“ミスターオリンパス水中”清水淳の水中カメラレビュー(第1回)

【“ミスターオリンパス水中”清水淳のカメラレビュー】オリンパスカメラTG-6 + PT-059

今回のロケで使用した機材

カメラ:OLYMPUS TOUGH TG-6
レンズバリア:LB-T01

カメラ:OLYMPUS TOUGH TG-6
フィッシュアイコンバージョンレンズ:FCON-T02
コンバーターアダプター:CLA-T01

カメラ:OLYMPUS TOUGH TG-6
防水ケース:PT-059
グリップ:MPBK-03
レンズホルダー:MPLH-52

カメラ:OLYMPUS TOUGH TG-6
防水ケース:PT-059
ワイドコンバージョンレンズ:PTWC-01
フラッシュ:UFL-3×2
グリップ:MPBK-02
アーム:MPアームL&フロート

カメラ:OLYMPUS TOUGH TG-6
防水ケース:PT-059
ライト:SYSTEM-03PC
グリップ:MPBK-02
アーム:MPアームS
レンズホルダー:MPLH-52

レンズバリア(LB-T01)

外側のダイヤルを回すことによって、ワンタッチで開閉するレンズバリア。

新しく用意された全周魚眼レンズ(FCON-T02)

フィッシュアイコンバーターFCON-T02はズーム位置によって全周魚眼、対角魚眼と異なる画角が楽しめ、新しい表現が可能。ただし、TG-6ボディー本体に直接取り付けるアクセサリーなので防水プロテクターPT-059への接続は不可。

全周魚眼

対角魚眼

取り付けにはCLA-T01を使用する。

防水プロテクター PT-059

PT-059では、前面ケースのモデルネームバッチが赤色に変更になり、リアケースが半透明な高級感が感じられるデザインに。リークの有無を確認できるようリアケース下部は透明に仕上げてられている。

水中撮影のためのセットアップ

画質の設定

最高画質でデータを残したい場合には、JPEGデータでは圧縮率を落としLSFとして記録させるのが良い。ワイド撮影時に背景がブルーになる場合は、カラー設定をAdobe RGBにしておくとブルーの抜けが良くなる。

省エネモードのセットアップ

バッテリーはモニターが点灯したままマクロ撮影60分/2ダイブは持ったので、3ダイブ行くときにはバッテリー交換する方が賢明だ。スリープ時間は最短の1分にセットしておこう。

4Kムービー撮影

TG-5で4Kムービー撮影をする場合は、ダイヤルをムービーにセットしてから4Kを選択していたが、TG-6ではダイヤルにムービーの項目がなくなった。水中モードのまま4K30Pを選択できるのでこれは便利。

ムービーも水中モードの色調や仕上がりをキープしたまま撮影が可能。ビットレートが高い撮影になるので記録するSDカードは、UHS-1/UHSスピードクラス3のカードを使用すること。カードの性能が低いと撮影できない場合あり。

ほどよく流れるドリフトダイビングで、ホワイトチップシャークに遭遇。コース取りが上手くいき、サメに近づけた。TG-6の手ぶれ補正が効き、泳ぎながらの撮影でもさほどブレずに撮影することができた。

撮影地:モルディブ
撮影モード:水中スナップ
画質:4K30P
WB:水中ディープダイビング
露出補正:±0.0EV
ISO:AUTO

オートフォーカスの効きも良く、水中撮影用のライトと新しいホワイトバランスのマッチングも良好。発色の良いムービーに仕上がった。

LEDライト:RGBlue System03PC
撮影地:沖縄/慶良間
撮影モード:水中マクロ
画質:4K30P
WB:水中標準
露出補正:-0.7EV
ISO:AUTO

水中顕微鏡モードでもムービー撮影にチャレンジ。被写界深度が狭いのでボケボケのムービーになるのかと思いきや、意外にピントが大きく外れることなく撮影ができた。今まであまり見ることのできなかったジャンルのムービーが撮れることに驚き。

LEDライト:RGBlue System03PC
撮影地:インドネシア
撮影モード:水中顕微鏡
画質:4K30P
ホワイトバランス:水中標準
露出補正:-1.0EV
ISO:AUTO

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writer
PROFILE
1964年生まれ。水中写真や海辺の風景を撮り続けている。執筆や撮影を行ないながら、沖縄・那覇にて水中写真教室マリーンプロダクトを主宰。 また、カメラメーカーの研究開発にも携わり、水中撮影モードや水中ホワイトバランスの開発アドバイザーも務める。1998年にデビューしたOLYMPUS C900Zoomから最新機種まで全てのOLYMPUS水中モデルのチューニングテストを行なっている。カメラ機材に精通し、機材の特性を生かす能力が評価され、水中撮影アクセサリーメーカーのアドバイザーやテスト撮影の要望も多い。執筆活動では、水中撮影機材の解説や撮影の仕方、楽しみ方の記事をPADI Japan/デジカメ上達クリニック、OMDS/水中デジタルカメラ・インプレッション、マリンダイビング.ウェブ/水中デジカメ撮影教室、オーシャナ/カメラレビューを現在連載中。最近では、「清水淳のマンツーマン水中写真教室」が好評いただき熱意あふれるフォトグラファーたちと一緒に撮影をしている。
公式ホームページ https://shimizu.marine-p.com/ 公益社団法人日本写真家協会会員。
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