西伊豆・雲見のセルフダイビングコースと見どころ-壮大な地形を豊富なコース取りで楽しむ-
※この記事は2017年11月28日の記事を加筆・訂正しています。
伊豆半島の西海岸、やや南側に位置する雲見。首都圏から行く場合、少し距離を感じがちだが、伊豆縦貫道ができてからアクセスが一気に楽になり、東京からはおよそ3時間半。日帰りダイビングでもらくらく潜れ、多くのダイバーに愛されているダイビングエリアだ。
ボートダイビングがメインで、中でも「ダイビングサービスはまゆ」の船は、エキジット時には立ったままリフトで上げてくれる自動昇降機(パワーリフト)を搭載しているので“ちょこっとVIPスタイル”を味わえる。
雲見「牛着岩」の見どころ
牛着岩は伊豆半島のダイビングポイントの中でも、最も人気のある地形ポイントのひとつ。潜れば潜るほど好きになる人が多く、見どころが多すぎて1ダイブや2ダイブでは見切れないほど。牛着岩は二つの岩に分かれていて、港から見て左手にあるのが「大牛」で、右手が「小牛」。その間に「クレバス」「三角穴」「H型穴」などの美しいポイントを見ながら通るのがメインのコース取りで、ダイナミックな地形が待っている。地形がおもしろいポイントなのは間違いないが、潮あたりがいい牛着岩ではマクロ生物もかなり楽しめ、レアものも多く出現しているので、マクロにも目が離せない。
おすすめセルフダイビングコース
1.はまゆのブイから潜降
ブイから潜降すると水中に安全停止用のバーが見えてくるので、まずはそこを目指す。バーの水底から伸びているロープを辿ると、さらに牛着岩に向かってロープが伸びている。
2.ガイドロープを頼りに、大牛と小牛の入り口を目指す
3.大牛と小牛の入り口へ
ガイドロープの先に、牛着岩が見えてくる。大牛と小牛の入り口には目印として、水中にフロートが浮いている。
4.クレバスの入り口を目指して、進んでいく
5.クレバスの中へ
クレバスの入り口に到着したら、ゆっくりと中へと入っていく
6.クレバスからH型穴へ
7.H型穴の中を進む
クレバスから次の部屋に行くとH型穴が見えてくるので、写真右下方面のクランク方面へ進む。
8.H型穴からS字型クランクへ
H型穴からS字型のクランクへと出る。クランクを抜けると牛着岩の反対側(外海)に出る。潮の流れが速い時があるので注意。
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H型穴から出ると、キンメモドキとネンブツダイの群れが待っていた。
9.24ブイへ
S字型クランクを出ると、北西方向に24ブイが付いている大きな根が見えてくる。
▼CHECK
24ブイの南西側の根には、クダゴンベがいた。
10.大牛を目指す
ある程度24ブイの根で遊んだら、通ってきた道に戻る。大牛の岩が右側に見えてくるので、これを目印に進んで行くと迷いにくい。
11.大牛と小牛の水路を通って、はまゆのブイ方面へ
12.はまゆブイ下のバーで、安全停止をしてから浮上
牛着岩からガイドロープを頼りに、はまゆのブイに戻って安全停止を行う。流れがあることもあり、船が通るポイントなので、ブイ下の安全停止バーに捕まって安全停止をした方が安全だ。
おまけ
今回はメインである牛着岩の水路を紹介したが、牛着岩の周辺には見どころが他にもたくさんある。一日や二日では見切れないほどなので、今回は少しだけ他の見どころも紹介しよう。
13.大牛の洞窟
大牛の西側には大きな洞窟があり、奥に入ると甲殻類や珍しい幼魚などが見られることも。
14.小牛の洞窟
牛着岩の水路を抜けてクランクを出てすぐ右に行けば、小牛の洞窟が見えてくる。洞窟の長さは20mくらいあり、中にはカエルアンコウや甲殻類、珍しい幼魚などが生息している。
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洞窟に入って直ぐにあるヤギには、卵持ちのオルトマンワラエビがいた。
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洞窟の暗闇をライトで照らすと足元には多くの甲殻類や、中にはこんな可愛いヒメセミエビも。
おすすめセルフダイビングコース ワンポイントアドバイス
雲見のダイビングスタイルはほかのエリアとは違ったスタイル。ダイビングサービスはまゆを利用してセルフダイビングをするにはスタッフの承認と事前登録が必要となる。ルールとして、ダイビングに行くときは必ずスタッフに「名前、人数、エントリー、エキジット、ダイブタイム」を聞かれるので下記のように答えよう。
パターン1「●●です。●人です。はまゆブイエントリーで、はまゆブイ戻りの潜水時間45分」
(おすすめコースで紹介したパターン)
パターン2 「●●です。●人です。24ブイエントリーで、大牛洞窟戻りの潜水時間50分」
このように好きなようにコースは組めるので、じっくり見たいものや地形が楽しめるのも雲見の利点。しかし、ブイがないところでエキジットする場合は潮の流れに注意が必要で、必ずフロートを上げてエキジットをし、他の船に注意しなければいけないので上級者向けだ。
▼CHECK
はまゆの船でのエグジットは、リフトで上げてもらえるのでとてもらくちん。船が近づいてきても、船長の「OK」が出るまでその場で待とう。OKが出たらリフトが下がってくるので、リフトに立ちフィンを履いたまま、しっかり手すりに捕まって上げてもらおう。(カメラやゲージ等挟まれないよう注意!)
セルフダイビング予約サイト「BuddyDive(バディダイブ)」からの予約も受付中
(撮影/関戸紀倫)
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