“セルフダイビングの海”潜り歩き・おすすめコース攻略法(第17回)

東伊豆 稲取のセルフダイビングコースと見どころ-充実ビーチでスキルアップ-

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※この記事は2018年3月24日の記事を加筆・訂正しています。

稲取はこんなところ

稲取は1956年開湯以来急成長を遂げ、現在では全国的にも名が知られる温泉街。海岸沿いには多くの旅館やリゾート施設があり、近年では外国の観光客からも人気を高めている。
そんななか、海沿いにある稲取マリンスポーツセンターは近年、講習用にプールも設置し、なんと贅沢に温泉を引いてプールの水を溜めているため、講習などリフレッシュダイブでは温泉ダイブが可能。
施設も広々としていて、シャワールームや更衣室2Fには大型レクチャールームなども完備している。また、寒い時期には、エキジット後にドライスーツのまま温泉で冷えた体を温めることができるので、2本目も温かいままエントリーができる。

稲取「藤三」
海の見どころ

稲取(撮影:関戸紀倫)

ビーチポイントの「藤三(とうさん)」までは必要な器材をスタッフが軽トラックでポイントまで運んでくれる。稲取マリンスポーツセンターで器材セッティングを行ったら、運んでくれる間にお店から徒歩3分のポイントまで歩いて移動すればOK。
「藤三」は比較的浅めなゴロタがメインのポイント。遠浅でエントリー口から沖の砂地までガイドロープが伸びていて、所々に水中ブイが設置してあるのでナビゲーションも簡単で初心者にもオススメ。
マクロも面白いが、ワイドではウミガメやサカタザメ、カスザメなどのサメ類、エイなどが多く生息する。

稲取(撮影:関戸紀倫)

左下、左から二番目の建物がダイビング施設で、隣にはプールが完備されている

セルフダイビングに
おすすめのコース

エントリー口は、階段が設けられていて水深が浅い防波堤内でらくらくエントリー。

稲取(撮影:関戸紀倫)

1.防波堤からエントリー

稲取(撮影:関戸紀倫)

エントリーしてすぐガイドロープがあるので、安心。

2.1つ目のブイを目指して進む

稲取(撮影:関戸紀倫)

3.1つ目のブイ

稲取(撮影:関戸紀倫)

4.そのままガイドロープ沿いに進むと2つ目のブイが

稲取(撮影:関戸紀倫)

左側にはガイドロープはないがブイがある。ナビゲーションの練習のためにわざとガイドロープが設置されていないので、ナビゲーションに不安がある方はここで練習してみよう。また、通常ルートとは少し逸れるが、ウミガメがよく出没するエリアらしい。

5.3つ目のブイまでガイドロープを直進

稲取(撮影:関戸紀倫)

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稲取のクマノミ(撮影:関戸紀倫)

「3」のブイ近くにはイソギンチャクがあり、クマノミが住んでいる

6.リングの方向へ向かって泳ぐ

稲取(撮影:関戸紀倫)

3つ目のブイのすぐ隣には、講習用のリングが設置されている。ダイビング初心者の人は、ここで中性浮力の練習もできてしまう。

7.カメ岩

稲取(撮影:関戸紀倫)

リングを後にすると、次の目印「カメ岩」に到着する。
二つの大きな岩が特徴だ。

8.カメ岩を過ぎたら砂地が広がる

稲取(撮影:関戸紀倫)

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稲取(撮影:関戸紀倫)

地面を意識して見ると、サメやエイなどが砂地にいることも

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稲取のカミソリウオ(撮影:関戸紀倫)

砂地の海藻などをよく見るとカミソリウオが

9.ガイドロープが現れる


稲取(撮影:関戸紀倫)

砂地とゴロタの境に、メインのガイドロープへと続くガイドロープが現れる。

10.メインのガイドロープ

稲取(撮影:関戸紀倫)

しばらく進むとメインのガイドロープが見えてくる。

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稲取(撮影:関戸紀倫)

この近くで指示棒でタンクを叩くなど音を鳴らすと、ここの主のイシダイが現れ、真横を通ったり、ついてきたりする

11.エキジット口へと進む

稲取(撮影:関戸紀倫)

ある程度遊び終わったら、安全停止をしながらガイドロープをエキジット口へと帰る。

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稲取(撮影:関戸紀倫)

ゴロタにはウミスズメなどが見つかった

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稲取のナマコマルガザミ(撮影:関戸紀倫)

甲殻類も多く、ナマコの裏に共生していたのはナマコマルガザミ

12.そのまま直進

稲取(撮影:関戸紀倫)

最後は水深がかなり浅くなるのでしっかりBCDの空気を抜いておく。

13.エキジット

稲取(撮影:関戸紀倫)

エキジット時はフィンを外してゆっくり滑らないように階段を上がっていく。

おまけ

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稲取(撮影:関戸紀倫)

水中MAP「5」のブイ付近からは砂地になり水深は17m

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稲取(撮影:関戸紀倫)

ガイドロープがエンドロープ岩まで続いていてエンドロープ岩にはヤギなどきれいなトサカなどが群生している

稲取(撮影:関戸紀倫)

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稲取のオキゴンべ(撮影:関戸紀倫)

エンド岩には可愛いオキゴンべのチビちゃんがヤギを行ったり来たり

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稲取のムラサキコマチガニ(撮影:関戸紀倫)

ウミシダの中を覗いてみるとムラサキコマチガニが隠れていた

おすすめセルフダイビングコース
ワンポイント・アドバイス

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稲取(撮影:関戸紀倫)

防波堤の浅場では透明度も高く、小魚など幼魚が多く生息しているのでエキジット前に少し遊んでみるのもセルフダイビングの楽しみ方のひとつだ

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稲取のコケギンポ(撮影:関戸紀倫)

防波堤内の浅場ではコケギンポが岩穴から顔を出していた

「藤三」は広範囲なポイントで同じ景色が水中で続いているため、最初はガイドロープに沿ってダイビングを楽しむのがオススメだ。
1日に2本以上潜る方には最初に深い方、砂地方面に行ってエンド岩などで楽しんで、2本目はおすすめコースでマクロを探す、というコース取りも安心して楽しむことができる。防波堤より先は船が通る可能性があるので、緊急の際に浮上しなければならない時は、フロートなどを携帯し浮上する合図を出すようにしよう。

提供:稲取マリンスポーツセンター

提供:稲取マリンスポーツセンター

また、プールも使用できるので中性浮力やフィンワークなどを、ゆっくり練習したい人にもぴったりだ。

(撮影/関戸紀倫

稲取マリンスポーツセンター

<住所>
静岡県賀茂郡東伊豆町1965-6
<TEL>
0557-95-3532
<営業時間>
冬季(9月15日〜5月15日)
7:30〜16:30
夏季(5月16日〜9月14日)
7:30〜18:00

セルフダイビング予約サイト「BuddyDive(バディダイブ)」からの予約も受付中

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