“セルフダイビングの海”潜り歩き・おすすめコース攻略法(第7回)

西伊豆・井田のセルフダイビングコースと見どころ-トサカに潜むアイドルたちに胸キュン!-

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※この記事は2017年11月2日の記事を加筆・訂正しています。

東名高速道路沼津インターより車で約50分。西伊豆の静かな村に位置する井田の海。伊豆縦貫道が完成してからはアクセスが簡単になり、都心からの多くのダイバーにも人気で日帰りダイビングも気軽に行うことができる。
「海の恵みは山の恵みから」とも言うように、自然豊かな真城山から流れてくる水が山の栄養をいっぱい吸収してそれを井田の海に届けてくれているので、今日も井田の海には多くの魚や珊瑚で溢れかえっている。

マクロで潜る「井田ビーチ」の見どころ

井田のアオサハギ(撮影:関戸 紀倫)

「井田ブルー」と称され、美しい透明度が期待できる井田の海。その綺麗な景観からワイド派ダイバーに好まれているが、可愛い幼魚、美しい南方系の魚など、レア生物もよく現れ、井田の海は多くのマクロ派ダイバーにも愛されている。ワイドもマクロも両方楽しめるまさにポテンシャルの高い海だ。

毎日のように現地サービスのスタッフが海を調査しているので、日々海の生物情報は更新されていて、一回のダイビングでは見きれないほど生物豊富だ。またトサカやヤギなど背景がカラフルに仕立てられるシーンが多く、カメラ派にも嬉しい。自分好みの背景を求めてみよう。

おすすめセルフダイビングコース

ポテンシャル溢れる「井田ビーチ」でかわいいアイドルをサーチ。

Ita Diving Center

1. エントリーして防波堤を右手に見ながら傾斜するゴロタまで進む

井田のゴロタ(撮影:関戸 紀倫)

2. ゴロタの傾斜が見えて来たら西へ

井田のゴロタ(撮影:関戸 紀倫)

3. キンギョハナダイとアカオビハナダイの群れ

井田(撮影:関戸 紀倫)

水深12mくらいに群れているキンギョハナダイとアカオビハナダイを見ながら進もう

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井田のアカオビハナダイ(撮影:関戸 紀倫)

アカオビハナダイのオスは浅い水深の同じところにいるので、とても撮りやすい

4. パイプの魚礁

井田のパイプの魚礁(撮影:関戸 紀倫)

進んでいたらパイプで組んである魚礁が見えてくる。周辺で生物を探してから、次の目印へ移動する

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井田のボシウミタケハゼ(撮影:関戸 紀倫)

パイプの魚礁をよく見てみると、タマミルの上で休むセボシウミタケハゼがいた

5. ケイソンブロック

井田のケイソンブロック(撮影:関戸 紀倫)

さらに進めばケイソンブロックが見える。ブロックに生えているトサカには、可愛い生物が住み着いているのでじっくり観察してみよう

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井田のオキゴンべの幼魚(撮影:関戸 紀倫)

ケイソンブロックの大きなトサカでは、可愛いオキゴンべの幼魚が元気に動き回っていた

井田のスケロクウミタケハゼ(撮影:関戸 紀倫)

スケロクウミタケハゼもトサカのピンクの背景に溶け込んで美しかった

6. 三角の砂地でUターンして、戻って行く

井田の三角砂地(撮影:関戸 紀倫)

ある程度沖まで行ったら、三角形に開いた砂地が見える。
そこでUターンして、防波堤の方向へ戻って行く

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井田のカミソリウオ(撮影:関戸 紀倫)

砂地とゴロタの際では、うまく擬態していたカミソリウオが見られた トサカには、フォト派に人気のオルトマンワラエビも潜んでいた

7. 防波堤を目指して、帰って行く

井田のゴロタエリア(撮影:関戸 紀倫)

ゴロタのエリアに戻ったら、残圧と無減圧潜水時間に気をつけながら、防波堤目指して帰って行く

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井田のアオサハギ(撮影:関戸 紀倫)

ゴロタの間などを探すと、小さいアオサハギの赤ちゃんも見られた

8. ゴロタが砂地混じりに変わってきたら防波堤はすぐ目の前

井田のゴロタから砂地エリア(撮影:関戸 紀倫)
井田のコケギンポ(撮影:関戸 紀倫)

浅場のゴロタの小さな穴などには可愛いコケギンポなども見られて、安全停止の暇つぶしにちょうどいい

おすすめセルフダイビングコース ワンポイントアドバイス

井田の海はわかりやすく、水深もはっきりしているので、事前のオリエンテーションでどこに生物がいるかを聞いておくといい。一番シンプルな生物の見つけ方は、生息している「水深」と、体の「大きさ」と「色」を事前に確認しておくことだ。付近にある目印もおさえておくと、さらに見つけやすくなる。海に入る前に準備ができて、探す時間も短縮できる。しかし深度が深かったりすると2本目、3本目の無減圧潜水時間に響いてくるので、しっかりと余裕を持った潜水計画を立てることが大事。

なお、潮も入ってくることがあり、流れる時もある。流れに沿ってダイビングするのが理想だが、片方向にいけない井田の海では、もし流れに乗ることになったらいつもより余裕を持って帰ってくることが大事だ。

セルフダイビング予約サイト「BuddyDive(バディダイブ)」からの予約も受付中

(撮影/関戸紀倫)

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