震災から1年半。ダイバーによる海の復興支援を振り返る
これまでのレポート記事まとめ
被災地や復興関連イベントに関するレポート記事をまとめました。
以下はヘッドラインの中のレポート記事です。
古いものから、時系列順に並べています。
昨日、WEB-LUEのローカルプレスにも参加してくれている、モルジブのガイド、カオリータと一緒に、岩手入りした。GW前に、彼女が「ダイバー、震災、ボランティア」でネット検索していたら、僕のHPでGW中にくまちゃんのところでボランティアダイバーを募集している告知を発見して、連絡をくれていた。
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岩手での2日目、昨日とは違う港に潜っての海中ガレ撤去作業を行なった。ガレを動かすたびに、沈殿していた堆積物が巻上がり、あっという間に視界が0になる。
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人や車が多く流されことを報道で知った大坪さんは、水面や水中での捜索活動とそれに伴う人的支援が必要だと考える。
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未だに陸上も遺体捜索が続き、瓦礫撤去もままならない状態。
海での遺体捜索も、保安庁と海自が水面捜索を少しやっただけで、水中はほぼ行われていない状況だった。
合流していきなりボランティア活動の暗部に触れることになる。「正面からの取材が難しい」と聞かされる。
前日も新聞記者が取材できずに追い返されるという事態が起こったそうだ。
現地の方々への配慮であれば納得もできるのだがそうではない。大雑把に言えば、もともと行政に食いこんでいるNPOがいて、
彼らがすべてを仕切りたく、違う窓口から入ることは許されないのだろう。
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いろいろなものが沈んでいるが、人の温もりを感じさせる、
“その先の持ち主”を連想させるものを見ると、
一気にリアリティが増して胸に迫るものがある。
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かっつんの印象的な言葉。
「ガレキを歩くときは、人様の土地を歩く気持ちを持たねばならない」
「被災地の方に“がんばって”は禁句」
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ダイバーによる支援物資お届けの報告とお礼(2011.6.11)
初期のような、情動にかられた行動が迷惑になるというようなことは何もなく、自分が思う範囲でできることをやればよいのだろう。
そうした行動を通じて、被災地のことを忘れないのが大事。
被災地に無関心で無関係より、好奇心でも単発でも細く長く関係を保ちたい。
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「まだまだ、手が足りないのにボランティアが減ってしまっている」と、屋根もなくレジも野ざらしな、野戦スタンドの店主が嘆く。
忘れ去られることへの危惧をヒシヒシと感じる。
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印象的だったのが、この防災センターで御子息を失った母親の悲痛なるメッセージ。
「こんな建物、早く取り壊してくれ」と。
原爆ドームのように被災の爪痕をある程度残すべきだと考えていた部外者の僕にこの母親に反論する言葉はなかなか見つからない。
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くまちゃんを中心に、メンバーの皆さんの支援と情熱があるからこそ、震災から1年を経った今も継続して活動を行うことができていることを改めて感じます。
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三陸ボランティアダイバーズの1周年記念「三陸ナイト」に参加してきました(2012.4.10)
「私たち海を愛する人、海を生業としている人は海がないと生きていけない。
だから、海の素晴らしさを伝え、恐怖を和らげるような活動をしながら、復興のためのお手伝いができれば」
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マリンエイド・レポート〜「また、来年も来たいです」〜(2012.4.16)
「私たち海を愛する人、海を生業としている人は海がないと生きていけない。
だから、海の素晴らしさを伝え、恐怖を和らげるような活動をしながら、復興のためのお手伝いができれば」
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被災地の空に舞う、200匹の手描きの鯉のぼり LoVEuP KOKOROKOINOBORIプロジェクト(2012.4.22)
「前回行った時も、水中捜索は手付かずの状態でしたが、私が帰った後も水中捜索は行われなかったようで、地元のかたから再三に渡って要望が来ました」
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参加者は44名。ダイバーはもちろん、地元たげなの皆さん、新聞社やテレビ局などメディアも訪れ活気あるイベントとなりました。
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めんこい魚がお出迎え!~「たげなの海から元気を! in宮城・竹浦」レポート~(2012.6.22)
東北は漁師を生業としている人が多く、今、魚場、養殖場にロープがあって、仕事がしづらい状況。
ダイバーが果たす役割は本当に大きいと思います。
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「震災から1年半。ダイバーによる復興支援を振り返る」特集は以上です。
オーシャナでは、今後もこれらの海に関する復興支援を追いかけ、取材していきます。