【“ミスターオリンパス水中”清水淳のカメラレビュー】-オリンパスカメラE-M1 Mark II + PT-EP14 Part.1[後編]
お気に入りのレンズでインプレッション
解像感の豊かさではE-M1を大きく上回る。天候が悪く暗い海だったがフォーカスの迷いは一切ない。
水深15mでのフラッシュOFF撮影。水中WBの効きが良く、この深度でもバランスの取れた発色が得られる。
爽やかなブルーの背景に仕上げた。赤系の発色がE-M1に比べて鮮やかになっている。色飽和度のアップが感じられるシーンとなった。
E-M1 Mark IIのレリーズタイムラグはE-M1比で1.5倍速い。水中では不規則な動きのクマノミ撮影で体感ができる。狙った位置にピタッと収まった。
E-M1 Mark IIのEVFファインダーはフレームレート120fps、表示タイムラグ5msec。滑らかで遅れのないファインダーなら、一瞬のチャンスもモノにできる。
水深15mでのフラッシュOFF撮影。フラッシュONにすると、小さなハゼが驚いて逃げ出すことがあるが、水中ホワイトバランスを生かしてフラッシュOFFでじっくり狙う。フォーカスリミッターは実に良い機能だ。
プリセットMFをFnボタンに割り振っておくと、マクロ撮影は随分と簡単になる。AFを使いたい時、MFで最大倍率を稼ぎたい時、瞬時に入れ替わる。フォーカスギヤを回すことはほとんどなくなった。
UFL-3のLEDをメイン光源にして撮影。感度をISO1600に上げて、F5.0被写界深度をしっかり確保する。透明なボディーが美しく仕上がった。
システム構成例
OM-D E-M1 Mark II
防水プロテクター:PT-EP14
M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro
アクセサリー
耐圧水深60m のマクロレンズ用レンズポートです。マクロ撮影のライティングに適した先細り形状となっています。
従来品(PPO-E04)に比べ、重さで30%、口径で15%の小型化を実現。フードは取り外し可能なので、半水面で撮影した際のフードの映りこみを軽減できます。
「M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO」用のフォーカスギア。防水プロテクターを介して水中でマニュアル操作によるフォーカシングができるようになります。
「M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro」用のフォーカスギア。
「M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro」用のフォーカスギア。
「オリンパスワイヤレスRCフラッシュシステム」に対応した専用フラッシュ。水中の多彩なシチュエーションに対応できます。
※別売のケーブルやアームが必要となります。
水中専用フラッシュを防水プロテクターに接続するための短いアーム。
水中専用フラッシュを防水プロテクターに接続するための短いアームです。
水中撮影用外部フラッシュの接続ケーブル。
※OLYMPUS公式サイト内「清水 淳 水中カメラインプレッション」より転載
清水 淳さん プロフィール
水中写真や海辺の風景を撮り続ける写真家。執筆や撮影を行う傍ら、沖縄・那覇にて水中写真教室マリーンプロダクトを主宰。カメラメーカーの研究開発にも携わり、水中撮影モードの開発アドバイザーも務め、1998年にデビューしたOLYMPUS C900Zoomから最新機種まで全てのOLYMPUS水中モデルのチューニングテストを行なっている。
PADI Japan/デジカメ上達クリニック、オリンパスの水中デジタルカメラ・インプレッション、オリンパスデジタルカレッジ講師、フォトパスマリンの監修をはじめ写真講座やセミナーなどの講演も多数。著書に「誰にでも撮れる水中写真」(マリン企画)、「デジタルカメラで簡単水中写真」(サンエイティ) 。
▶︎清水さん主催のマリーンプロダクト・オリンパス写真教室へのお問い合わせはこちら
近年の主な写真展
2020年
「WOW WONDERFUL OCEAN WORLD 」:オリンパスギャラリー 東京/大阪
「SUMMER 2020 」:Deco’s Dog Cafe
2019年
「SUMMER 2019 」:Deco’s Dog Cafe
2018年
「WOW WONDERFUL OCEAN WORLD 」:オリンパスギャラリー 東京/大阪
「SUMMER 2018 」:Deco’s Dog Cafe
2017年
「UNDERWATER PHOTOGRAPHER As professional 30th anniversary」:オリンパスギャラリー東京/大阪
「SUMMER 2017 」:Deco’s Dog Cafe
2016年
「SUMMER 2016 」:Deco’s Dog Cafe
2015年
「SUMMER 2015 」:Deco’s Dog Cafe
“ミスターオリンパス水中”清水淳の水中カメラレビュー(連載トップページへ)
- 【“ミスターオリンパス水中”清水淳のカメラレビュー】オリンパスカメラTG-6 + PT-059
- 【“ミスターオリンパス水中”清水淳のカメラレビュー】オリンパスカメラTough TG-5 + PT-058
- 【“ミスターオリンパス水中”清水淳のハウジングレビュー】-OLYMPUS PEN E-PL10&UH-EPL10-
- 【“ミスターオリンパス水中”清水淳のカメラレビュー】-オリンパスカメラE-M1 Mark II + PT-EP14-[前編]
- 【“ミスターオリンパス水中”清水淳のカメラレビュー】-オリンパスカメラE-M1 Mark II + PT-EP14 Part.1[後編]
- 【“ミスターオリンパス水中”清水淳のカメラレビュー】-オリンパスカメラSTYLUS TG-Tracker
- 【“ミスターオリンパス水中”清水淳のカメラ・ハウジングレビュー】-E-M5MKⅢ&UH-EM5Ⅲ-
- 【“ミスターオリンパス水中”清水淳のカメラレビュー】オリンパスカメラSTYLIS TG-870 Tough&PT-057
- 【“ミスターオリンパス水中”清水淳のカメラレビュー】M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO&PPO-EP02
- 【“ミスターオリンパス水中”清水淳のカメラレビュー】OLYMPUSユーザーのための水中専用フラッシュ UFL-3[前編]
- 【“ミスターオリンパス水中”清水淳のカメラレビュー】OLYMPUSユーザーのための水中専用フラッシュ UFL-3[後編]
- 【“ミスターオリンパス水中”清水淳のカメラレビュー】レンズのポテンシャルを引き出し、最高の画質を提供するE-M1をPT-EP11と共にレポート Part.1
- 【“ミスターオリンパス水中”清水淳のカメラレビュー】水中でE-M1の実力を発揮させるセッティングをシチュエーションに応じてレポート Part.2
- 【“ミスターオリンパス水中”清水淳のカメラレビュー】アクティブシーンを確実に残すアドバンスムービー撮影を新搭載。 完成された最強アウトドアカメラ「TG-830」
- 【“ミスターオリンパス水中”清水淳のカメラレビュー】絞り優先モード&進化したスーパーマクロモードを新搭載。水深15m防水を実現した、タフ最高峰「TG-2」
- 【“ミスターオリンパス水中”清水淳のカメラレビュー】F2.0 ハイスピードレンズを搭載した本格的なタフ・システムカメラ TG-1 をリポート
- 【“ミスターオリンパス水中”清水淳のカメラレビュー】iHS 搭載で高速処理を可能にした プロフェッショナルタフ TG-820 をリポート
- 【“ミスターオリンパス水中“清水淳のカメラレビュー】E-PL7、PT-EP12をリポート
- 【“ミスターオリンパス水中“清水淳のカメラレビュー】E-PL5+PT-EP10をリポート