“セルフダイビングの海”潜り歩き・おすすめコース攻略法(第3回)

神奈川・石橋のセルフダイビングコースの見どころ-豊かな生物相を見せる水深20m以浅-

※この記事は2017年9月22日の記事を加筆・訂正しています。

神奈川県小田原市に位置し、都心から90分、西湘バイパス終点の石橋ICからおよそ200mという、渋滞知らずの好アクセスがウリの石橋。
1日3〜4ダイブも可能で、アフターダイビングは小田原港で美味しい海鮮料理を食べたり、別日で観光をしたい場合には、車で20分ほど移動すると箱根の温泉も楽しむことができる。

神奈川・石橋「石橋ビーチ」海の見どころ

西湘エリアでは深め! 最大水深◯m

石橋は、小田原市西湘エリアの中では深めとなる最大水深20mのポイントがある。
浅場から深場まで、さまざまな生物が生息しているので、ワイドもマクロも◎
しかも、毎日スタッフが調査を行っていて、珍しい生物の横には目印を置いてくれている。
初心者が生物を発見しやすいのはもちろん、フォト派の被写体探しに一役買うことだろう。

砂地ではタツノイトコが3個体見られた

砂地ではタツノイトコが3個体見られた

初心者に嬉しい!コンパスが合わせやすい石橋の海

真東が沖でコンパスが合わせやすいため、目印をたどれば比較的容易に目的地までたどり着くことが可能だ。セルフダイビング初心者の方が始めやすいポイントだ。
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セルフダイビングのおすすめコース

豊かな生物相を見せる水深20m以浅のゴロタ&砂地を探検
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1.ブイを目印に潜降し、ガイドロープをたどりゴロタを進む

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エントリーしたら潜降ブイまで水面移動。そこから潜降すると沖に向かって一本のガイドロープが伸びている。ガイドロープをたどり、大きな岩が並ぶゴロタを進んでいく。

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ゴロタ付近の浅場では水面の方を見上げて見るとスズメダイなど群れがよく見られた

イシダイも気持ちよさそうに泳いでいた

イシダイも気持ちよさそうに泳いでいた

2.ガイドロープをたどって直進

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さらにガイドロープを進んでいく。

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途中のイソギンチャクの岩にはアカホシカクレエビなどの人気者などが生息していた

途中のイソギンチャクの岩にはアカホシカクレエビなどの人気者などが生息していた

3.ゴロタと砂地の境目を南へ

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水深15mくらいのところでゴロタと砂地の境目に到着する。境目に沿って南へ進む。

4.1つ目のペットボトル

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目印になるよう、ペットボトルが沈められている。1つ目のペットボトルを通過する。

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1つ目と2つ目のペットボトルの間に居着いていたネコザメ

1つ目と2つ目のペットボトルの間に居着いていたネコザメ

あらかじめスタッフが目印をつけているのでその場合は何かしらの生物がいる証拠

あらかじめスタッフが目印をつけているのでその場合は何かしらの生物がいる証拠

5.2つ目のペットボトル

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2つ目のペットボトルも通過。

6.3つ目のペットボトルを通過

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3つ目のペットボトルはきれいなヤギが隣にあるのが特徴。

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3つ目のペットボトル付近の砂地とゴロタの境目にいたオオガラスハゼのペア。卵を守っている

3つ目のペットボトル付近の砂地とゴロタの境目にいたオオガラスハゼのペア。卵を守っている

ガラスハゼのすぐ後ろの砂地ではタツノイトコが3個体見られた

ガラスハゼのすぐ後ろの砂地ではタツノイトコが3個体見られた

7.ブイのロープと右手の大きな岩を西へ

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さらに進めば、”この先潜水禁止”を示すブイのロープと、右手の大きな岩が目印。
ここから定置網のアンカーを目指して水深を上げながらコンパスを西方向へと向ける。
ちなみにここで水深は20mほど。

8.定置網用アンカーを北へ

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定置網用のアンカーに到着。

手前にもアンカーがあるが、今は使われていない。
定置網用のアンカーはワイヤーが水面に向かって伸びているので区別は一目瞭然だ。

このアンカー付近には生物が豊富でネンブツダイも大きな群れを作っていた。
アンカーからコンパスを北に合わせて、あとはガイドロープを目指して帰っていく。

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アンカーの周りで大きな群れを作っていたネンブツダイ

アンカーの周りで大きな群れを作っていたネンブツダイ

アンカー付近にあったオオウミシダにはウミシダウバウオが棲み着いていた

アンカー付近にあったオオウミシダにはウミシダウバウオが棲み着いていた

9.さらに北へ

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注意しなければいけないのが、この辺はカジメが多く方向感覚がわからなくなる可能性がある点。なるべく中層を泳がずに、水底付近を泳ぎながらガイドロープを通り過ぎないようにする。

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ゴロタの大きな岩に長く伸びたカジメが多く付いていた

ゴロタの大きな岩に長く伸びたカジメが多く付いていた

10.1のガイドロープに戻り東へ。潜降ブイで浮上

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ガイドロープに戻ったら東へ帰り、潜降ブイで浮上。

おすすめセルフダイビングコース ワンポイント・アドバイス

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水深が深めの場所では美しいハゼ系が期待できるうえ、50cm周囲にタツノイトコが3個体もいたのにはビックリ!
また南方系の幼魚なども入ってきて、特にイソギンチャクの周りにはクマノミ、ミツボシクロスズメダイ、アカホシカクレエビなどの人気者も多かった。
水深がそこそこあるので、2本目を考慮した潜水計画を立てることに留意したい。

(撮影/関戸紀倫)

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