“ミスターオリンパス水中”清水淳の水中カメラレビュー(第5回)

【“ミスターオリンパス水中”清水淳のカメラレビュー】-オリンパスカメラE-M1 Mark II + PT-EP14 Part.1[後編]

お気に入りのレンズでインプレッション

M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO

カメラ:E-M1 Mark II
撮影モード:水中ワイド
絞り値:F5.6
シャッター速度:1/160
ホワイトバランス:水中WB
露出補正:-2.0EV
ISO:ISO200(AUTO)
フラッシュ:ON/TTL/UFL-3×2(-2.3EV)

解像感の豊かさではE-M1を大きく上回る。天候が悪く暗い海だったがフォーカスの迷いは一切ない。

カメラ:E-M1 Mark II
撮影モード:水中ワイド
絞り値:F8.0
シャッター速度:1/125
ホワイトバランス:水中WB
露出補正:-0.3EV
ISO:ISO200(AUTO)
フラッシュ:OFF
撮影地:沖縄・慶良間

水深15mでのフラッシュOFF撮影。水中WBの効きが良く、この深度でもバランスの取れた発色が得られる。

カメラ:E-M1 Mark II
撮影モード:水中ワイド
絞り値:F5.6
シャッター速度:1/250
ホワイトバランス:水中WB
露出補正:-1.7EV
ISO:ISO200(AUTO)
フラッシュ:ON/TTL/UFL-3×2(-0.7EV)
撮影地:沖縄・慶良間

爽やかなブルーの背景に仕上げた。赤系の発色がE-M1に比べて鮮やかになっている。色飽和度のアップが感じられるシーンとなった。

カメラ:E-M1 Mark II
撮影モード:水中ワイド
絞り値:F7.1
シャッター速度:1/250
ホワイトバランス:水中WB
露出補正:-1.7EV
ISO:ISO200(AUTO)
フラッシュ:ON/TTL/UFL-3×2(-0.7EV)
撮影地:沖縄・慶良間

E-M1 Mark IIのレリーズタイムラグはE-M1比で1.5倍速い。水中では不規則な動きのクマノミ撮影で体感ができる。狙った位置にピタッと収まった。

M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

カメラ:E-M1 Mark II
撮影モード:水中マクロ
絞り値:F8.0
シャッター速度:1/125
ホワイトバランス:水中WB
露出補正:-0.7EV
ISO:ISO200(AUTO)
フラッシュ:ON/TTL/UFL-3×2(+1.0EV)
撮影地:沖縄・慶良間

E-M1 Mark IIのEVFファインダーはフレームレート120fps、表示タイムラグ5msec。滑らかで遅れのないファインダーなら、一瞬のチャンスもモノにできる。

カメラ:E-M1 Mark II
撮影モード:水中マクロ
絞り値:F5.0
シャッター速度:1/200
ホワイトバランス:水中WB
露出補正:-0.3EV
ISO:ISO200(AUTO)
フラッシュ:OFF
撮影地:沖縄・慶良間

水深15mでのフラッシュOFF撮影。フラッシュONにすると、小さなハゼが驚いて逃げ出すことがあるが、水中ホワイトバランスを生かしてフラッシュOFFでじっくり狙う。フォーカスリミッターは実に良い機能だ。

カメラ:E-M1 Mark II
撮影モード:水中マクロ
絞り値:F8.0
シャッター速度:1/125
ホワイトバランス:水中WB
露出補正:-0.7EV
ISO:ISO200(AUTO)
フラッシュ:ON/TTL/UFL-3×2(-1.3EV)
撮影地:沖縄・慶良間

プリセットMFをFnボタンに割り振っておくと、マクロ撮影は随分と簡単になる。AFを使いたい時、MFで最大倍率を稼ぎたい時、瞬時に入れ替わる。フォーカスギヤを回すことはほとんどなくなった。

カメラ:E-M1 Mark II
撮影モード:水中マクロ
絞り値:F5.0
シャッター速度:1/200
ホワイトバランス:水中WB
露出補正:-0.7EV
ISO感度:ISO1600
フラッシュ:OFF
UFL-3/LED×2
撮影地:沖縄・慶良間

