“セルフダイビングの海”潜り歩き・おすすめコース攻略法(第14回)

【すさみ】海中ポストから季節来遊魚まで! 黒潮の恩恵を受けた誘惑だらけの海

すさみのポスト(撮影/塩崎仁美)

すさみはこんなところ

すさみは紀伊半島の南西部に位置するダイビングスポット。
2015年に開通された紀伊自動車道によって大阪方面からのアクセスがぐっと向上し、日置川IC近くにあるクラブノアすさみへは、大阪市内から2時間半かからない程に身近になった。
すさみは南紀の中でも外洋に面しているため黒潮の恩恵を強く受けていて、“すさみブルー”と呼ばれる透明度の良さと年間を通して濃い魚影が魅力の海。

すさみ「ノアフロントビーチ」
海の見どころ

ノアすさみ施設前のビーチで、最大水深は約13m。
「世界一深いところにあるポスト」としてギネスブックに認定された「海中ポスト」が設置されているのはこの場所!TVやCMなどでも取り上げられ、海中ポストへの投函目的で訪れる人も多い人気ポイント。
南西の漁礁にはビーチと信じがたいほどの元気なテーブル珊瑚がこれでもかと群生していて、そこに色とりどりの種類豊富な季節来遊魚が集まってきている。

すさみのニザダイ(撮影/塩崎仁美)

光を浴びながら泳ぐニザダイ

ワイドもマクロも両方楽しめるとても誘惑の多い海だ。

BuddyDive的
おすすめコース

海中ポストとワイルドな珊瑚の群生どっちも楽しむ贅沢ダイブ

すさみマップ

1.防波堤北側の階段からエントリー

すさみのエントリー口(撮影/塩崎仁美)

防波堤北側の階段を上るとエントリー場所までスロープが延びているので、そこからエントリー。エントリー付近は磯場になっているので、波に揺られて転ばないよう足元に注意しよう。

2.ガイドロープに沿ってまっすぐ進む

すさみ(撮影/塩崎仁美)

エントリー口から繋がっているガイドロープに沿ってまっすぐ進み、細長いオレンジのブイを確認(同じ型のブイがしばらく続く)。

すさみのテトラポット(撮影/塩崎仁美)

潮の干満によりガイドロープが見えづらい場合は開けている方へと進もう。もし間違えてしまっても、テトラポットが見えたらテトラポット沿いに北西へ向かうとエントリー口まで戻れる。
また、テトラポットから直接西へ向かうと、ルート途中のブイに合流することも可能だ。
落ち着いて海中散策を楽しもう。

3.細長いブイを辿って南西の方向へ進む

すさみ(撮影/塩崎仁美)

ブイはだいたい目視できる程度の距離で置かれていて、見えない場合でも少し進むとすぐに見つかる。

4.そのまままっすぐ進む

すさみ(撮影/塩崎仁美)

そのまま進むとゴロタから砂地が見えるようになる。

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すさみのアミメハギ(撮影/塩崎仁美)

ダイナミックな地形についついワイド目線になってしまいがちだが、岩に着いているケヤリをそっと覗いてみるとこんなに愛らしいアミメハギの赤ちゃんが隠れていた

5.水深10mの海底に「海中ポスト」が設置されている

すさみ(撮影/塩崎仁美)

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すさみのポスト(撮影/塩崎仁美)

実際に投函できる「海中ポスト」

すさみ(撮影/塩崎仁美)

ダイビング前にクラブノアすさみで海中郵便ポスト専用はがき(切手代込みで1枚200円)を購入し、油性ペンで書いておこう。また、投函前にハガキを海に流してしまわないよう注意しよう!

6.ハガキを投函したら南西方向の投石漁礁へ向かう

すさみ(撮影/塩崎仁美)

ポストから見える範囲に投石漁礁があるので水面まで伸びているブイの方へ向かおう。

7.漁礁を回り込むように南西に進む

すさみ(撮影/塩崎仁美)

漁礁に回り込むような形で、少し沖側を探索しながら漁礁に沿って進もう。
ゴンズイ玉がモクモクと白煙を立てて移動していた。
この付近は巻き上がりやすいのでフィンワークに注意しよう!

8.北東方向に折り返す

すさみのサンゴ(撮影/塩崎仁美)

漁礁のトップまでゆっくりと水深を上げながら折り返していく。
サンゴ群落も楽しめるよう残圧に注意しよう。

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すさみのツバメウオ(撮影/塩崎仁美)

大型の季節来遊魚に出会う確率も高いすさみの海では、たとえビーチでも何が出るかわからない。この日は漁礁付近でツバメウオに出会うことができた

9.漁礁の北側の淵に沿って北東に進む

すさみ(撮影/塩崎仁美)

漁礁に沿って北東に進んでいくと、丸いブイがあるので確認しよう。

10.北東に進む

すさみ(撮影/塩崎仁美)

ブイからブイへと丸いブイを辿って進んで行くと、細長いブイを確認する。

11.細長いブイを逆方向(北西方向に)へ

すさみ(撮影/塩崎仁美)

行き道に通った細長いブイをたどりながら逆方向(北西方向)へと進んでいくとロープの終点にたどり着く。そこでコース終了です。おかえりなさい。

おすすめコース
ワンポイント・アドバイス

“すさみブルー“の海で漁礁の上を争うように、ところせましと広がるテーブルサンゴの群落は必見!ダイビング後半にサンゴ群落をゆっくりと楽しめるよう、残圧に注意しており返そう。

高い透明度とダイナミックな地形の他に、黒潮に乗ってやってくる各種幼魚たちも見所の一つ。サンゴやケヤリなどフォトジェニックな場所にも愛らしい生き物たちが隠れている。せっかくなのでワイドもマクロも両方楽しもう。

「海中郵便ポスト」に投函したハガキは、そのまま回収され、すさみ郵便局から全世界に発送される。バディがお互いにハガキを出すなどバディダイブならではの楽しみ方を見つけてほしい。

すさみのミツボシクロスズメダイ(撮影/塩崎仁美)

サンゴの隙間からこちらの様子を伺うミツボシクロスズメダイの幼魚

(撮影/塩崎仁美)

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