“ミスターオリンパス水中”清水淳の水中カメラレビュー(第7回)

【“ミスターオリンパス水中”清水淳のカメラ・ハウジングレビュー】-E-M5MKⅢ&UH-EM5Ⅲ-

作例とセットアップ

12-45mmPROレンズのワイド側で撮影。シャープで歪みのない絵が撮れる。フィッシュアイレンズほど画角が広くなく扱いやすいレンズだ。

撮影地:慶良間/コーラルヘブン レンズ:MZD12-45mmPRO 撮影モード:水中ワイドモード フラッシュ:OFF ホワイトバランス:水中WB 絞り値:F4.0 シャッター速度 1/400 露出補正:+0.3EV 感度:ISO200

撮影地:慶良間/コーラルヘブン
レンズ:MZD12-45mmPRO
撮影モード:水中ワイドモード
フラッシュ:OFF
ホワイトバランス:水中WB
絞り値:F4.0
シャッター速度 1/400
露出補正:+0.3EV
感度:ISO200

MZD12-42mmEZレンズのワイド側で撮影。TG用に開発されたワイドコンバージョンレンズをダウンサイズリングを使って接続し、軽くて使いやすいシステムになった。多少画面の四隅の画質が低下するが実用レベルだ。

撮影地:慶良間/コーラルヘブン レンズ:MZD14-42mmEZ 撮影モード:水中ワイドモード フラッシュ:OFF ホワイトバランス:水中WB 絞り値:F4.0 シャッター速度 1/640 露出補正:-0.3EV 感度:ISO200

撮影地:慶良間/コーラルヘブン
レンズ:MZD14-42mmEZ
撮影モード:水中ワイドモード
フラッシュ:OFF
ホワイトバランス:水中WB
絞り値:F4.0
シャッター速度 1/640
露出補正:-0.3EV
感度:ISO200

コンパクトで安価なMZD14-42mmEZレンズに世界最強のクローズアップレンズUCL-900PROをセットするとここまで拡大して撮影することができてしまう。

撮影地:慶良間/コーラルヘブン レンズ:MZD14-42mmEZ 撮影モード:水中マクロモード フラッシュ:OFF ホワイトバランス:水中WB 絞り値:F7.1 シャッター速度 1/200 露出補正:+0.7EV 感度:ISO200

撮影地:慶良間/コーラルヘブン
レンズ:MZD14-42mmEZ
撮影モード:水中マクロモード
フラッシュ:OFF
ホワイトバランス:水中WB
絞り値:F7.1
シャッター速度 1/200
露出補正:+0.7EV
感度:ISO200

コンパクトで安価なMZD14-42mmEZレンズでも繊細な描写力がある。イバラカンザシの鞭毛がくっきりと仕上がった。

撮影地:慶良間/コーラルヘブン レンズ:MZD14-42mmEZ 撮影モード:水中マクロモード フラッシュ:OFF ホワイトバランス:水中WB 絞り値:F6.3 シャッター速度 1/160 露出補正:±0.0EV 感度:ISO200

撮影地:慶良間/コーラルヘブン
レンズ:MZD14-42mmEZ
撮影モード:水中マクロモード
フラッシュ:OFF
ホワイトバランス:水中WB
絞り値:F6.3
シャッター速度 1/160
露出補正:±0.0EV
感度:ISO200

沖縄/慶良間で一番お気に入りのダイビングポイント。水深8mでフラッシュをOFFにセットして水中ホワイトバランスの発色を楽しむ。撮って出しで勝負できるのがOLYMPUSの良さ。

撮影地:慶良間/コーラルヘブン レンズ:MZD8mmFisheye 撮影モード:水中ワイドモード フラッシュ:OFF ホワイトバランス:水中WB 絞り値:F4.0 シャッター速度 1/400 露出補正:-0.3EV 感度:ISO200

撮影地:慶良間/コーラルヘブン
レンズ:MZD8mmFisheye
撮影モード:水中ワイドモード
フラッシュ:OFF
ホワイトバランス:水中WB
絞り値:F4.0
シャッター速度 1/400
露出補正:-0.3EV
感度:ISO200

水深5m。逆光シーンを少しハイキーに仕上げた。太陽の周りの白飛びした部分からのブルーのグラデーションが滑らか。このあたりはE-M1MKⅡと同じチューニングになっているが、少しグリーンがかる。ホワイトバランス補正をG-1,A+1にセットするとお気に入りの発色に仕上がった。

撮影地:慶良間/コーラルヘブン レンズ:MZD8mmFisheye 撮影モード:水中ワイドモード フラッシュ:OFF ホワイトバランス:水中WB 絞り値:F4.0 シャッター速度 1/250 露出補正:+0.3EV 感度:ISO200