UFL-3のLEDをメイン光源にして撮影。感度をISO1600に上げて、F5.0被写界深度をしっかり確保する。透明なボディーが美しく仕上がった。

システム構成例

OM-D E-M1 Mark II

防水プロテクター:PT-EP14

M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO

M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro

アクセサリー

防水レンズポート PPO-EP03

耐圧水深60m のマクロレンズ用レンズポートです。マクロ撮影のライティングに適した先細り形状となっています。

防水レンズポート PPO-EP02

従来品(PPO-E04)に比べ、重さで30%、口径で15%の小型化を実現。フードは取り外し可能なので、半水面で撮影した際のフードの映りこみを軽減できます。

フォーカスギア PPZR-EP05

「M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO」用のフォーカスギア。防水プロテクターを介して水中でマニュアル操作によるフォーカシングができるようになります。

フォーカスギア PPZR-EP03

「M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro」用のフォーカスギア。

フォーカスギア PPZR-EP07

「M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro」用のフォーカスギア。

水中専用フラッシュ UFL-3

「オリンパスワイヤレスRCフラッシュシステム」に対応した専用フラッシュ。水中の多彩なシチュエーションに対応できます。
※別売のケーブルやアームが必要となります。

ショートアーム PTSA-02

水中専用フラッシュを防水プロテクターに接続するための短いアーム。

ショートアーム PTSA-02

水中専用フラッシュを防水プロテクターに接続するための短いアームです。

水中光ファイバーケーブル PTCB-E02

水中撮影用外部フラッシュの接続ケーブル。

※OLYMPUS公式サイト内「清水 淳 水中カメラインプレッション」より転載

清水 淳さん プロフィール

水中写真や海辺の風景を撮り続ける写真家。執筆や撮影を行う傍ら、沖縄・那覇にて水中写真教室マリーンプロダクトを主宰。カメラメーカーの研究開発にも携わり、水中撮影モードの開発アドバイザーも務め、1998年にデビューしたOLYMPUS C900Zoomから最新機種まで全てのOLYMPUS水中モデルのチューニングテストを行なっている。

PADI Japan/デジカメ上達クリニック、オリンパスの水中デジタルカメラ・インプレッション、オリンパスデジタルカレッジ講師、フォトパスマリンの監修をはじめ写真講座やセミナーなどの講演も多数。著書に「誰にでも撮れる水中写真」(マリン企画)、「デジタルカメラで簡単水中写真」(サンエイティ) 。

▶︎清水さん主催のマリーンプロダクト・オリンパス写真教室へのお問い合わせはこちら
 
近年の主な写真展
2020年
「WOW WONDERFUL OCEAN WORLD 」:オリンパスギャラリー 東京/大阪
「SUMMER 2020 」:Deco’s Dog Cafe
2019年
「SUMMER 2019 」:Deco’s Dog Cafe
2018年
「WOW WONDERFUL OCEAN WORLD 」:オリンパスギャラリー 東京/大阪
「SUMMER 2018 」:Deco’s Dog Cafe
2017年
「UNDERWATER PHOTOGRAPHER As professional 30th anniversary」:オリンパスギャラリー東京/大阪
「SUMMER 2017 」:Deco’s Dog Cafe
2016年
「SUMMER 2016 」:Deco’s Dog Cafe
2015年
「SUMMER 2015 」:Deco’s Dog Cafe

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writer
PROFILE
1964年生まれ。水中写真や海辺の風景を撮り続けている。執筆や撮影を行ないながら、沖縄・那覇にて水中写真教室マリーンプロダクトを主宰。 また、カメラメーカーの研究開発にも携わり、水中撮影モードや水中ホワイトバランスの開発アドバイザーも務める。1998年にデビューしたOLYMPUS C900Zoomから最新機種まで全てのOLYMPUS水中モデルのチューニングテストを行なっている。カメラ機材に精通し、機材の特性を生かす能力が評価され、水中撮影アクセサリーメーカーのアドバイザーやテスト撮影の要望も多い。執筆活動では、水中撮影機材の解説や撮影の仕方、楽しみ方の記事をPADI Japan/デジカメ上達クリニック、OMDS/水中デジタルカメラ・インプレッション、マリンダイビング.ウェブ/水中デジカメ撮影教室、オーシャナ/カメラレビューを現在連載中。最近では、「清水淳のマンツーマン水中写真教室」が好評いただき熱意あふれるフォトグラファーたちと一緒に撮影をしている。
公式ホームページ https://shimizu.marine-p.com/ 公益社団法人日本写真家協会会員。
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