽しもう!

th_Ita Marine Service Map

1.右手に防波堤を見ながらエントリーして、平らなゴロタを沖の方へ進む

井田(撮影:関戸 紀倫)

2. 傾斜になってきたら、西へ

泳いでいくと平らなゴロタから傾斜になって行くのがわかるので、今度はコンパスを使い、西へ降りて行く。

井田(撮影:関戸 紀倫)

3. 海底に刺さっている鉄の棒

水深12mくらいのところに、一つ目の目印のアカオビハナダイやキンギョハナダイが群れる鉄の棒が地面に刺さっているので通過する。

井田の鉄の棒(撮影:関戸 紀倫)

▼CHECK
鉄の棒付近にはキンギョハナダイやスズメダイ、そしてアカオビハナダイが多く群れているので、井田ブルーをバックにワイドでがっちり抑えたい。

井田のキンギョハナダイ(撮影:関戸 紀倫)

4. パイプで組まれた魚礁

水深18m位には二つ目の目印、パイプで組まれた魚礁があるのでさらに進む。

井田のパイプ魚礁(撮影:関戸 紀倫)

▼CHECK
パイプ付近の砂地にはゴンズイ玉が群れている。フィッシュアイなどの広角レンズで下から煽って撮ってみると井田ブルーと絡められる。

井田のゴンズイ玉(撮影:関戸 紀倫)

5. ケイソンブロック

三つ目の目印は、水深20mにある大きなトサカが付いているケイソンブロックが見えたら通過する。

井田のケイソンブロック(撮影:関戸 紀倫)

▼CHECK
ケイソンブロックには大きなトサカがあり、ミノカサゴがいいタイミングで入ってくれるとトサカの美しさをさらに引き立ててくれる。

井田の大きなトサカ(撮影:関戸 紀倫)

6. 砂地とゴロタの境界線でUターンして、ゴロタへ戻る

井田(撮影:関戸 紀倫)

四つ目の目印は、三角形の砂地とゴロタの境界線がわかる部分。ここでUターンして水深を浅めでゴロタを帰っていく。

▼CHECK
水深20m付近には多くのムチカラマツが一面に群生している。

井田のムチカラマツ(撮影:関戸 紀倫)

7. ゴロタを右手に見ながら戻る

ゴロタを右手に水深10m付近を泳ぎ、魚群を見ながら戻って行く。

井田のゴロタ(撮影:関戸 紀倫)

▼CHECK
進む方向だけでなく、後ろや沖の方向を意識していると、突然イサキの群れが通過することも。

井田のイサキ(撮影:関戸 紀倫)

8. 防波堤へ戻る

目印はゴロタしかないが、このまま進めば必ずスタート地点の防波堤に戻れる。

井田(撮影:関戸 紀倫)

▼CHECK
平らなゴロタ付近には何百匹ものネンブツダイが群れていて、迫力満点だ。

井田のネンブツダイ(撮影:関戸 紀倫)

おすすめセルフダイビングコース ワンポイントアドバイス

井田ビーチはナビゲーションがとても簡単で、水深もはっきり分かれているので迷子になりにくい。水中の目印も大きいため見落としにくい。潜り慣れてきたら、一番遠いソフトコーラル付近まで行くのもおすすめ。巨大なトサカが多く並んでいて写真派には特にいい場所だ。潮の流れがあったりするので、現地サービスに事前に情報を聞いて無理のないダイビングを心がけよう。井田の海は水深30mまですぐに行けるので、反復ダイビングをする方は無減圧潜水時間に注意が必要だ。

井田の巨大なトサカ(撮影:関戸 紀倫)

西側の潜水禁止エリアのロープ付近には多くの巨大なトサカが並んでいるが結構遠いので、潜水計画をしっかり立てていく必要がある

セルフダイビング予約サイト「BuddyDive(バディダイブ)」からの予約も受付中

(撮影/関戸紀倫

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