撮影地:慶良間/コーラルヘブン
レンズ:MZD8mmFisheye
撮影モード:水中ワイドモード
フラッシュ:OFF
ホワイトバランス:水中WB
絞り値:F4.0
シャッター速度 1/250
露出補正:+0.3EV
感度:ISO200

ウォールのシェイプが際立ってカッコイイ場所。モデルさんに細かく位置を指示して立体感豊かな作風を狙った。

撮影地:与那国島/海底遺跡 レンズ:MZD8mmFisheye 撮影モード:水中ワイドモード フラッシュ:OFF ホワイトバランス:水中WB 絞り値:F4.0  シャッター速度 1/250 露出補正:-1.3EV 感度:ISO200

撮影地:与那国島/海底遺跡
レンズ:MZD8mmFisheye
撮影モード:水中ワイドモード
フラッシュ:OFF
ホワイトバランス:水中WB
絞り値:F4.0 
シャッター速度 1/250
露出補正:-1.3EV
感度:ISO200

色とりどりで華やかなソフトコーラルと抜けの良い青い背景に仕上がった。撮って出しでこの発色が出せるところがOLYMPUS水中モードの良さだ。

撮影地:慶良間/渡嘉敷島 レンズ:MZD8mmFisheye 撮影モード:水中ワイドモード フラッシュ:ON(-1.0/RC) ホワイトバランス:水中WB 絞り値:F5.6  シャッター速度 1/160 露出補正:-4.3EV 感度:ISO200

撮影地:慶良間/渡嘉敷島
レンズ:MZD8mmFisheye
撮影モード:水中ワイドモード
フラッシュ:ON(-1.0/RC)
ホワイトバランス:水中WB
絞り値:F5.6 
シャッター速度 1/160
露出補正:-4.3EV
感度:ISO200

水深50m付近でガイドさんがハンマーヘッドシャークの群れを見つけた。全力で降下してハンマーに近づく。ファインダーから目を離したら、ぶつかりそうな距離にサメちゃんがいた。目があった。かわいい。深深度下でもボタンやダイヤルの動きが不安定になることが無かった。頼りになるシステムだ。

撮影地:与那国島/東崎 レンズ:MZD8mmFisheye 撮影モード:水中ワイドモード フラッシュ:OFF ホワイトバランス:水中WB 絞り値:F4.0  シャッター速度 1/250 露出補正:-1.3EV 感度:ISO2500

撮影地:与那国島/東崎
レンズ:MZD8mmFisheye
撮影モード:水中ワイドモード
フラッシュ:OFF
ホワイトバランス:水中WB
絞り値:F4.0 
シャッター速度 1/250
露出補正:-1.3EV
感度:ISO2500

近年1番の大興奮。大きな生き物が目の前で舞う。夢中でレリーズを切りまくった。波の中のホエールスイムならコンパクトなマイクロフォーサーズがお勧めだ。

撮影地:沖縄本島/那覇 レンズ:MZD8mmFisheye 撮影モード:水中ワイドモード フラッシュ:OFF ホワイトバランス:水中WB 絞り値:F4.0  シャッター速度 1/400 露出補正:-1.3EV 感度:ISO200

撮影地:沖縄本島/那覇
レンズ:MZD8mmFisheye
撮影モード:水中ワイドモード
フラッシュ:OFF
ホワイトバランス:水中WB
絞り値:F4.0 
シャッター速度 1/400
露出補正:-1.3EV
感度:ISO200

自然光ワイド撮影が続くと赤系の被写体が恋しくなる。最近、マクロ撮影ではフラッシュを全く使わなくなった。ミラーレス機であれば、ライブビューで確認できるのでRGBlueSystem03PCを使い撮影前に出来上がりが見える。E-M5MKⅢの水中ホワイトバランスが素晴らしく良く仕上がっているのを確認できるカットになった。

撮影地:慶良間/座間味島 レンズ:ZD50mmMC+EC20 撮影モード:水中マクロモード フラッシュ:OFF ホワイトバランス:水中WB 絞り値:F4.0  シャッター速度 1/800 露出補正:-0.3EV 感度:ISO640

撮影地:慶良間/座間味島
レンズ:ZD50mmMC+EC20
撮影モード:水中マクロモード
フラッシュ:OFF
ホワイトバランス:水中WB
絞り値:F4.0 
シャッター速度 1/800
露出補正:-0.3EV
感度:ISO640

目の周りの細かい模様までくっきりとシャープに写る。それでいて作風が柔らかい。こんなマクロ作品が大好きだ。超高倍率撮影には視度調整が可能で外光を遮断できるLCDモニターフードが欠かせない。ひと昔のレンズだが、ZD50mmMCと2倍テレコンの組み合わせは、フルサイズ一眼のボケ味に負けない。それでいてピントの芯がある。

