“セルフダイビングの海”潜り歩き・おすすめコース攻略法(第18回)

東伊豆・菖蒲沢のセルフダイビングコースと見どころ-マクロからワイドまで楽しめる遠浅ビーチ-

※この記事は2018年3月29日の記事を加筆・訂正しています。

菖蒲沢はこんなところ

菖蒲沢は東伊豆でも伊豆半島南東に位置している隠れ家なダイビングリゾートスポット。
東京からもアクセスしやすく、日帰りでもダイビングを行える人気のポイントで静かな空間を楽しみたい方にはぴったりの充実した施設が菖蒲沢ダイビングセンター。広々とした更衣室やシャワールームなど特に吹き抜けとなっている休憩所では海を一望でき、コーヒーなど飲み物のサービスを楽しみながらまったりとできる。

菖蒲沢「ビーチポイント」
海の見どころ

菖蒲沢のダンゴウオ(撮影:関戸紀倫)

菖蒲沢は、いくつもの入り江が入り組んでいて、潮がそれほど入ってこないため流れも少ない。なのに生物が多く、マクロからワイドまで幅広く楽しめるポイント。

水深もそこまで深くなく遠浅で、初心者でも気軽にセルフダイビングが行える。さらに、エントリー口から水路までわかりやすいガイドロープがポイントの中央にあるので、ナビゲーションもしやすい。

浅場では透明度も良く、カジメやテングサなどの海藻類が太陽の光に照らされ神秘的な光景を生み出している。メインの砂地やダンゴ岩、トウフ岩の周りにも多くの生物が生息していて、うねりもないのでじっくりマクロ生物の観察・撮影ができる。

冬になればアイドルの「ダンゴウオ」が登場し、一目見ようと多くのダイバーが集結する。

菖蒲沢(撮影:関戸紀倫)

セルフダイビングに
おすすめのコース

菖蒲沢のビーチポイントはガイドロープ沿いに行き止まりまで行って戻ってくるスタイル。途中目印になる岩や、みられる生物などを紹介しよう。
菖蒲沢マップ

菖蒲沢のエントリー口(撮影:関戸紀倫)

傾斜の少ない緩やかなスロープがあるエントリー口

1. エントリーしたら沖の方向へ

菖蒲沢(撮影:関戸紀倫)

エントリー口は海藻が多いが、透明度がいい。浅場を沖の方向に進んで行く。

2. 大きな根

菖蒲沢(撮影:関戸紀倫)

しばらく進むと右側に大きな根が見えてきて、左側にはガイドロープのスタート地点が見えてくる。

3. ガイドロープを進んで行くとカジメ地帯へ

菖蒲沢(撮影:関戸紀倫)

ガイドロープを進んで行くと、カジメ地帯が見えてくる。

4. ダンゴ岩

菖蒲沢(撮影:関戸紀倫)

次にガイドロープのすぐ横に現れるのが「ダンゴ岩」。

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菖蒲沢(撮影:関戸紀倫)

生物がわかりやすいようにスタッフが調査ダイブで洗濯バサミを目印に置いてあるので近くに何かいるかも!?(落とし物ではございません!)

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菖蒲沢のダンゴウオ(撮影:関戸紀倫)

冬の人気アイドルであるダンゴウオがかわいらしい姿を見せてくれた

5. 砂地を進む

菖蒲沢(撮影:関戸紀倫)

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菖蒲沢(撮影:関戸紀倫)

砂地ではホウボウなどの魚が潜んでいるので、意識して探すと出会えるかも

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菖蒲沢のホウボウ(撮影:関戸紀倫)

ある程度の距離に近づくと、独特な美しい胸鰭を広げて威嚇をしながら逃げるホウボウ

6. 少し右に曲がるので注意

菖蒲沢(撮影:関戸紀倫)

7. 砂地から水路へと進む

菖蒲沢(撮影:関戸紀倫)

8. 水路の入り口

菖蒲沢(撮影:関戸紀倫)

9. 水路

菖蒲沢(撮影:関戸紀倫)

水路の両側には大きなカジメが群生していて、生物がその間に潜む。

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菖蒲沢(撮影:関戸紀倫)

太陽光をバックに入れて下からあおって撮影したり、水路のおもしろさは無限大

10. 水路が崩れているところが行き止まり

菖蒲沢(撮影:関戸紀倫)

11. 砂地地帯へ戻る

菖蒲沢(撮影:関戸紀倫)

帰りは水路から出て根の上を通って砂地に戻るのもアリ。

12. ガイドロープに沿って来た道を戻って行く

菖蒲沢(撮影:関戸紀倫)

13. ダンゴ岩に戻ってくる

菖蒲沢(撮影:関戸紀倫)

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菖蒲沢(撮影:関戸紀倫)

ダンゴ岩のガイドロープを挟んだ反対側にはトウフ岩があるのでエアーに余裕があれば生物を探しながら帰る

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菖蒲沢のコケギンポ(撮影:関戸紀倫)

近くにはいろんな色のコケギンポなども多い

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菖蒲沢のムカデミノウミウシ(撮影:関戸紀倫)

海藻の間では多くのムカデミノウミウシが見つかった

14. 大きな根とイソギンチャク畑

菖蒲沢(撮影:関戸紀倫)

大きな根が見えて来たらスタート地点が近い。

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菖蒲沢(撮影:関戸紀倫)

根にはイソギンチャク畑がある

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菖蒲沢のクマノミ(撮影:関戸紀倫)

イソギンチャク畑にはクマノミが元気に共生している

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菖蒲沢のニジギンポ(撮影:関戸紀倫)

海藻の先端を行ったり来たりと遊んでくれたニジギンポ

16. エキジット

菖蒲沢(撮影:関戸紀倫)

腰の高さくらいの水深になったら、フィンを外して滑らないようにゆっくりとエキジット。

おすすめセルフダイビングコース
ワンポイント・アドバイス

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菖蒲沢(撮影:関戸紀倫)

個人的にすごく好きだった水路へは一度は行ってもらいたい。太陽が出ている日などは、特に自然光で見るカジメは神秘的

今回紹介したコースをすべて周るには、少し急ぎ足じゃないと中級者の方でもエアーが足りないかもしれない。1本で全部行かずに、2本に分けることをおすすめする。1本で行くなら、最初に水路まで一気に行き、帰りに余った時間を利用してダンゴ岩付近で生物を探すほうが効率がいい。水路までの砂地は15mもあるので、水底ベッタリで水深を落として移動しているとエアーの消費が早くなるので注意が必要だ。

個人的には光の入る浅場で、カジメなどの海藻をワイドで撮影するのも楽しかった。ところどころにマクロもいるので、充実した楽しい伊豆らしいダイビングができて満足だ。

(撮影/関戸紀倫

菖蒲沢ダイビングセンター

<住所>
静岡県賀茂郡河津町浜384-1
<TEL>
0558-32-3933
<営業時間>
8:00〜16:00
※終了時間は当日のダイビングスケジュールによる

セルフダイビング予約サイト「BuddyDive(バディダイブ)」からの予約も受付中

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