【“ミスターオリンパス水中”清水淳のカメラ・ハウジングレビュー】-E-M5MKⅢ&UH-EM5Ⅲ-
作例とセットアップ
12-45mmPROレンズのワイド側で撮影。シャープで歪みのない絵が撮れる。フィッシュアイレンズほど画角が広くなく扱いやすいレンズだ。
MZD12-42mmEZレンズのワイド側で撮影。TG用に開発されたワイドコンバージョンレンズをダウンサイズリングを使って接続し、軽くて使いやすいシステムになった。多少画面の四隅の画質が低下するが実用レベルだ。
コンパクトで安価なMZD14-42mmEZレンズに世界最強のクローズアップレンズUCL-900PROをセットするとここまで拡大して撮影することができてしまう。
コンパクトで安価なMZD14-42mmEZレンズでも繊細な描写力がある。イバラカンザシの鞭毛がくっきりと仕上がった。
沖縄/慶良間で一番お気に入りのダイビングポイント。水深8mでフラッシュをOFFにセットして水中ホワイトバランスの発色を楽しむ。撮って出しで勝負できるのがOLYMPUSの良さ。
水深5m。逆光シーンを少しハイキーに仕上げた。太陽の周りの白飛びした部分からのブルーのグラデーションが滑らか。このあたりはE-M1MKⅡと同じチューニングになっているが、少しグリーンがかる。ホワイトバランス補正をG-1,A+1にセットするとお気に入りの発色に仕上がった。
ウォールのシェイプが際立ってカッコイイ場所。モデルさんに細かく位置を指示して立体感豊かな作風を狙った。
色とりどりで華やかなソフトコーラルと抜けの良い青い背景に仕上がった。撮って出しでこの発色が出せるところがOLYMPUS水中モードの良さだ。
水深50m付近でガイドさんがハンマーヘッドシャークの群れを見つけた。全力で降下してハンマーに近づく。ファインダーから目を離したら、ぶつかりそうな距離にサメちゃんがいた。目があった。かわいい。深深度下でもボタンやダイヤルの動きが不安定になることが無かった。頼りになるシステムだ。
近年1番の大興奮。大きな生き物が目の前で舞う。夢中でレリーズを切りまくった。波の中のホエールスイムならコンパクトなマイクロフォーサーズがお勧めだ。
自然光ワイド撮影が続くと赤系の被写体が恋しくなる。最近、マクロ撮影ではフラッシュを全く使わなくなった。ミラーレス機であれば、ライブビューで確認できるのでRGBlueSystem03PCを使い撮影前に出来上がりが見える。E-M5MKⅢの水中ホワイトバランスが素晴らしく良く仕上がっているのを確認できるカットになった。
目の周りの細かい模様までくっきりとシャープに写る。それでいて作風が柔らかい。こんなマクロ作品が大好きだ。超高倍率撮影には視度調整が可能で外光を遮断できるLCDモニターフードが欠かせない。ひと昔のレンズだが、ZD50mmMCと2倍テレコンの組み合わせは、フルサイズ一眼のボケ味に負けない。それでいてピントの芯がある。
最近お気に入りの崎本部ポイントでの撮影。ピカチュウの交接シーンを広角系マクロレンズで撮ろうと、狙って準備した。カメラをやや煽りで構えて背景にたっぷりブルーを入れて撮影。MZD30mmMCは専用ポートを準備することで本領発揮をする。ポート直前で撮影すると60mmMCと同程度の倍率で撮影できるのだ。また、被写界深度をやや深めにセットする為にプログラムシフトでf11をチョイス、同時に手振れを防ぐ為にISOを2500にセットした。
清水 淳さん プロフィール
水中写真や海辺の風景を撮り続ける写真家。執筆や撮影を行う傍ら、沖縄・那覇にて水中写真教室マリーンプロダクトを主宰。カメラメーカーの研究開発にも携わり、水中撮影モードの開発アドバイザーも務め、1998年にデビューしたOLYMPUS C900Zoomから最新機種まで全てのOLYMPUS水中モデルのチューニングテストを行なっている。
PADI Japan/デジカメ上達クリニック、オリンパスの水中デジタルカメラ・インプレッション、オリンパスデジタルカレッジ講師、フォトパスマリンの監修をはじめ写真講座やセミナーなどの講演も多数。著書に「誰にでも撮れる水中写真」(マリン企画)、「デジタルカメラで簡単水中写真」(サンエイティ) 。
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近年の主な写真展
2020年
「WOW WONDERFUL OCEAN WORLD 」:オリンパスギャラリー 東京/大阪
「SUMMER 2020 」:Deco’s Dog Cafe
2019年
「SUMMER 2019 」:Deco’s Dog Cafe
2018年
「WOW WONDERFUL OCEAN WORLD 」:オリンパスギャラリー 東京/大阪
「SUMMER 2018 」:Deco’s Dog Cafe
2017年
「UNDERWATER PHOTOGRAPHER As professional 30th anniversary」:オリンパスギャラリー東京/大阪
「SUMMER 2017 」:Deco’s Dog Cafe
2016年
「SUMMER 2016 」:Deco’s Dog Cafe
2015年
「SUMMER 2015 」:Deco’s Dog Cafe
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