“セルフダイビングの海”潜り歩き・おすすめコース攻略法(第11回)

東伊豆・熱海のセルフダイビングコースと見どころ-ボート乗船たった5分で色とりどりの海!国内最大級の沈船-

※この記事は2017年12月12日の記事を加筆・訂正しています。

日本有数の温泉街として有名な熱海。大型のホテルが軒を連ねる国道沿いや、民宿や遊技場が並ぶノスタルジックな裏通りなど、さまざまな情景を楽しむことができる。東京・神奈川エリアから車や電車で1〜2時間程度と、アクセス至便なものダイバーをひきつける理由。

熱海「沈船」の見どころ

DSC_2864のコピー

水深20〜30mの場所に沈んだ、砂利運搬船「旭十六号」は、全長81mと国内最大級。船の真ん中部分で折れていて、前方部分と後方部分に分かれている。都心からこんな近くで、しかもボートに乗り、たった5分という場所で沈船が楽しめる。

この沈潜の見どころとして特に際立っているのは、ソフトコーラルの多さと魚影の濃さ。水深20m前後という浅さで乱舞するサクラダイの群れは、数も多くなかなか貴重なシーン。ほかにもキンギョハナダイやネンブツダイ、イサキなど群れがいて、ソフトコーラルをバックに、カラフルで賑やかな光景が楽しめる。

おすすめセルフダイビングコース

潜降ロープを降りたらそこは沈船! カラフルな世界を楽しもう♪

熱海のマップ

1.沈船の先端に繋がっているロープで潜降

熱海の沈船(撮影:菊地聡美)

ボートに乗り、5分ほどでポイントに到着。ブイから伸びている潜降ロープは、沈船の先端に繋がっているので迷わずに行くことができる。

▼CHECK

熱海の沈船(撮影:菊地聡美)

甲板にはロープなどの人工物がまだ残っている

熱海の沈船(撮影:菊地聡美)

船の下部側面にはソフトコーラルが繁茂している

2.船に向かって右手方向へ、形に沿って進み、角に当たったら左手に曲がる

熱海の沈船(撮影:菊地聡美)

▼CHECK

熱海のサクラダイ(撮影:菊地聡美)

いたるところにサクラダイが数多く、しかも水深20m前後と比較的浅いところにいるので、ワイドでもマクロでもじっくり狙うことができる

熱海のサクラダイ(撮影:菊地聡美)

特に、秋になると産卵の時期になるので、生態観察も楽しめる

3.そのまま進むと船が崩れている部分にぶつかる

熱海の沈船(撮影:菊地聡美)

ここは以前の台風で倒壊してしまい、船の形ではなくなっている。

▼CHECK

熱海のネンブツダイ(撮影:菊地聡美)

ネンブツダイが多く群れている。サクラダイと絡めたシーンを撮ることも可能

4.船の後方部分に行くなら、面舵側がオススメ

熱海の沈船(撮影:菊地聡美)

船が2つに折れているので、後方部分に行こうとすると、唯一船沿いに進めない場所。離れている距離は最短で約12m、面舵側が一番短い距離となるので、後方部分に行くのであればここから行こう。ただ、透明度が悪くて自信がないときや、残圧が少ない時は、無理せず前方部分だけで楽しむなど、バディ同士での判断を。

5.向かって右手方向に船の形に沿いながら進んでいく

▼CHECK

熱海の沈船(撮影:菊地聡美)

後方部分には階段がそのままの形で残っている

熱海の沈船(撮影:菊地聡美)

ぶら下がったタイヤにはソフトコーラルが覆い茂り、その周りにはサクラダイが群れる

6.潜降ロープが伸びている場所が最後方部

熱海の沈船(撮影:菊地聡美)

7.後方を1周したら、行きに渡った箇所と同じ場所から、前方部分の船に戻り、向かって右手に進む

熱海の沈船(撮影:菊地聡美)

8.再びヘリ沿いに進んだら、最初に潜降してきたロープが見えてくるので、そこから浮上する

熱海の沈船(撮影:菊地聡美)
熱海の沈船(撮影:菊地聡美)

安全停止中

おすすめセルフダイビングコース ワンポイントアドバイス

船の形に沿って進むので、ナビゲーションはそれほど難しくない。それよりも深度が深めなので、1ヶ所30mほどの深めの場所に行ったら、他の時間は浅めを維持するなどして、無減圧、エアーに注意する。水深30mより深いところも多いので、自身でしっかりコントロールして楽しもう!

セルフダイビング予約サイト「BuddyDive(バディダイブ)」からの予約も受付中

(撮影/菊地聡美

\メルマガ会員募集中/

週に2回、今読んで欲しいオーシャナの記事をピックアップしてお届けします♪
メールアドレスを入力して簡単登録はこちらから↓↓

“セルフダイビングの海”潜り歩き・おすすめコース攻略法(連載トップページへ)

  1. 神奈川・江之浦のセルフダイビングコースの見どころ-充実のガイドロープとドラえもん-
  2. 神奈川・福浦のセルフダイビングコースの見どころ-シンプルな地形と豊富な生物-
  3. 神奈川・石橋のセルフダイビングコースの見どころ-豊かな生物相を見せる水深20m以浅-
  4. 神奈川・三浦のセルフダイビングコースの見どころ -フォト派向け!ナビがしやすい海-
  5. 神奈川・城ヶ島のセルフダイビングコースの見どころ-水深浅めのマクロ王国-
  6. 西伊豆・土肥のセルフダイビングコースの見どころ-沈船に住み着くさまざまな生物たち-
  7. 西伊豆・井田のセルフダイビングコースと見どころ-トサカに潜むアイドルたちに胸キュン!-
  8. 西伊豆・井田のセルフダイビングコースと見どころ-井田ブルーの世界に広がる魚群!ワイドな景観を満喫-
  9. 西伊豆・雲見のセルフダイビングコースと見どころ-壮大な地形を豊富なコース取りで楽しむ-
  10. 【獅子浜】アイドルからレアものまで潜む、お宝満載ビーチ
  11. 東伊豆・熱海のセルフダイビングコースと見どころ-ボート乗船たった5分で色とりどりの海!国内最大級の沈船-
  12. 西伊豆・黄金崎のセルフダイビングコースの見どころ-シンプルな地形とネジリンボウ-
  13. 【白崎】海藻の森、季節来遊魚など、季節感あふれる海を楽しめる
  14. 【すさみ】海中ポストから季節来遊魚まで! 黒潮の恩恵を受けた誘惑だらけの海
  15. 伊東・白根南のセルフダイビングコースの見どころ-ダイナミックな地形と魚群-
  16. 非公開: 【稲取】初心者でも安心の簡単コースでネコザメに会いに行こう! 
  17. 東伊豆 稲取のセルフダイビングコースと見どころ-充実ビーチでスキルアップ-
  18. 東伊豆・菖蒲沢のセルフダイビングコースと見どころ-マクロからワイドまで楽しめる遠浅ビーチ-
  19. 東伊豆・伊豆海洋公園セルフダイビングコースと見どころ-豊富なコース取り-
  20. 紀伊半島・日高のセルフダイビングコースの見どころ-四季折々の海中景観とレアな生物-
  21. 和歌山 串本のセルフダイビングコースと見どころ-本州最大のテーブルサンゴ-
PROFILE
バディダイビング(セルフダイビング)の情報サイトです。

予約はもちろん、バディダイビングを楽しむ方法など、どんどん情報を充実させていきまよ!
  • facebook
FOLLOW