“ミスターオリンパス水中”清水淳の水中カメラレビュー(第5回)

【“ミスターオリンパス水中”清水淳のカメラレビュー】-オリンパスカメラE-M1 Mark II + PT-EP14 Part.1[後編]

この記事は約3分で読めます。

E-M1 vs. E-M1 Mark II

正面から比較

左:E-M1 Mark II(幅134.1mm×高さ90.9mm×奥行き68.9mm)
右:E-M1(幅130.4mm×高さ93.5mm×奥行き63.1mm)

背面から比較

左:E-M1 Mark II/右:E-M1

十字キー下のボタン配置が変わっている。

上方から比較

左:E-M1 Mark II/右:E-M1

グリップ付近が大きくなっているのがわかる。

SDカードスロット

左:E-M1/右:E-M1 Mark II

E-M1 Mark IIでは、UHS-II対応のスロットとUHS-I対応のスロットが縦一列に配置されており、順次記録、同時記録、振り分け記録が可能となっている。

背面モニター比較

左:E-M1/右:E-M1 Mark II(ダブルスロット)

背面モニターの自由度が高くなった。

バッテリー比較

左:E-M1 Mark II用バッテリー「BLH-1」
右:E-M1用バッテリー「BLN-1」

E-M1 Mark IIのステータス表示画面

バッテリーのスペックは、
■E-M1 Mark II用バッテリー「BLH-1」:7.4V 1720mAh、静止画撮影可能枚数 約440枚(CIPA規格)、充電時間 約2時間(BCH−1)

■E-M1用バッテリー「BLN-1」:7.6V 1220mAh、静止画撮影可能枚数 約350枚(CIPA規格)、充電時間 約4時間(BCN−1)

となっており、容量は37%アップされ、充電時間は50%短縮されている。また、電池残量表示が3段階タイプから%表記になった。メニューから電池のステータスが確認できる。

便利になった機能

AFターゲットモード&位置選択

Fn1ボタンにAFターゲット選択を割り振っておくと、ボタンを押すだけでAFターゲットを2つのダイヤルで自在にコントロールできる。従来の十字キー操作に比べて、瞬時に希望する場所にAFターゲットの移動が可能だ。防水プロテクター「PT-EP14」では、ダイヤルの位置が修正され、グリップを持ったまま2つのダイヤルを操作できるようになった。

MFクラッチ無効設定

MFクラッチを無効化し、MFクラッチポジションでもAF可能に設定できる。
MFクラッチ搭載レンズをプロテクターに入れて使用する際、MFクラッチが不用意にセットされてしまったり、MFの解除を忘れても、カメラ側でMFクラッチを無効にセットすることができる。

AFリミッター

レンズのAF駆動範囲を制限することが可能になる。

マクロ撮影時、背景と主要被写体との距離差が大きい場合、通常では一度フォーカスが外れるとAFが全域スキャンを始めるが、この機能を使えば、指定した範囲のみスキャンさせることができる。また、あらかじめ3セット設定が可能。

このシーンの場合、最短撮影距離から0.3mの範囲でスキャンさせる設定。Fnボタンに割り振っておくと一発で呼び出せる。

プリセットMF

予め設定した距離にレンズを駆動させるモード。その後、フォーカスリング操作でのMF調整も可能。エビ、カニ、ウミウシなどの撮影では、最大撮影倍率で撮影した場合が多い。あらかじめ、フォーカスを最短撮影距離(最大倍率)にセットしておけば、AFで撮影するより便利だ。Fnボタンに割り振っておくと一発で呼び出せる。

Fnレバーポジションで、ムービー撮影をセレクト

防水プロテクター「PT-EP14」の動画ボタンは、グリップした手を持ち替えずに押せる場所にはないため、動画のスタート/ストップがやりにくい。この機能を使えば、シャッターボタンで動画撮影のスタート/ストップが可能になる。

見やすくなったピックアップファインダー

E-M1

E-M1 Mark II

E-M1 Mark IIのEVFファインダーは、E-M1から大きさの変更はないが、防水プロテクターに装着されたピックアップファインダーの変更によって視認倍率が大きく見やすくなった。この差は大きい!

>>次のページ:正面から比較

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writer
PROFILE
1964年生まれ。水中写真や海辺の風景を撮り続けている。執筆や撮影を行ないながら、沖縄・那覇にて水中写真教室マリーンプロダクトを主宰。 また、カメラメーカーの研究開発にも携わり、水中撮影モードや水中ホワイトバランスの開発アドバイザーも務める。1998年にデビューしたOLYMPUS C900Zoomから最新機種まで全てのOLYMPUS水中モデルのチューニングテストを行なっている。カメラ機材に精通し、機材の特性を生かす能力が評価され、水中撮影アクセサリーメーカーのアドバイザーやテスト撮影の要望も多い。執筆活動では、水中撮影機材の解説や撮影の仕方、楽しみ方の記事をPADI Japan/デジカメ上達クリニック、OMDS/水中デジタルカメラ・インプレッション、マリンダイビング.ウェブ/水中デジカメ撮影教室、オーシャナ/カメラレビューを現在連載中。最近では、「清水淳のマンツーマン水中写真教室」が好評いただき熱意あふれるフォトグラファーたちと一緒に撮影をしている。
公式ホームページ https://shimizu.marine-p.com/ 公益社団法人日本写真家協会会員。
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