“セルフダイビングの海”潜り歩き・おすすめコース攻略法(第4回)

神奈川・三浦のセルフダイビングコースの見どころ -フォト派向け!ナビがしやすい海-

※この記事は2017年9月26日の記事を加筆・訂正しています。

三浦はこんなところ

都内から車で1時間半と好アクセス。“海を楽しむために必要なものをすべて備えた施設”「三浦 海の学校」が窓口で、施設の充実度は三浦半島随一。ダイビングプールもあるので、スキルに不安がある人は、海に出る前に練習をすることもできるので安心だ。宿泊部屋の数も多く、手軽にBBQもできることから、個人ダイバーだけでなく、団体利用にもオススメ。

三浦「ハウスリーフ」海の見どころ

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ビーチポイント「ハウスリーフ」は、最大水深6mと浅め。初心者や生物をじっくり観察したい方にはオススメのポイントだ。カエルアンコウなどの人気生物が通年観察できるので、フォト派も満足できるだろう。2017年時点でよくみられていたタツノオトシゴはみれたらラッキーなほど数が減っているという。また潜水エリアはコの字型にガイドロープが張ってあるので、ガイドロープを超えなければ潜水エリア内にいるのがわかる。

今回紹介するガイドロープと大きな根に沿って進むコースは、深くても水深4mほど。もし、根の周りを泳いでいて迷ってしまっても、潜水エリア内にいれば船は通らない。ゆっくり浮上して自分の位置を確認してから、ダイビングを再開すればいい。根の周りをのぞいてガイドロープが張ってある場所を進むので、透明度が悪いときでも安心してダイビングができる。

セルフダイビングのおすすめコース

ガイドロープと大きな根に沿って進むから、ナビゲーション初心者も安心

1.オレンジブイまで水面移動し潜降。V字のガイドロープを左へ

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まずは、オレンジブイまで水面移動する。潜降するとV字のガイドロープが見えてくる。こちらをスタート地点にして、左に続く直線のガイドロープを進む。

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潜降ブイにはカゴカキダイが群れていた

潜降ブイにはカゴカキダイが群れていた

2.くの字に曲がったあと、ガイドロープを離れて北へ

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ガイドロープがくの字に曲がるので、曲がり終えたらガイドラインを一旦離れて北へ進む。

3.大きな根に沿ってそのまま進む

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左手にここのポイントのメインの大きな根が見えてくるので根に沿ってそのまま進む。

4.1つ目の岩に巻き付けてあるガイドロープをたどる

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少しすればV字のガイドロープの右に伸びていたロープに当たる。このとき、目印になるのがガイドロープが巻き付けてある1つ目の岩。ガイドロープに沿って進む。

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ウミウシも豊富に見られる。冬になれば個体数はもっと増えるだろう。写真はジボガウミウシ

ウミウシも豊富に見られる。冬になれば個体数はもっと増えるだろう。写真はジボガウミウシ

5.2つ目の岩から大きな根に沿って進む

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2つ目の岩に到着すると、メインの根が見えてくる。ここからメインの根を左手に見ながら進んでいく。

6.根に沿って進む

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根を見失わないよう、左手に根を見ながら進んでいく。

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根の周りの岩陰にはキヌバリが多く見られた

根の周りの岩陰にはキヌバリが多く見られた

7.さらに根に沿って進む

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ここから徐々に水深約4mから約2mへと浅くなっていくので、急浮上に注意しながらBCの空気を抜いていく。

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根の周りには多くのネンブツダイの群れがあった

根の周りには多くのネンブツダイの群れがあった。2022年時点では、クロホシイシモチの群れが見えるという。

8.水路のような場所を通り反対側へ戻る

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そしてよく見ると水路のようになっているところがあるので、ここを横切って反対側へ戻っていく。水深は浅くなり2mほどになる。
水深が4mのままの場合は、水路を通り過ぎているかもしれないので注意が必要だ。

9.砂地が見えたら、根を左手に見ながら進む

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反対側に着くと砂地が見えてくるので、根を左手に見ながらさらに進んでいく。

10.1つ目の岩からガイドロープをたどる

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最初の目印、ガイドロープが巻き付けてある1つ目の岩に戻って来た。
ここからガイドロープがV字になっているスタート地点を目指して、ガイドロープに沿って泳いでいく。

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この辺の砂地ではセミホウボウなどが出没していたので砂地をじっくり見ると出会える確率はある

この辺の砂地ではセミホウボウなどが出没していたので砂地をじっくり見ると出会える確率はある

11. ガイドロープに沿ってくの字に曲がる

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最後のくの字を曲がって、さらにV字のスタート地点を目指す。

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この付近にはタツノオトシゴやハナタツが見られる。取材時にはタツノオトシゴがガイドロープ付近の海藻にしがみ付いていた

この付近にはタツノオトシゴやハナタツが見られる。取材時にはタツノオトシゴがガイドロープ付近の海藻にしがみ付いていた

ガイドロープ近くのタツノオトシゴのすぐ隣ではクロイシモチが求愛行動をしていた。熱々のお二人を邪魔しないように撮影

ガイドロープ近くのタツノオトシゴのすぐ隣ではクロイシモチが求愛行動をしていた。熱々のお二人を邪魔しないように撮影

12.V字到着

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V字に到着したら、浮上し、水面移動。

おすすめコースワンポイント・アドバイス

豊富な生物が息づいているうえ、現地スタッフが日々調査しているので、事前にマップを使って情報を教えてもらおう。

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また写真の水中マップは防水になっているため、水中に持っていくことができる。
マップの貸し出しも行っているので、心配な方は借りておくのがベターだ。

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「ハウスリーフ」は、ダイビングサービス「三浦 海の学校」の目と鼻の先。
とにかく巨大な施設でプールもあるので、初心者ダイバーやブランクダイバーは、スキルチェックをしてからビーチに行くのもありかも。

(撮影/関戸紀倫)

三浦 海の学校

<住所>
〒238-0224 神奈川県三浦市三崎町諸磯1621
<TEL>
046-880-0835
<FAX>
046-880-0833
<営業時間>
8:00〜16:00

セルフダイビング予約サイト「BuddyDive(バディダイブ)」からの予約も受付中

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