撮影地:慶良間/コーラルヘブン レンズ:ZD50mmMC+EC20 撮影モード:水中マクロモード フラッシュ:OFF ホワイトバランス:水中WB 絞り値:F4.5  シャッター速度 1/250 露出補正:+0.7EV 感度:ISO1600

撮影地:慶良間/コーラルヘブン
レンズ:ZD50mmMC+EC20
撮影モード:水中マクロモード
フラッシュ:OFF
ホワイトバランス:水中WB
絞り値:F4.5 
シャッター速度 1/250
露出補正:+0.7EV
感度:ISO1600

最近お気に入りの崎本部ポイントでの撮影。ピカチュウの交接シーンを広角系マクロレンズで撮ろうと、狙って準備した。カメラをやや煽りで構えて背景にたっぷりブルーを入れて撮影。MZD30mmMCは専用ポートを準備することで本領発揮をする。ポート直前で撮影すると60mmMCと同程度の倍率で撮影できるのだ。また、被写界深度をやや深めにセットする為にプログラムシフトでf11をチョイス、同時に手振れを防ぐ為にISOを2500にセットした。

撮影地:沖縄本島/崎本部 レンズ:MZD30mmMC 撮影モード:水中マクロモード フラッシュ:OFF ホワイトバランス:水中ホワイトバランス 絞り値:F11.0  シャッター速度 1/160 露出補正:+0.7EV 感度:ISO2500 ライト:RGBlueSystem03PC

撮影地:沖縄本島/崎本部
レンズ:MZD30mmMC
撮影モード:水中マクロモード
フラッシュ:OFF
ホワイトバランス:水中ホワイトバランス
絞り値:F11.0 
シャッター速度 1/160
露出補正:+0.7EV
感度:ISO2500
ライト:RGBlueSystem03PC

清水 淳さん プロフィール

水中写真や海辺の風景を撮り続ける写真家。執筆や撮影を行う傍ら、沖縄・那覇にて水中写真教室マリーンプロダクトを主宰。カメラメーカーの研究開発にも携わり、水中撮影モードの開発アドバイザーも務め、1998年にデビューしたOLYMPUS C900Zoomから最新機種まで全てのOLYMPUS水中モデルのチューニングテストを行なっている。
PADI Japan/デジカメ上達クリニック、オリンパスの水中デジタルカメラ・インプレッション、オリンパスデジタルカレッジ講師、フォトパスマリンの監修をはじめ写真講座やセミナーなどの講演も多数。著書に「誰にでも撮れる水中写真」(マリン企画)、「デジタルカメラで簡単水中写真」(サンエイティ) 。
▶︎清水さん主催のマリーンプロダクト・オリンパス写真教室へのお問い合わせはこちら
 
近年の主な写真展
2020年
「WOW WONDERFUL OCEAN WORLD 」:オリンパスギャラリー 東京/大阪
「SUMMER 2020 」:Deco’s Dog Cafe
2019年
「SUMMER 2019 」:Deco’s Dog Cafe
2018年
「WOW WONDERFUL OCEAN WORLD 」:オリンパスギャラリー 東京/大阪
「SUMMER 2018 」:Deco’s Dog Cafe
2017年
「UNDERWATER PHOTOGRAPHER As professional 30th anniversary」:オリンパスギャラリー東京/大阪
「SUMMER 2017 」:Deco’s Dog Cafe
2016年
「SUMMER 2016 」:Deco’s Dog Cafe
2015年
「SUMMER 2015 」:Deco’s Dog Cafe

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writer
PROFILE
1964年生まれ。水中写真や海辺の風景を撮り続けている。執筆や撮影を行ないながら、沖縄・那覇にて水中写真教室マリーンプロダクトを主宰。 また、カメラメーカーの研究開発にも携わり、水中撮影モードや水中ホワイトバランスの開発アドバイザーも務める。1998年にデビューしたOLYMPUS C900Zoomから最新機種まで全てのOLYMPUS水中モデルのチューニングテストを行なっている。カメラ機材に精通し、機材の特性を生かす能力が評価され、水中撮影アクセサリーメーカーのアドバイザーやテスト撮影の要望も多い。執筆活動では、水中撮影機材の解説や撮影の仕方、楽しみ方の記事をPADI Japan/デジカメ上達クリニック、OMDS/水中デジタルカメラ・インプレッション、マリンダイビング.ウェブ/水中デジカメ撮影教室、オーシャナ/カメラレビューを現在連載中。最近では、「清水淳のマンツーマン水中写真教室」が好評いただき熱意あふれるフォトグラファーたちと一緒に撮影をしている。
公式ホームページ https://shimizu.marine-p.com/ 公益社団法人日本写真家協会会員。
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